天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

ふてぶてしい四番筒香

2015-08-13 21:35:24 | 野球

セ・リーグを代表する四番とエース

左目をいたわる安静生活を続けている。伏せって枕元でラジオをつけることが多くなった。
ラジオで野球中継を聞く。
ゆうべはニッポン放送でDeNA対巨人を聴いた。夕食後4回が終りまだ0-0。
巨人―菅野にDeNA―石田が食らいついている。
そこまではよかったが5回6回と高橋由の殊勲打で巨人が2点先行し流れは巨人に傾いた。菅野の調子はさらにアップした。
最終回は菅野の完封劇を見届けるつもりでテレビをつけた。
これくらいは目を使ってもいいだろう。

代打倉本が出た。菅野の天敵だがそうは打たれないだろうと思いきや二塁打。梶谷も二塁打で1点返す。
そして四番筒香登場。わからなくなったが、まあヒットでも同点かと思っていたら、なんと、内角球を完璧なスイングでとらえたとき、まさかが起きた。
ものすごい軌道で打球がライトスタンドへ入った。ありえない展開であった。

筒香嘉智、23歳、正真正銘の四番打者である。
菅野智之が決定的な間違いを犯したとは思えない。あの回だけ倉本―梶谷―筒香とつながったのだ。
最後の筒香がホームランでなく単打であったら、巨人のサヨナラ勝ちもあり得たわけであり、そのときヒーローは高橋由と菅野であったはずである。
それを粉々に打ち砕いた筒香はどんなに称賛してもし尽せない。

まず風貌がいい。
ぶすっとして笑わない。どこかの四番みたいに「サイコーです!」などと軽薄にならず、「前の梶谷さんがつないでくださったので、絶対にランナーを還すという気持ちで打席に入りました。うまいこと前に突っ込まずに打てたかなと思います」とたんたんと答える。
ふてぶてしい外観とは反対に中身は誠実なのだ。
「監督がいつも最後まであきらめずに、何が起こるか分からないということを常に言われているので、何とかひっくり返したいという気持ちが野手全員にあったと思う」と、お調子者の監督を立てることも忘れないナイスガイである。

前日バックスクリーンに打ち込んだ筒香のスイングと打球も記憶に焼き付いている。
天性のホームラン打者にして打率も残せるこの男はセ・リーグの四番打者であろう。まだまだ進化するだろう。
ヤクルト山田がアベレージヒッターかと思いきや長打力も非凡。
この二人は三冠を争う器でありセ・リーグの打の屋台骨を支えることになるだろう。
若い人が才能を発揮するのを見ているとうきうきする。
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