年明け早々、またですか…という声も聞こえてきそうだが、クルディスタン北部(バクル地域=トルコ国家実効支配地域内クルディスタン)では、何ら変わらぬトルコ国家暴力団総本部の意向を受けた軍・警察部隊(=侵略軍)が同地の住民を誘拐監禁し拷問後に”行方不明”にさせるというやり口が溢れるように存在している。それも”治安を護りに来てやっている”という立場の軍・警察部隊に暴力を加えられ、拘束監禁されたり、どういった事があったのか拷問後に遺体遺棄されるという。”ゲリラが残忍だからやられているのでは?”などという寝惚けた声も聞こえてきそうだが、国家暴力以上の暴虐なテロリストは残念ながらいない。
先日に明かになったトルコ国家暴力団総本部からの命令書では、軍・警察部隊は”反乱分子やその協力者たちの葬送、葬列、墓地は更なる叛乱の意志を強化する材料とされるので攻撃対象とすること”という指令すらあるとされ、その通りに攻撃され解散させられたりする事が日常化している。
Mardin県Nusaybin地区では、12月27日にKızıltepeで起きた防衛戦闘で戦死したHPG(人民防衛隊)戦士の葬送をトルコ侵略軍が妨害し、葬列参加者に催涙ガスと放水銃で攻撃を加えた。その後、侵略軍に抵抗する青年らが、侵略軍によって続けられている弾圧に正当なる防衛を行っている…という。
#2016年1月2日、Silopi副市長が、Silopiを攻囲しているトルコ侵略軍によって自宅で拘束され監禁された。同市職員も警察特別作戦部隊に拘束され監禁された。容疑などは明らかにされていないが、これも命令書通りに侵略軍が動いた結果である。現地司令部の軍政に都合の悪い一切は目の前から消されている。
クルディスタン北部
☆Silopi-警察による拷問後に
住民3名が行方不明に
対クルド住民の猛攻撃が行われて19日目のŞırnak県Silopi地区で、トルコ侵略軍は家宅急襲、拘束、拷問、住民居住地区を恐怖で押えるための努力としての拷問を行っている。
近郊のBaşakは、2015年12月31日(大晦日)夜以降、戦車群と装甲戦闘車両による激烈な攻撃されつづけたままで、そこでは多くの住居群が破壊され、多数の住民が負傷している。
家宅急襲後に近郊のNurでは、警察特殊作戦部隊が数時間にわたって住民のAslan親子を拷問した。同親子は重傷を負ったが、救急車で近郊の病院に行くことを許可されなかったため、同親子の関係者は病院に両名を一輪車で連れて行こうとした。
それら3人全員が、数日前に家を離れて以来、行方不明になったままである。