とうにクリスマスを過ぎて

クリスマスがもう終わった〜っと思った瞬間に思いついたタイトルです。
他意はありません。年末にはタイトル変更か?

ヒーラ細胞

2017-06-13 18:24:04 | 日記
「ヒーラ細胞」という言葉を初めて聞いたのは、科学環境部に移動して間もないころである。
(中略)
理系出身の女性の先輩に訊ねると、いとも涼しげに「ああ、ヒーラ細胞ね。細胞株の名前だよ、実験に使う」と教えてくれた。「細胞株って何だろう」というのが私の次なる疑問だった。
調べてみて驚いた。正常な細胞は一定の回数、分裂を重ねると死滅するが、株化された細胞は死ぬことなく増殖を続けるのである。「ヒーラ細胞」はヒト由来の最初の細胞株で、1951年にヘンリエッタ・ラックス(Henrietta Lacks)というアフリカ系米国人女性の子宮頸がんの細胞からつくられたものだった。ヒーラ(HeLa)は、その頭文字をとった名称なのである。彼女は31歳で亡くなったが、細胞株は半世紀以上にわたって延々と生き続け、研究材料として世界中で使われているという、
何だかぞっとした。本来は死ぬはずの細胞が「不死化」し、研究のために生かされているのはよいことなのか。ヘンリエッタ本人は、自分の細胞がそんな形で長い年月、生き続けることを望まなかったのではないだろうか。そして、ヘンリエッタがもし黒人女性でなかったら、果たして細胞株にされただろうか。

(『31文字のなかの科学』 村松由利子著 NTT出版より)

つづく
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