とうにクリスマスを過ぎて

クリスマスがもう終わった〜っと思った瞬間に思いついたタイトルです。
他意はありません。年末にはタイトル変更か?

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探査機かぐや渇きおらずや

2017-07-05 17:31:11 | 日記
日本の宇宙開発に携わる人たちは意外にロマンチストだ。97年に打ち上げられた技術試験衛星Ⅶ型「きく7号」は、二つに分かれるため「おりひめ」と「ひこぼし」と名をつけられた。軌道上で分離し遠隔操作によってドッキングさせるのが重要な実験の一つだったので、それぞれ名をつけられたのである。
私はちょうどその実験が始まる時期に、科学技術庁(現・文部科学省)を担当することになった。前任者から仕事を引き継ぐとき、真面目な彼は「おりひめ・ひこぼしのドッキングについて、他社の連中がもうしつこいくらい卑猥なジョークを言うんだけれど、驚いちゃダメだよ」とアドバイスしてくれた。新聞社に入って十数年、その種のジョークにはとうに免疫ができていたが、私は神妙な顔をしてうなずいた。(松村由利子著『31文字のなかの科学』より)

このくだりは、

みづのなき月面の海みおろして探査機〈かぐや〉渇きおらずや
大塚寅彦

の歌を解説するなかで記されている。月面探査機「かぐや」を擬人化して「彼女はのどが渇いているのではないだろうか」と案じる様を、松村さんは愛情をもって描いている。それにしても卑猥なジョークを口にする記者たちも、それを心配する先輩も「かぐや」を慕う求婚者のように見えて、微笑ましくもある。
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