とうにクリスマスを過ぎて

クリスマスがもう終わった〜っと思った瞬間に思いついたタイトルです。
他意はありません。年末にはタイトル変更か?

不可思議の月

2017-04-20 20:28:28 | 日記
三輪山の背後より不可思議の月立てりはじめに月と呼びしひとはや

山中智恵子 『みずかありなむ』

この一首は、言葉の〈はじめ〉ということを強く意識させる歌である。山そのものが神である三輪山の背後から、大きな月がのぼった。夕暮れのまだ昏れきらない空に、玲瓏とした光を放つ月。作家は思わず「ああ、お月さま」とでも呟いたのだっただろうか。意識せず、思わず漏れた言葉。まだ言葉もない頃、この月を見て、初めて「つき」と言葉に出した人がいたはずなのだ。誰かが、これを「つき」と呼び、それが「月」という字とともにいまに繋がっている。言葉とはまことに不思議なものである。そんな言葉の初源に立ち帰って、言葉の発生にまで思いをいたすような不思議な雰囲気をもった歌である。
(永田和宏著『現代秀歌』より、度々引用すみません。)

三輪山に関する評論集をものした山中智恵子は、現代の巫女とも呼ばれた。
初めて月を見て「つき」と言葉を発したひとは必ずいて、そのひとは山中と同じように、言葉に畏れを込めていただろう。月という言葉を通して、その最初のひとの呟きが聞こえる。
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