直線美を意識したのだろうか?
私は、美しい椅子だと思った。


旭川家具のメーカー【アトリエサンヨー】は、突き板加工の巧さでは抜群との評判だ。
しかし、この椅子を見て
「突き板加工だけではないよ。無垢材の加工だって抜群なんだよ」
と、言っているように思った。
直線美を意識したのだろうか?
私は、美しい椅子だと思った。


旭川家具のメーカー【アトリエサンヨー】は、突き板加工の巧さでは抜群との評判だ。
しかし、この椅子を見て
「突き板加工だけではないよ。無垢材の加工だって抜群なんだよ」
と、言っているように思った。
北嶺工匠の「クレールシリーズ」の逸品「パーソナルチェアー」
一流のデザイナーと一流の家具職人が出会うと、一流の家具が出来るのだと思った。
「クレールシリーズ」は、何度か紹介して来たが、この椅子と出会って改めてそう思った。
聞くところによると、このシャープな加工が出来るのは、北嶺工匠の吉田社長だけだという。
コンピュターと連動した機械を使えば、あらゆる加工(NC加工)が可能と云われるが、それは全くの幻想である。
「北嶺工匠」は、手作りにて、機械では作り出すことの出来ない製品を生産している。
「旭川家具」を生産する工房や工場には、吉田社長のような一流の家具職人が若手からベテランまで数多い。
「旭川家具」は、一流デザイナーと共に一流の家具を生産しているから、多くのお客様に支持されているのだと実感した。
「ダイニングテーブル?・・・それともセンターテーブル?」
「いえいえ、このテーブルは、どちらにでも使えるテーブルです」
その秘密は、この脚!
二段重ねにすると、ダイニングテーブル。
一段だけだとセンターテーブルや座卓として使える。
私は、ダイニングテーブルとして使っているものを、センターテーブルや
座卓として使う事は滅多にないと思う。また、その逆も然り。
しかし、全く有り得ない事ではないので、それはそれで良いと思った。
だが、私が注目したのは、反り止めと脚の取り付け部分のディテールだ。
無垢の天板には、必ず反り止めを付けなければならなく、天然木の宿命と
いっても過言ではない。
反り止めにスチールを使うものが多い中、この天板は同じ材質の無垢材
を使い、それを利用して脚と一体化するようになっている。
木を知り尽くした匠の技に違いない・・・
再び、一枚板のテーブルを見に行った。
写真上のテーブルは、既に売れていて、その姿はそこにはなかった。
工場を後にし、旭川家具の展示場に行った。
一枚板が目に止まった。ブラックウォールナットである。
テーブルになる前の板だ。
「素晴らしい!」
樹海の王様として聳え立つ嘗ての姿が目に浮かぶ。
☆
「一枚板」と一口に言ってもピンキリである。
樹種が違えば価値も違うことは、誰でも分かる。
だが、同じ樹種となると、素人には不可解で何が何だか分からなくなる。
一寸だけ解説して置こう。
「一枚板」の価値は【大きさ】・【厚さ】・【形】・【割れ】・【傷】・【硬さ】・【色】・【節】・【樹齢】・【乾燥状態】等で決まる。
だが、それは「家具職人」と「木材商」更には「個人」の眼によって異なる。
例えば、家具職人は、節の少ないものを良質とするが、木材商は節も価値の一つと考える。
私は、どちらも正しいと思う。それは、立場が異なるからだ。
では、ユーザーである我々は、どう判断したら良いのだろう?
答えは、自分の「感性」だ。
一枚板は、絵画や彫刻と同じ、世界に一つだけの樹海が作った「芸術品」だ。
興味のない人には、ただの板であるが、木の好きな人や興味のある人には宝物である。
さて、読者の皆様はどう判断しますか?
☆
下の写真は二枚接ぎの板である。(二枚の板を人工的に繋いだ板)
これも、一枚板だと言われれば、否定は出来ない逸品だ。
右と左のコラボレーションは、一つの芸術品と言っても過言ではない。
MUKU工房に相談すると、色々な一枚板を提案してくれる。
いま「デザイナーの名を挙げよ」と問えば、必ず「ム・ラ・サ・ワ」と、村澤一晃氏の名が挙がる。
その理由(わけ)は、作品群を見れば一目瞭然だ。
凡人の私には「素晴らしい」の一言以外、賞賛する言葉が見つからない。
その代わり、私はこの作品群を見て旭川人として誇りに思った。
それは、一流デザイナーもさることながら、この作品を製作した旭川家具メーカーも一流だと再認識したからである。
家具は、図面通りに作っただけでは良しとはならない。
図面の裏に隠されたデザイナーの意図を読み取り具現化出来なければ、一流メーカーとは言えないのである。
そのためには、一本一本の木材を吟味することは勿論のことだが、微妙な曲線などは自分の目と触感を信じるより方法がないのである。
そこには、研ぎ澄まされた目利きと技術が融合して初めて一流の作品となるのである。
真心を贈る・・・
お歳暮の時期になると私はいつも悩む。
お世話になった方には感動も贈りたいと思うからである。
今年は、この印鑑ケースを贈ることにした。
これは、旭川クラフトの逸品である。きっと感動してくれるに違いない・・・