希少生物研究会ブログ

希少生物研究会からのお知らせ

高原のユリ

2016年07月06日 | 植物
朝からクマゼミが鳴いています。暑苦しい声です。
庭にはオニユリやヒメヒオウギズイセン、ノウゼンガズラなど
橙色の花が目立っています。暑苦しい真夏の色です。

高原のヒメユリはさらに濃い橙色ですが、可愛らしく清々しい姿です。
ただ年々数を減らし、会いに行くにも一苦労のようです。

 絶滅危惧ⅠA(大分県) 絶滅危惧ⅠB(環境省)
 撮影 H.TANAKA

半夏生

2013年07月02日 | 植物
今日は夏至から11日目に当たる、七十二候の一つ「半夏生」、
田植えも終わり、梅雨明けの待たれる頃です。
この時期に見頃をむかえるハンゲショウは、
葉の半分だけ化粧をしているようだと見られ、
「半化粧」の漢字を当てたり、カタシログサとも呼ばれます。
「ドクダミ科独特の臭気がある」と図鑑にはありますが、
私には良い香りに感じられるのですが・・・

ヒメナベワリ

2013年04月15日 | 植物
珍しい植物です。芽吹き前の林床で目を引くのは、
イチリンソウなどのキンポウゲ科ですが、
これはビャクブ科ナベワリ属のヒメナベワリ。
この花を観察したヒトは限られるでしょう。
もちろん私も観たことはありません。
もしかしたら、葉の様子が似ているアマドコロや
ナルコユリだと思い、見逃しているのかも知れません。
名前の由来は、有毒とされていた葉を舐めると
舌が割れてしまう(舐め割り)からだとか。
名前は恐ろしげですが、何とも控えめでやさしい花です。

 撮影 H.TANAKA

コガネネコノメソウ

2013年04月01日 | 植物
今日は4月1日。新年度が始まりました。
新たな学校や仕事に取り組む方もあるでしょうか。
こちらは取り立てての変化もなく、
決算や総会の準備を始めなければなりません。

一昨日は久しぶりに212号線を上ってみました。
山々はヤマザクラやザイフリボクで賑わい、
ホソバナコバイモの谷では、見頃は過ぎていましたが、
いつもの場所に数輪咲いて、ホッとしました。
他にもエイザンスミレやヤマルリソウ、
ツクシショウジョウバカマやサツマイナモリ等々。
写真はコガネネコノメソウ(黄金猫の目草)、
薄暗い湿った崖地にあり、一瞬輝いてみえました。

ツチアケビ実

2012年09月06日 | 植物
ラン科の腐生植物、ツチアケビに出会ったことはありますか。
地面からニョキッ!と出ている実がアケビに似ているとの命名ですが、
どちらかといえば、邪悪な?ウインナーのようです。
別名を「山の神の錫杖=やまのかみのしゃくじょう」というらしく、
誰しも怪しげな印象を受けているのでしょう。
花は実ほどは目立ちませんが、7月の「会員掲示板」に
gachanさんが紹介してくれています。

 撮影 Y.ETOU