朝日杯中継サイトにて棋譜をご覧になりながら、見て頂ければと思います。
中盤まで、固めるまではじっとする良くも悪くも自分らしい(笑)将棋でした。
64手目△3六歩と右側での戦いになったところは穴熊ペース。
問題だったのは68手目△3五銀で、ここは△4五銀とこちらに出るべきでした。理由は▲5四とを消している、ということ。これが大きい。
ただ△3五銀は金取りの先手で銀を出る、ものすごく気持ちの良い手なので、それをじっと我慢して△4五銀とするのは達人の手。何回やっても自分には指せるかどうかこんな手を普通に指せるようになりたいですね。
さらに問題だったのは72手目△4六歩で、ここでは△5六歩としてとにかく角を換えてしまうのでした。
本譜は77手目▲3九金が受けの名手。4筋に歩を使わなければ△6六飛▲同銀△5六歩の時に▲4四歩で止まる、という意味です。ここからは少しずつ苦しそうです。
あれだけ近くで見られる公開対局は初めてでしたが、観戦の皆さんのマナーが良く、いつもと変わらずに指すことが出来ました。ありがとうございました。
午後は決勝戦を観戦。△6五飛と出たところは久保八段の捌きが決まって勝ちに近い、という評判でしたが、阿久津六段が逆転で優勝。
打ち上げ後、阿久津君のお祝いを関係者多数で4時間ほど。散会前、有楽町駅前で胴上げをしようという話になりましたが、さすがに目立つので、おとなしく万歳にしました。十数名の大人が万歳をしていただけで、十分に目立ったと思いますが(笑)
負け過ぎたせいで、しばらく対局がありません。せっかくの長期休暇なので、取り掛かっている原稿をやっつけてしまおうと思います。