ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

南クリールでのロ日共同経済活動にかかる日本側提案

2017-02-26 22:46:47 | 日記

2017年02月26日
北海道機船漁業協同組合連合会(一般社団法人北洋開発協会)原口聖二
[南クリールでのロ日共同経済活動にかかる日本側提案]
2017年3月18日、東京で”北方領土における共同経済活動”に関する次官級協議が開催される。
ロシア通信社”РИА Новости”(RIA Novosti)は、日本経済新聞の報道を引用、この件に関連し、日本政府が南クリールにおける漁業分野の活動として、カラフトマス(サケマス)やその他の魚種の水産加工や、アワビ等の養殖漁業にかかる合弁会社の設立等を提案するだろうと伝えた。
Япония предложит России создать совместные предприятия по переработке горбуши и другой рыбы, а также по производству ценных моллюсков “морское ушко” и прочих морепродуктов, сообщает издание.

2017年02月26日 日本経済新聞
[北方領土の共同活動、遠隔医療・観光船提案へ]
日本、ロシア両政府が実現を目指す北方領土での共同経済活動で、日本政府が検討している事業が分かった。昨年12月の首脳会談の合意に基づき、北方四島での水産加工場の共同運営や、日本の医療機関が提供する遠隔医療、クルーズ船による観光振興などが柱となる。来月からロシア側と調整を本格化させる。
安倍晋三首相とプーチン大統領は昨年12月の会談で、共同経済活動は日ロ双方の立場を害さない「特別な制度」のもとで実施するとし、漁業、海面養殖、観光、医療、環境の5分野を挙げた。日本側は省庁横断で具体策を検討してきた。
来月18日に日ロ両政府が都内で共同経済活動などに関する協議会を開き、双方が検討した案を提示し合う。4月からの大型連休中や9月などに予定する首脳会談で具体的な事業項目について合意したい考えだ。
遠隔医療は現地医療機関と、北海道内の医療機関や大学などが協力することを検討。四島住民が日本の医師の診断を受けられるようにする。
北方四島は世界自然遺産の知床半島と生態系が近く観光資源として期待される。両国の民間企業が共同でクルーズ船によるツアー実施を検討。日本側の観光客を想定し、まずは陸に上がらず海上から見学するコースとする。生態系保護のため専門家も派遣する。
四島の主力産業である漁業ではサケなど水産加工場の共同運営を提案する方向だ。歯舞群島にある貝殻島の灯台改修も検討。養殖分野では付加価値の高いアワビなどの共同生産を模索している。
協議では、経済活動するうえでの主権をめぐる問題も焦点となる。北方四島はロシアが実効支配しており、これらの事業は「特別な制度」での実施となる。ロシア側はロシア法の適用を求めており日本と立場が異なる。日本の従業員の法的立場をどう守るかやトラブル発生時の警察権などが今後の交渉課題だ。
日本側はこれらの交渉を少なくするため海上だけの協力や日本人の滞在が短くてすむ事業を中心に選んだ。日本の民間企業は採算性が見通せず参加に慎重とみられ日本政府は参加を促す制度の検討も必要になりそうだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロシア漁業ニュースヘッドラ... | トップ | カムチャツカ業界団体がサケ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事