【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

「クライムス・オブザハート」(地人会新社第4回公演)[於:赤坂レッドシアター]

2015-04-19 21:37:49 | 演劇/バレエ/ミュージカル

                    

   地人会新社の公演は、毎回観ています。今回は4回目で、「クライムス・オブザハート」でした。ベス・ヘンリー作、田中壮太郎訳・脚色です。

  アメリカ・ミシシッピ州のヘンゼルハーストにあるマグラス家のキッチンという設定です。ときは1974年の秋、カミール台風の上陸した5年後です。

  この家は今ではマグラス家の長女レニーが住んでいます。彼女は祖父の介護で婚期を逃してひとりぐらし。三女のベイブが夫を銃で撃った(胃にあたり死は免れた)ことで捕まるが、弁護士の計らいで一時的に釈放されたことで、次女のメグとともに、べつべつの地でべつべつの生活をしていた三人姉妹が集まることになるというお話です。

  三人はそれぞれ訳アリの人生をかかえ、今にいたっています。メグは歌手になる夢をもって都会に飛び出しましたが、どうやら夢は実現しなかったよう。ベイブは早くに地元の有力者と結婚したのですが、結婚生活は結局うまくいきませんでした。

  みな魅力的な人間です。しかし、身の立ち位置は不安定そのものです。メグにしても、夫が必ずしも悪いわけではなく、実は黒人の少年との不倫が発覚していたのです。メグは実現しなかった夢をあきらめ、半分自暴自棄に身勝手さが態度に出ています。

  こんな三人があつまって、過去が穿り出され、それぞれの我も出て、大喧嘩になる始末です。

  人生の機微、不条理、姉妹の確執が凝縮して、燃焼し、不幸のどん底があらわになりますが、最後は不思議な展開で、レニーの誕生日のケーキをみなで囲んでお祝いです。

  それにしても姉妹の大喧嘩はすさまじかったです。

・レニー・マグラス[マグラス家の長女](広岡由里子)
・チック・ボイル[マグラス姉妹の従姉妹](小飯塚貴世江)
・ドック・ポーター[メグのモト彼](綱島郷太郎)
・メグ・マグラス[マグラス家の二女](栗田桃子)
・ベイブ・ボツレル[マグラス家の三女](趣里)
・バーネット・ロイド[ベイブの弁護士](亀田佳明)


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