【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

山田洋次監督「九ちゃんのでっかい夢」(89分、1967年)

2017-12-11 11:15:11 | 映画

        

  山田洋次監督の若いころの作品です。図書館にDVDがあったので借りました。借りたわけは山田作品だということもあったのですが、出演している俳優がわたしの子どもの頃に、活躍していた懐かしいひとばかりだったからです。あの頃、どんな思いでテレビを観ていたのかが偲ばれました。


 九ちゃん(坂本九)は、歌手で子供たちのあいだで人気者でした。「上を向いて歩こう」「レッツ・キッス」など流行りました。そしてあの笑顔がすかれたのでしょうね。今度、この作品をみると、九ちゃんはなかなか達者な演技です。そして調べてみると、そういう芸能環境が彼の小さいころからあったようです。

 倍賞千恵子も若い。可愛い。25歳ぐらいです。これも調べてみると、九ちゃんと倍賞さんは同じ年に生まれていました。半年ほど倍賞さんが早いですが。

 この他、ジェリー藤尾、竹脇無我、九重佑三子、谷幹一、E・H・エリックなども懐かしい若い顔です。「てんぷくトリオ」も出演しています。「びっくりしたなー、もー」がありました。いまでいえば、流行語大賞ですね。伊藤四朗さんが、少しとがった顔で出ていました。

 ストーリーは他愛ないものです。外国で亡くなった老女の遺産がまわりまわって九ちゃんのものとなるが、それを知って彼を暗殺しようとたくらむものがいる。九ちゃん本人は場末の演芸場で歌ったり笑わせたりしてようやく生きているが、ガンを告知され、しょげかえっている。自殺も考えている。唯一の生きがいは、通っているコーヒー店の娘、倍賞さん。その倍賞さんは九ちゃんのガンが誤診とつきとめる。九ちゃんはますます倍賞さんが好きになるが、彼女には婚約相手がいたというもの。この間、九ちゃん暗殺やら、恋愛悲劇などドタバタ騒ぎが続きます。山田監督の本領発揮です。


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