昨日、井上雄彦さん個展「最後のマンガ展」に行ってきた。
午前11時。
上野に着いたときは大雨。
でもこの駅は人が多い。
こんな時間でもごたごたしてた。
久々だなあ上野。
ここは人のキャラクターが皆こゆいです。
おばさんがシャワーキャップかぶって歩いてる。
おまわりさんに道聞いたら、うーん・・・とうなっておもむろに帽子の中からしわくちゃの地図をとりだしました。
おばちゃんたちの服が7割異色コーディネート。
おもしろいなあ。この駅。「雑多」という言葉が似合う。と思う。
上野公園の敷地内には、巨木が多数生息。
多数生息、って変か。
でもなんか昨日の木はそんな感じだったんだ。
雨にぬれた幹が、太くてむちむちしてて、黒い、にぶい艶で光ってて。
根っこもタタリガミみたいに動き出しそう。つやつやのうねうね。
木ってグロテスクだよなぁと思いながらみてました。
ともかく、美術館に到着。
1500円を払うことに今更ビビる。
そっか、もう学生じゃないんだ。たかい・・・><
以下ネタバレ
暖簾をくぐると、和紙に墨でかかれたでっかい武蔵。
それをみた瞬間涙がわいてきてあせる。
理由が分からない。
興奮?
奥歯を噛み締めてこらえつつ歩き進める。
マンガ展て、そういうことか。
今迄かいてきた原画をガラス越しに展示、というのを想像していたが、そんなありきたりなもんじゃなかった。
展示スペースの壁に漫画のコマが並べられている。
つまり、順路にしたがって歩く事でバガボンド最終回を読ませるというしかけ。
浮遊する漫画のコマのなかをうろうろしてる感覚。
漫画を読んで夢中になると、あたかもその世界の中に入ってしまったような、そんな気持ちになるようなことがあるけれど、実際は現実空間で漫画をよんでいる。
でも、この展示は、現実にバガボンドの漫画のコマが自分をとりまいていて、漫画の中を歩きまわっているような・・・巧く言えない。
とにかく、不思議な感覚だった。
まず、生の原稿がみられたことに胸がふるえる。
うわぁ本物のタッチだ。
修正ペンの跡の生々しい感じがうれしい。
髪の毛の線の迷いのないきれいな流れとか、ものすごく緻密な背景の描写とか。
いつも印刷で見て、スゴい・・・と思っているものを本物でみられたことが、本当に嬉しい。
武蔵が座っている岩のでこぼこ感を出す陰影のハッチング(?)すご。
風木の素振りシーン周辺は鉛筆でラフっぽくのこしてた。
軽さとかスピードとか表す為だと思うけど、違和感。展示準備がぎりぎりだったことがよぎり、途中っぽくみえた(違うと思うけど、効果的じゃなかったような)。
寿命間近の武蔵の前に、これまでの登場人物が次々にあらわれる。薄墨の胤舜、とてもかっこよい。
スタッフの人が首からさげてるカードに、「スタッフ」と井上さんの字。井上さんの字っていいよね。力抜けててかわいい。
すいすいみれるところと、つまっててなかなか先が見られないところがある。
初日は終始つまってたのかな。私には耐えられなかっただろな。
しばらく見ているうちに、感極まった気持ちも落ち着いてたけど、おつうが「大丈夫?」と手を握るところでまた涙がせりあげてきて、思いっきり奥歯を噛み締める。
白い壁の明るい展示空間から一転、武蔵の心に焦点を当てたシーンでは、黒くぬられた壁の部屋にコマが並ぶ。
ライトアップされたパネルがうきあがってみえる演出。
とげは、描かずに針のようなものをつきさしている。横でみていた少年が「これぬきたい。」とつぶやく。
おまえ。
水墨画の技法で描かれているコマが多い。
一つの絵画作品としてで展示できるクオリティーのものが、漫画のコマとして展示されてる。
「それは、ただの言葉だ。」このセリフは今の私にはかなりくるもんがある。
広く明るい4番目くらいの展示室にはいると、赤ん坊の武蔵を母親が抱いている大きな絵が目に入ってきた。
やさしくやわらかな光のつつまれた空間。
この展示室に入ったとたん、また泣きそうになって噛み締めたけど、こらえきれなかった。
涙がこぼれてしまった。
こぼれた、というよりどばっとあふれた、というかんじ。
まわりに何人かいたけど、だれも泣いてる様子はなく、こんな泣いてしまってるのを気付かれたくなかったので、ハナもすすらず涙もふかずたれ流し。
涙が首をつたって服の中に入ってきて、首元が濡れまくり(汗みたい・・・)。
武蔵が木刀を落とすと同時に彼の最後の刺も抜け落ちたんでしょう。
よかった。
ちなみに落とした木刀はリアル木刀でした。
演出。
ラストの砂浜のシーンではほんとに砂が敷いてあるという演出。
足跡いっぱいついてたけどあれ、入ってよかったの?
ああ。ほんと見に行ってよかった。
素直に感動した。
内容ももちろんだけど、私は井上さんという人に感動している。
行く前日、スラムダンクとバガボンドをぱらぱら見返して、画力の成長っぷりに本当に驚いた。
圧倒的、という感じ。
しかも、今回更に新しい試みに挑戦して、なお進化を続けている。
だってまた巧くなってた。
物には、作り手が出る。
私は、井上さんが、ひたむきな努力家でチャレンジングば精神の持ち主だからこそ、すばらしい物語、キャラクター、表現をうみだせるのだと思う。
きっと井上さんは、まだまだどんどん、すごくなる。
関係ないけど。
アメトーク、早くスラムダンク芸人やってくんないかなぁ
午前11時。
上野に着いたときは大雨。
でもこの駅は人が多い。
こんな時間でもごたごたしてた。
久々だなあ上野。
ここは人のキャラクターが皆こゆいです。
おばさんがシャワーキャップかぶって歩いてる。
おまわりさんに道聞いたら、うーん・・・とうなっておもむろに帽子の中からしわくちゃの地図をとりだしました。
おばちゃんたちの服が7割異色コーディネート。
おもしろいなあ。この駅。「雑多」という言葉が似合う。と思う。
上野公園の敷地内には、巨木が多数生息。
多数生息、って変か。
でもなんか昨日の木はそんな感じだったんだ。
雨にぬれた幹が、太くてむちむちしてて、黒い、にぶい艶で光ってて。
根っこもタタリガミみたいに動き出しそう。つやつやのうねうね。
木ってグロテスクだよなぁと思いながらみてました。
ともかく、美術館に到着。
1500円を払うことに今更ビビる。
そっか、もう学生じゃないんだ。たかい・・・><
以下ネタバレ
暖簾をくぐると、和紙に墨でかかれたでっかい武蔵。
それをみた瞬間涙がわいてきてあせる。
理由が分からない。
興奮?
奥歯を噛み締めてこらえつつ歩き進める。
マンガ展て、そういうことか。
今迄かいてきた原画をガラス越しに展示、というのを想像していたが、そんなありきたりなもんじゃなかった。
展示スペースの壁に漫画のコマが並べられている。
つまり、順路にしたがって歩く事でバガボンド最終回を読ませるというしかけ。
浮遊する漫画のコマのなかをうろうろしてる感覚。
漫画を読んで夢中になると、あたかもその世界の中に入ってしまったような、そんな気持ちになるようなことがあるけれど、実際は現実空間で漫画をよんでいる。
でも、この展示は、現実にバガボンドの漫画のコマが自分をとりまいていて、漫画の中を歩きまわっているような・・・巧く言えない。
とにかく、不思議な感覚だった。
まず、生の原稿がみられたことに胸がふるえる。
うわぁ本物のタッチだ。
修正ペンの跡の生々しい感じがうれしい。
髪の毛の線の迷いのないきれいな流れとか、ものすごく緻密な背景の描写とか。
いつも印刷で見て、スゴい・・・と思っているものを本物でみられたことが、本当に嬉しい。
武蔵が座っている岩のでこぼこ感を出す陰影のハッチング(?)すご。
風木の素振りシーン周辺は鉛筆でラフっぽくのこしてた。
軽さとかスピードとか表す為だと思うけど、違和感。展示準備がぎりぎりだったことがよぎり、途中っぽくみえた(違うと思うけど、効果的じゃなかったような)。
寿命間近の武蔵の前に、これまでの登場人物が次々にあらわれる。薄墨の胤舜、とてもかっこよい。
スタッフの人が首からさげてるカードに、「スタッフ」と井上さんの字。井上さんの字っていいよね。力抜けててかわいい。
すいすいみれるところと、つまっててなかなか先が見られないところがある。
初日は終始つまってたのかな。私には耐えられなかっただろな。
しばらく見ているうちに、感極まった気持ちも落ち着いてたけど、おつうが「大丈夫?」と手を握るところでまた涙がせりあげてきて、思いっきり奥歯を噛み締める。
白い壁の明るい展示空間から一転、武蔵の心に焦点を当てたシーンでは、黒くぬられた壁の部屋にコマが並ぶ。
ライトアップされたパネルがうきあがってみえる演出。
とげは、描かずに針のようなものをつきさしている。横でみていた少年が「これぬきたい。」とつぶやく。
おまえ。
水墨画の技法で描かれているコマが多い。
一つの絵画作品としてで展示できるクオリティーのものが、漫画のコマとして展示されてる。
「それは、ただの言葉だ。」このセリフは今の私にはかなりくるもんがある。
広く明るい4番目くらいの展示室にはいると、赤ん坊の武蔵を母親が抱いている大きな絵が目に入ってきた。
やさしくやわらかな光のつつまれた空間。
この展示室に入ったとたん、また泣きそうになって噛み締めたけど、こらえきれなかった。
涙がこぼれてしまった。
こぼれた、というよりどばっとあふれた、というかんじ。
まわりに何人かいたけど、だれも泣いてる様子はなく、こんな泣いてしまってるのを気付かれたくなかったので、ハナもすすらず涙もふかずたれ流し。
涙が首をつたって服の中に入ってきて、首元が濡れまくり(汗みたい・・・)。
武蔵が木刀を落とすと同時に彼の最後の刺も抜け落ちたんでしょう。
よかった。
ちなみに落とした木刀はリアル木刀でした。
演出。
ラストの砂浜のシーンではほんとに砂が敷いてあるという演出。
足跡いっぱいついてたけどあれ、入ってよかったの?
ああ。ほんと見に行ってよかった。
素直に感動した。
内容ももちろんだけど、私は井上さんという人に感動している。
行く前日、スラムダンクとバガボンドをぱらぱら見返して、画力の成長っぷりに本当に驚いた。
圧倒的、という感じ。
しかも、今回更に新しい試みに挑戦して、なお進化を続けている。
だってまた巧くなってた。
物には、作り手が出る。
私は、井上さんが、ひたむきな努力家でチャレンジングば精神の持ち主だからこそ、すばらしい物語、キャラクター、表現をうみだせるのだと思う。
きっと井上さんは、まだまだどんどん、すごくなる。
関係ないけど。
アメトーク、早くスラムダンク芸人やってくんないかなぁ
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