森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

待ち人は愛しき人に姿を変えて

2008-12-25 10:04:54 | 思いつくまま
<ちょっと昨日の出来事ですが・・>
禁パソコンでお片づけ日の予定が、テレビで見たい映画が二つもあって、要するに映画&お片づけで一日が終わったと言う訳です。禁パソコンと言っても映画を二つも見た後は、なんだか音楽が聞きたくなり、Yahooのステーションでクラシックを聴こうと点けてしまいました。歌詞なし音楽は、意外とお掃除などの効率を上げます。その時ふと目に付いた急上昇ワードに「飯島愛」と言う文字が。
その時私は「復帰するのかな。それもいいんじゃないかな。」と思ってしまいました。辛口の時も優しい時もなかなか的を得たことを言う彼女のコメントが好きでしたから。夫が帰ってきて、はじめて彼女の死を知りました。吃驚しました。ショックです。いったいどうしたと言うのでしょう・・・・



ところで今日はクリスマス。昨年の私は何を書いていたのかなと見てみたら、全然関係ないことを書いていました。お化けが関係のあるハロウィーンは、宗教無視して楽しんでしまうくせに、クリスマスに対しては、「だってあたしキリスト教じゃないし。」と、ぜんぜん燃えない私です。
 でも、そんな私にクリスマスの思い出がないのかと言うと、そうでもないのです。どんなお話をしようかなと迷うところです。


どうでもいいけれど、昇ってきた朝日がやけに眩しいです。8時近くの朝の光は私の座っている位置では目が開けられません。今日もホワイトクリスマスと言うわけには行きませんでしたね。ここでホワイトクリスマスの思い出なんかを話してしまうと、完全に歳がばれそうです。

でも、ホワイトクリスマスどころかクリスマスも大して意識もしていなかったし、もしかしたらその時の私はサンタクロースの存在をを知らなかったのじゃないかと思うほどの昔、確か大雪が降ったのじゃないかしら。

家の前は車も通らない生活道路で、足跡もあまり付いていない雪の絨毯は、子供にとってこんなに嬉しいものはなかったと思います。転がったり雪球を作ったりして、朝早くから遊んでいました。その時ふと何かがこの道をやってくる。そんな予感がして耳を澄ましました。
すると遠くの方からサクッサクッと雪を踏みしめながら近づいてくる足音が聞こえてきました。こんな雪の中を誰が来るんだろうと、その足音の方をじっと見ていましたら。角を曲がって見えた姿は、母の弟で若き頃の叔父さんでした。

彼はわざわざ雪の中を歩いて、クリスマスのプレゼントを持ってきてくれたのです。文明堂の踊るクマのぬいぐるみのCMを知っていますか?
カステラ一番電話は二番、三時のおやつは文明堂~♪
でしたっけ?
あのぬいぐるみで背中の所がファスナーが付いていてバッグになっていたのですよ。姉が赤、私は青。
クリスマスにプレゼントなんて、それだけでも大騒ぎな私たちを、雪も解けるからと言って、午後から映画に連れて行ってくれたのです。
「101匹わんちゃん大行進」です。

映画館から出てきた私たちの手が冷たいのに気が付いた叔父さんは、
「手袋、ないの?」と聞いてくれました。
ないと言うと、「まったく、姉ちゃんはー!」と怒りながら、映画館の向かいのデパートで姉と私に手袋を買ってくれました。

その時、私は何でこの人は私たちにこんなに優しくしてくれるんだろうと、嬉しく思いました。そして、私は自分が突然「お姫様」になっていくような気がしたのです。


今のようにイルミネーションなどない街並み。それでも横浜伊勢崎町の通りは街行く人で賑やかだったと思います。人は分厚いコートを着て、ぐちゃぐちゃに解けた雪に滑らないように、行きかっていました。
その時の叔父さんは、たぶん今のラッタ君と同じくらいの年齢だったと思います。

私たちは、バスでも電車の中でも映画館でも普通に座っていられますし、喉が渇いたお腹が空いたアレを買って抱っこしてなどと言うような事など決してない、確かに「良い子」でした。

でも、その時姉は7歳私は4歳ぐらい。


今の私から言わせれば、そんなめんどくさい年齢の子供を、未婚の若い叔父さんが良く面倒を見てくれたものだと感心してしまうのです。

私は若い頃、子供が嫌いと言うわけではありませんが、子供に自分の時間を煩わされるのは嫌でした。だからよその子供に、不必要に構うのは苦痛。それが自分に子供が生まれた途端に、180度その気持ちが変わってしまった驚きを忘れません。

でもその気持ちも忘れないようにしようと思っています。若い人や子どものいない方には、話題や子供のことで煩わさせないような気遣いは、時に応じて必要だと思います。

ただ苦手だった若い頃も、この思い出が私の自省の砦。そしてそれは今もかもしれません。

―愛を知らない子供は、人を愛せない。
愛されて育った子供は、また人を愛するし、誰かに優しくされた記憶のある子供は、また誰かに優しく出来る。―


 やはり子供の時に外国のドラマで、オカルト的な事件を探偵が解決していくものを楽しみに見ていました。その最終回はラストに相応しく、最強の敵が出てきました。殺されてしまう人は皆その魔物を身近に招きよせてしまうのです。最後にそのからくりが分かります。その魔物は、その人が一番信頼している人や愛している人に化けてやってくるのです。
 この話は大きくなってから、魔物ではありませんが仏典の中に元になるような話があったので感心したことがあります。

 でも、私は思うのです。
魔物ばかりではなく、私を守る何か、私を導く何か、私にとって良き何か、それらは身近な愛おしい人に姿を変えて、やって来てくれるのです。

 子供たちが待っていたあのおじさんは真夜中にやってきましたか?

私にとっての待ち人は、「時間がなくなっちゃった!ゴミステに行ってくれる?」の一言で「あいよ~」と言ってくれるルート君かもしれませんね。



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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-12-30 21:29:07
麻生さんが、マスコミに叩かれる本当の理由を書いてます。
飯島愛さんにも関係があるかもしれません。
「人権擁護法案」(法案の内容をご存じなければぐぐってください)にも関連があります。
国民一人一人の力が必要なので支援を・・

http://blog.goo.ne.jp/nakagawasake/
Unknown様 (kiriy)
2008-12-31 10:49:17
お知らせありがとうございます。
さっき少し見に行っていましたが、年末なのでまた時間のあるときに、見に行かせていただきます。

だけれど、Unknownというのはあまりに殺伐。あなた様の思いと反して冷たく感じてしまいますよ。私の「飯島愛」さんの死のショックに反応して、来て頂いたのですね。
でも、どうせですからこの私の記事も読んでくださいませ。

クリスマスの朝に相応しい、私の自信を持ってお伝えできるお話なのですが。

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