森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

相棒15第10話元日スペシャル「帰還」

2017-01-03 01:32:02 | ドラマ(相棒)

昔はかなり詳しくて、その後他のHPと変わらない雑な感じになってしまったHPのあらすじが、久しぶりに丁寧に書かれていると感じました。流れの復習に再チェックなさりたい方は→こちらです。

 

「相棒」ファンの皆さま、今年もよろしくお願いします。
映画の予告編もガンガン入るようになってきて、期待値も徐々に上がってきますね。

 

その予告編を見ながら、ふと、私、ある事を思ってしまいました。その「ある事」と言うのは突飛すぎて当たるわけはないのですが、「相棒」と言うドラマの幕の引き方は、その「ある事」でもイイナと思ったのです。
映画館に行って、呑気に映画を見ている・・・・。
その最後に、吃驚して「えっ !」と言う。「えええ !!!」ともう一度言う。
映画はまだシーズン中。映画の最後は言ってはいけない決まり。でも情報は徐々にばれて行き、最後は有終の美を飾って、この常に上位にいながらもまたどんなにチャレンジし続けても、その視聴率で一喜一憂され、どなた様の満足度を満たすことを常に要求され続けられてきた、このドラマは終わるのです。

それはずっと「相棒」のファンであり続けたワタクシの「相棒」への新年の妄想です。

 

と言うわけで、今回のドラマの感想です。ネタバレ意識せずに書いているので、未見の方はお気を付けてね。

 

これは別に犯人当てと言うわけではありませんでしたね。

八嶋智人さんが出てきただけで、この人が犯人って思ってしまいました。どんなに良い人またはお人よしキャラが多い彼でも、役者さんの格と言うのがあるじゃないですか。ここがドラマの宿命なのですよね。

彼が演じる和合が前科のある人も積極的に受け入れて再生させていた町の名が黒水町=くろうず町。

クローズと言うこの閉鎖的な響きだけで、つかみはOKと思えてしまいました。

しかもこの町には、かつて過去に世間にはほとんど知られていない、宗教団体トラブルがあって、

ラテン語の文字「私は獣として帰還する」が雰囲気を盛り上げました。

怪しげな団地の住人達にまだ規制されていないドラッグ栽培など、ちょっと欲張りすぎる感もしましたが、問題のある警官の失踪事件など、物語には引き込まれました。

 

ただ「相棒」をほとんど初めて見たに等しい我が息子くんが言うには、

「コナンのメチャクチャな回の進行みたいだ。」と。

 

その反応に驚きつつも、この回に限ってはちょっとだけわかるような気がしました。

犯罪の動機が楽しいからと言う、「相棒」にはちょっと珍しいサイコパスの物語だったからです。

 

私が前から思っていた事に、なぜ「相棒」にはシリアルキラーやサイコパスの物語がないんだろうかと言う疑問があったのです。でも人気ドラマである「相棒」は子供からご老人まで見るので、シリーズの初めの方には存在していたそう言う存在は排除されるようになったのかもしれないなと、自分なりに解釈していたのでした。

でも別にそう言うわけではなかったのですね。

顔の判別がつかなくなるほど蹴り殺す・・・・・。

なんと恐ろしい事かー。

だけど私はこの手のドラマに眉間に皺を寄せる方ではなく、むしろジャンル的には好きな方(人格を疑わないでね。)なので面白く感じたのですが、しかし正月にこれをぶつけてきたのかとは思いました。今までの元日スペシャルとは違う雰囲気。これもまた一つの挑戦だったのでしょうか。

 

しかしこのドラマの作者が本当に伝えたかったのは、ドラマの最後にあったと思いました。

ー 人の体は簡単に壊れてしまう。人は簡単に操る事が出来る。みんなそれを知っているが、自分の意思を持ってそれをしない。

と言う、右京の犯人への言葉も心に残りました。

そして、最後に亘が

「僕は右京さんの隣にいる資格はないです。」

と、強い正義感を持つ右京に告白するシーンが凄く良かったです。

 

犯人への強い憎しみと銃を持って、犯人のいる場所に向かった亘。

ただその時の状況が亘に踏みとどまらせる理性を与えたのだと思います。右京が犯人への「人はみんなギリギリの所に立っている。」と言う言葉通りに。

居場所が分かるヒントを置いていったから君は違うよみたいな右京の言葉には、あまり説得力は感じることは出来なかったのですが、右京の言葉と亘の行動、なんか見事な「相棒」っぷりではないですか。

物語的なコンビネーションだけでなく、今シーズンの反町さん、凄く良いなと私は思っています。

 

最後の亘の告白シーンですが、近頃嵌っている「名探偵ポワロ」のシーズン9第3話「杉の柩」のラストを連想してしまいました。

冤罪でギリギリ死刑を免れた女性が、

「でも私は彼女の死を願っていました。」とポワロに告白します。

「願っただけでは罪には問われません。」と彼は静かに諭すのです。

 

人はギリギリの淵に立っている。意志を持ってそれを成さないと言う事は、当たり前のようですがとても大事な事なのだと思えたのでした。

 

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2 コメント

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あけましておめでとうございます。 (しゅう)
2017-01-04 02:01:00
昨年もいろいろとお話させていただき、ありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願いします。

「相棒」の元日スペシャルを見るようになって、どれくらいになるのか、私も時々このドラマの幕引き、というものを考えてみたりします。kiriyさんのおっしゃる「えええ!!!」のラストってひょっとして?などと思ったりもするのですが、私は映画よりはテレビドラマで終わってほしいと思うのですよね。

今年のスペシャルは、たまたま一緒に見ていた夫も途中で犯人を予想してました(苦笑)。
サイコパスとかシリアルキラーですが、例えば、初期のシリーズでの、薫ちゃんの同期だった生瀬さん(役名と俳優さん名とがごっちゃになってますが)とか、第4シリーズだったかの小日向さんとか高橋一生さんとか、私にはかなり強烈に印象に残ってる犯人は、そちらの方だったのではなかったかと思うのですけれど、どうでしょう?もちろん、今回とは少しキャラクターのタイプは違いますが。
元日のドラマとは少しずれますが、右京さんの「正義」ということを考えるとき、いつも思い出すのは亡き官房長の言葉です。
しゅう様 (kiriy)
2017-01-04 18:24:04
あけましておめでとうございます。今年も楽しい会話を重ねて行きたいですね。よろしくお願いいたします。

>私は映画よりはテレビドラマで終わってほしいと思うのですよね。
うんうん。記事の書き方が悪かったように思います。どうせ妄想なのでと思っていたものだから、自分だけが分かるような書き方をしてしまいました。
でも冷静に考えてみれば、無茶ですよね。映画の中である事が起きて、それなのにその後のドラマの中でその前日譚をやるなんて、よほどのシナリオじゃないとね。涙は絶対に誘うけれど、意見は絶対に分かれてしまいますよね。
しかし、『相棒』って、まだまだ人気ナンバーワンのドラマなんですって。
新年早々、幕の引き方を語ってる私たちって・・・あっ、仲間に入れちゃった(笑)

それから記事内の
>シリーズの初めの方には存在していたそう言う存在は排除されるようになったのかも
は、まさに生瀬さんの浅倉さんや小日向さんと高橋さんのような犯人の事を意識して書いていました。
「相棒」は少し前には社会派みたいなドラマの傑作を生みだし評価されてから、めっきりと言うかまったく、そのような犯人の出てくる物語が無くなってしまったように思います。
時々、その事を不満だと書いてもきました。と言うのは、これだけ世の中気持ちの悪い事件が蔓延しているのに、なんで「相棒」ではスルーなんだろうって。
それに最近やたら「テロ」と言っているのも、なんか気に入らない・・・・って、思わず熱く語ってしまいました。(汗)

>亡き官房長の言葉
「杉下の正義は時には暴走する。」←不正確 ^^
でしょうか。

しゅう様、長くなってしまいましたが、「相棒」の事を熱く語らせてくださって、ありがとうございました♪

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