森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「のぼうの城」を読みました。

2012-11-06 00:33:49 | ユーモレスクを聴きながら(book)

今年読んだ本の三冊目はこの本。夏前には読み終わっていましたが、感想が映画公開と同じの今頃になってしまいました。この本の映画公開を、私は凄く心待ちにしていました。私のワクワク感が夫殿にも伝わったのか、同じように楽しみにしていたように思います。私が薦めたのでこの本を読んでみたラッタ君も、同じように映画に行く事を楽しみにするようになっていました。彼は本来は原作を読むと、映画には興味を持たない人なのです。

この物語には映像で見てみたい秘密があるのです。物語のと言うよりかは、遠い過去に起きた史実の秘密というべきでしょうか。 映画の感想は、少々ネタバレで映画ブログの方に書きました。→「近未来二番館」

のぼうの城
和田 竜
小学館

チョット、蛇足の話。

私はこの本のことを何も知らずにタイトルに惹かれて、ふらりと立ち寄った本屋で買い求めました。すぐに読み出さないのは最近ではいつものことですが、読む順番がこの本になって数ページを読んだ時、

「いやあ、なんだか凄い面白いな。でも今時の小説は変わってるな。これが新感覚ってやつなのかな。いきなり、クライマックスの合戦シーンか。」って思ってしまいました。

だけど更に読んでみて、やっぱりこれはおかしい。登場人物がなんの説明もなく堂々といきなり活躍しだすのです。

・・・・って、もうバレた~

まったくもう。またやってしまいました。私が買ったのは「下巻」だったのです。

しばらく読まなきゃ気が付かなかったのもおかしいのですが、言い訳をするならば、開いたところから読んでも、読みやすくそのページに文を映像化させる力があったのですよ。

だけど、やっぱり上下巻の本は、正しく上巻から読みましょう。‥・・って、当たり前だのクラッカー←ふふ、懐かしい。

 

 

のぼうの城 下 (小学館文庫)
和田 竜
小学館

私は最初、このでくのぼうののぼうに〈どうだ、よみづらいだろう・・って遊ぶんじゃない‥・自分の声〉、なんとなく戸惑ってしまいました。ええ~、 この人が、本当に主人公なのって言うような戸惑いです。昼行灯レベルじゃないんですよ。真昼間でも煌々とウッカリ点っちゃってる懐中電灯のような人に見え てしまったんです。

でも、帯から野村萬斎主演で映画化のことを知りました。

野村萬斎

もう、ピッカーンってな感じです。

のぼう様は〈いきなり様付〉もう彼しかいないですよ。やっぱりイメージって大事ですよね。イメージをつかめたらサクサク読みきってしまいました。だって、ほんとうに面白いんです、この本。

映画の靱負役成宮くん、とっても良かったです。でも、本を読んでいる時の私のイメージでは、藤原のたっちゃん〈チョット若めの〉だったかな。

 ☆      ☆

 学校で歴史の教科の成績が良くても、本当に知らないことって多いなって思います。

関東の覇者北条には興味を持っても、なかなかその北条を支えた脇の武士たちまで考えが及ばず、小田原城に興味を感じても、支城にまでは機会がなければ目を向けることもないと思います。

2万の大群に500の兵で立ち向かった。

凄い話です。

そんな歴史に光を当てて、地方史を全国区に高めたのは、この小説を着想しリサーチし書き上げた和田竜の功績であったと、私は思います。

 

もちろん、如何に戦ったかというシーンが面白さのメインかと思います。

 

ただその忍城の歴史の中から何かを学ぶとしたら、一番は「大切なことは勝つことではなく負けないことなんだ。」ということかも知れません。またこの物語に心惹かれ一気にその世界に入り込んでしまったのは、のぼうの魅力でありそれを支える登場人物たちの魅力にほかなりません。

世の中には、民衆を愛し尽くしたのに、その挙句群衆に裏切られる物語、またはその逆で「民のため、民衆のため」と連呼する為政者に結局は踏みつけられる物語と歴史で溢れかえっていると思います。だけどこのお話の中では民を思い、民はリーダーを慕い、ポジションは違っても人間として対等な世界が描かれています。自分を取り繕わないで民の前で泣くのぼう。その彼を子供でも助けてあげなくてはという気持になってしまうという、非常に気持ちの良い世界がそこにはあったのでした。

 

歴史の真実なので書かせて頂きますが、結局は負けなかった忍城も踏ん張っている間に、親会社、つまり北条が撃沈してしまった事により、戦う意味をなくし秀吉〈三成〉の軍門に下ります。

そして最後に彼らは知るのです。北条に支城での最後まで残ったのは、この忍城のみであったことを。

ああ、感動 

内容の面白さも良かったのですが、私的には、このような歴史があったことを「知った」ということが、かなりの嬉しさのポイントでもあったのでした。

 

細かいことはナシの私の感想ですが、おすすめ度は高い小説です

 今はこういうのも販売しているんですね。↓  [Kindle版]です。

のぼうの城 上 (小学館文庫)
和田 竜
小学館

 

またもおまけ。

amzonとリンクさせたので、この本のレビューをチョット読んでみました。少し吃驚しました。意外や、酷評多しです。歴史小説マニアの方の感想なのかなと思いました。そういう方の評価が先に並んでしまうと、後から書く人は多少引っ張られるところもあるかも知れませんね。

でもナルホドとも思ったのです。

私は、このお話は「凄くの3乗」、面白いと思います。文体は読みやすく、会話は現代っぽい。でもライトノベルズとも思えません。「新しい感覚」と感じるのです。元々シナリオから生まれた小説ですし。

だけど歴史小説を愛する人達には、この軽さは受けいられないものもあるのだと感心したのでした。

 

ベストセラー小説ゆえにいろいろ評価がわかれるのかも知れません。そういうところも踏まえて読み、自分がどう感じるかを確認するという楽しみ方もあるかも知れませんね。

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