そうか。確かに白骨になってしまえば死因って分からないのですね。骨などの砕け具合から「科捜研の女」が何とかしてくれるんじゃないかなどと、そんな事はないようです。
だけどあの白骨、あまりにも綺麗に骨になっていて、結構驚きがありました。
今回のお話は、どちらかと言うと「相棒」の得意分野である、社会底辺のドラマでした。
このシリーズはけっこう重いし好きなシリーズとは言い難いのですが、協力雇用主制度などが出て来て、なかなか勉強になりますよね。
とりあえず世間と警察の目を食品偽装疑惑のタキガワに持っていく事が出来、受刑者である亀井の思惑通りに事は進んだと言って良いのかも知れませんね。
「前科者だからこそひたすら生きなくちゃならないんです。」
「家族と被害者は塀の中に逃げ込む事も出来ずに・・・・・・。」
右京さんの訴えは心に響きました。でも申し訳ない事に、すぐに忘れてしまったのです。とりあえず私が前科者じゃないからかもしれませんが、
その部分が長かったのと、彼が「ゼンカシャ」と言うものですから、私的には聴き慣れないその響きに、頭の中がカシャカシャ言っちゃったからではないかしら。
その亀井がおはぎを好きだったのは、妻が良く作ったから…・と、うかがえるシーンに出くわしても右京は何も言いません。何か言って欲しかったなあ、そこで。
最後に今度出てきた時には、また訪ねて来てください。一緒におはぎを食べましょう。というような事を言いましたが、亀井が食べたかったのは妻が作ったおはぎだと思いますよ、右京さん。
本当に臭い飯はムショで食べる飯ではなく、たった一人でわびしく食べる食事。
流れ的には分かるし、共鳴する方もきっと多いはずです。でもそれは「本来なら共に食事をする人たちがいながら、それなのに一人で食べなくてはならなくなってしまった状況下で食べる食事」と言う事であって、一人メシ全体を指しているんじゃないですよね。
なぜそのような細かい事に拘るのかと言うと、朝ドラの「ごちそうさん」の中のあるセリフを凄く支持しているからです。
「女は一人でご飯を食べる事に慣れなきゃならない。」って言うアレです。
平均寿命が一般論ですが男性よりも長くて、加えて今は核家族。世の中独居老人も多いのです。特に社交家でもなくたった一人で静かな余生を送らなくちゃならないとしたら、その寂しいひとりの晩御飯でも、決して「臭い飯」などと思わない自分になろうと、「相棒」にチョピッと反論しながら思ったりもする自分がいたのでした。
と言うわけで、次回はお休み。
その次は、二週続けてのスペシャルで神戸君も米沢さんもご出演とかで楽しみだっちゃ。
だけどそうすると、つい思っちゃうのですよね。
ああ、カイト、いないなぁってー(涙)