映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

罪物語(1976年)

2017-06-12 | 【つ】




 19世紀末のポーランド・ワルシャワ。おぼこ娘エヴァが、テキトー男ウカシュに惚れたことに始まる転落の人生の顛末を描く。

 監督のヴァレリアン・ボロフチックは、アニメや短編映画で腕を磨いてポルノなんかも結構撮っていた方らしい。本作はカンヌにも出品されたとか。へぇー。
 

   
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 ポーランド映画に特化して見ようとしなければ、見ることもなかったであろう本作ですが、、、。まあ、映画としてはナニですが、そこそこ楽しめました。


◆濡れ場がかなり“イヤらしい”。

 エヴァさんの転落ぶりが、なんというか、あまりにも絵に描いた様なソレなもので、何だかなぁ、、、という感じなんですが、やっぱしこういうハナシって、世界中どこにでもあるんだな~、と改めて思いました。

 ただ、本作でのエヴァさんは、結構モテるんですよ。エヴァさんに真剣に好意を寄せる金持ちのシュチェルビツ伯爵だって、ウカシュに負けず劣らずイケメン。私がエヴァさんだったら、さっさとウカシュから乗り換えるんだけどなぁ、、、なーんて思いながら見ておりました。

 ……まあ、でもそこは第三者には分からない、エヴァさんのウカシュへの熱情です。ウカシュの何がそんなに良かったのか、、、。初めての男だったからでしょうか?? 少なくとも、本作を見ていて納得できるウカシュの良さ、ってのはなかったような。

 詰まるところ、エヴァさんは、だめんず専の女、ってことですな、残念ながら。

 ウカシュと結ばれるシーンが、なかなかイヤらしいです。この辺が、監督さんがポルノも撮っていたと聞いて、妙に納得しました。どうイヤらしいかは見ていただくのが一番良いのだけど、こんなマイナー映画、敢えて見たい方も少ないでしょうから、一応、書いておきますと、、、。

 ウカシュは、決闘が原因の怪我で、ベッドで寝ております。看病してくれるエヴァが部屋から出た隙に、エロ本の1ページに何かを挟んでおきます。で、ようやくエヴァとセックスするに至ると、手探りでサイドテーブル上の例のエロ本を手に取り、物を挟んでおいたページを開きエヴァに見せる。そこには、全裸の女性がある体位をとっている写真が、、、。エヴァさんにも同じ体位をとらせると、背後からねっとりと襲いかかるウカシュ、、、。

 ……うぅむ、イヤらしさ、少しは伝わったでしょうか。官能的、というより、イヤらしい、というのが正確ですね。まあまあキレイに撮っていますけど、セックスをロマンチックに描かない、飽くまで、性欲として描く、という感じのシーンです。

 こういう濡れ場の描き方、キライじゃないです、私。現実では、コトの最中にエロ本見せてくる男なんて想像したら、サイテーだけどね。


◆淫乱女の悲惨な人生、、、??

 濡れ場は後半にも長いのがもう1シーンあります。これも、まあイヤらしい感じですが、こっちは、エヴァさんは、ヤクザの夫に脅されてシュチェルビツ伯爵を嵌めるために伯爵とセックスしているので、あんまりエヴァさん自身は悦んでないのですね。伯爵はもう、ようやくエヴァさんを手中に出来てサイコーなんですけど、、、。

 そして、哀れな伯爵は、見事に嵌められて全財産をぼったくられた上に、全裸のまま殺されちゃう、、、。何という悲惨な最期、、、。

 まんまと伯爵を嵌めた後、いきなり次のシーンでエヴァさんは娼婦になっています。あまりの飛躍に、見ている方は???となるのですが、後で調べたところ、実はこの前に大事なシーンがあったのがまるごとカットされていたのだとか。その大事なシーンで、彼女が娼婦になった理由が分かる様ですが、、、。

 まあ、それは本作を見ても分からないので、とりあえずここではおくとして。

 でもって、エヴァさんは、最後の最後まで、ウカシュが忘れられず、ウカシュのために命を落として死んでしまうんですよねぇ。、、、ごーん。

 本作の紹介を読むと、エヴァさんが淫乱だったからこうなった、っていうことらしいんですけど、本作で描かれているエヴァさんは、そんなに淫乱だとは思わなかった。淫乱=男で身を持ち崩す、はちょっと違うと思うし。そもそも淫乱って何さ。過剰な性欲を押さえられない性質、ってこと?

 キリスト的には、淫乱は大罪なわけだから、こういう悲惨な人生が待っています、ってことかしらん。だから何だ? という感じですけど、、、。


◆ポーランド映画、雑感。

 しかし、ポーランド映画を立て続けに見てきたわけだけど、全体に暗いなぁ。雰囲気もストーリーも、、、。どこかこう、突き抜けた感じがないのですよね。

 それはやはり、長い間、抑圧の歴史のある国だからなのでしょうか。

 インドも、長く英国の植民地で、侵略された歴史を持つ国だけれど、インド映画は明るいのが多いですよね。やはり、気候による部分もあるのかしらん。南国の方が、気質も明るいというし、、、。ポーランドは、(あくまでイメージだけど)やはりどちらかというと、曇った空に冷たい空気、という感じだもんなぁ。そういうお国柄で、突き抜けた明るさのある映画、ってやっぱり作られにくいのかも。

 この後も、ポーランド映画、まだまだ続きます。



 


罪物語の“罪”=淫乱の罪、のようです。




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