やっと少し暖かくなりほっとしている。
先週までは、本当に寒かった!
10日が、今年の仕事始めだったのだが、別に忙しいというほどのことはなかったのに、多分寒さのせいかと思うが、やけにしんどかった。
そして、去年の12月に左耳の先っちょにできていたシモヤケが再発した。
新年を迎えて、何だかかなり日常が緩慢になってしまった気がする。
「年賀状を今年で最後にします」と書いてきた友達がいたりして……
何だかそんな年代になって来たのだなあ、とつくづく思ってしまう。
しかし、昨日は、今年2度目の仕事でU小学校に行って、ばあさん的欝々から少しだけ抜け出せた。
図書室で1年生に会った。
図書ボランティアのお母さんたちともおしゃべりした。。
仕事が終わり、靴を履き替えていると、
「ネエちゃん!」と言う、ちょこっと悪ぶった可愛い声に呼び止められた。
横の女の子が「図書のせんせいよ!」
と慌てて言い直していた。
「あら、T君」
T君はお父さんのまねなのか、時々小学生からぬ言葉を吐く。
彼らは小さなビニールの凧を待っていた。
「あら、Tくん。凧、作ったのね!あがる?」
と、私が聞くと「あがるよお」と言って駆け出した。
小さな透明な凧は軽々とT君の肩辺りで揺れていた。
「あら、いいねえ!」
4・5人の子供たちはタコのひもを腰にくくりつけたりして、ふわふわさせていた。
「さよなら」
「さよなら」
子供たちと別れて、私はカフェオーレ色のリュック姿で坂道を降りて行った。
何?ネエちゃんだって、と私は思った。
久しぶりに言われたワイ。
私は最近は、もうすっかりおばあちゃんだと自覚しているから、おばちゃんと言われるだけで嬉しいのに‥…
お弁当を食べたから、背中の荷物は軽くなっていて、私はタコになった気分でホイホイ坂道を降りて行った。
木莉