仕覆とは茶入・薄茶器・茶碗・挽家などの道具を入れる袋のこと
名物裂などで作られ緒が付いている
大名物の茶入は何枚も名物裂で作られた仕覆を持っています
私の手元にある茶入は着せている仕覆が気に入って求めたものです
「福壽緞子」
薮内家に伝来する秀吉拝領の陣羽織の裏地で「福壽裂」とも云う
縹色の唐緞子で細かい石畳紋の地に福壽の文字が配され
紹智金襴 竹翁緞子等とともに薮内流の好み裂として用いられています
「紹智金襴」
薮内剣仲紹智の愛用した金襴で
白又は白茶の経三枚綾地に蕎麦筋と云われる
木目地紋を織り出し金糸を地搦みでとめ花兎紋を現しています
同手のものに動物が麒麟 龍などに見える図柄もあるそうです
私の茶入の作家さんは琴鳴山 木元窯の「豊田木元」造です
勿論この形の良い風格のある肩衝茶入もお気に入りですよ~
茶入の蓋は象牙で作られています
諸々の毒を消す・・・とか 知らせる力があるとか言われていて
蓋の裏には金箔を貼ってあるのも毒を避ける為の工夫だそうです
象牙は毒物に近接すると自ら割れると言い伝えられてるそうです
貴重な茶入を開閉する時
衝撃もなく茶入の口造りを保護する目的もあって象牙を使うそうです
(資料は原色茶道大辞典より)
お薄は時々手軽に点てますが・・・
濃茶を練るとなるとちょっと大儀になります
お道具は手にとって触れたり眺めているだけでも
こころが豊かになるような気がしますね