切れ切れ爺さんの徒然撮影&日記

主に寺院や神社等を中心に、文化財の撮影と紹介。
時に世の中の不条理への思いを発言していく。

大阪府枚方市 厳島神社と來雲寺・・・厳島がなんで山間部に?

2017-07-16 00:36:58 | 撮影

 今日は朝から猛暑の一日。気象庁の発表では京都は35.8度だったが、車載温度計の外気温は37度を示していた。こんな暑い中、一応好天だったので撮影に出ることにした。行き先は大阪府枚方市。今は第二京阪が通っており、その側道を走ると信号も少なくかなり早く着ける。途中、側道から東の山間部に入って行く。その中に氷室という地区があって古くからの集落がある。と言ってもすぐ隣の京都府の京田辺市と結ぶ幹線道路が走っていて、新しい住宅も多く建っている所。ただし目的地に行くには、幹線道路から普通車ではぎりぎりとなるような細い道を入っていかなければならない。途中でミラーをたたんで通過したところもあった。こうして到着したのが、厳島神社とすぐその隣にある來雲寺。

 厳島神社はその名前から見当がつくように、広島の宮島にある厳島神社が総本社となっている。同じ名前の神社は全国に500ほどあるらしい。これらのほとんどは総本社が海沿いにあるのと同様、海に近いところに建立されているが、このような内陸部にあるというのはなぜなのかよく分かっていない。境内は狭いが、無人ながらしっかりと整備されている。創建は室町中期。枚方市内では最も古い神社の一つと言われている。
 本殿は綺麗な色がしっかりと塗られていて、本殿らしい姿を示している。また境内には石灯籠などがいくつもあり、年号の刻銘は判別できなかったが、資料によると享保や安政が見られるという。18から19世紀のものということになる。

   

 そして厳島神社本殿のすぐ横に、末社の春日神社がある。この春日神社の本殿が重要文化財に指定されている。その説明書が立てられていたので下に載せておく。
 こちらの方は重要文化財に指定された後、痛みがひどくて大規模な修復が行われ、色も創建当初の極彩色に塗り直され、見応えのある建物と言える。素人の自分には厳島神社本殿とこちらの本殿との違いというのは、はっきり言ってよくわからない。重要文化財に指定されただけの貴重な部分があるんだろう。この春日神社の前には石造鳥居があって、刻銘の年号が明和と読めた。あくまで素人なので本当にそうかどうかは分からないけど、1760年代の年号ということになる。

 
「明和」の年号? 
春日神社本殿    

『重要文化財厳島神社末社春日神社本殿
指定年月日 昭和五三年五月三一日
構造形式 一間社流造 桧皮葺

 重要文化財の春日神社本殿は、幕末の頃に奈良春大社の旧殿を厳島神社本殿として譲り受けた際、元の厳島神社本殿を移築したものである。建立年代については資料がなく明らかにしえないが、建築様式から概ね室町時代中期から後期と推定される。
 構造は、桁行一.九一メートルの一間社流造で、屋根は、桧皮葺きである。庇まわりや造作などは後世に改修されているが、主体はよく残っており、細部の意匠も優れた貴重な遺構である。
 この本殿は京都府との境に位置するため、大阪府下でも南部のものとは少し異なった手法をとっており、地域的特色を示していると思われる。
 なお、平成六年に解体修理が実施された。彩色にづいては痕跡をもとに復元され建立当時の姿を取り戻した。
 平成六年 枚方市教育委員会』

 來雲寺は細い道一本隔ててすぐ隣。境内には由緒を示すような説明も何もなく、ネットで色々調べてみた。どの情報も枚方市教育委員会の資料をもとにしていて、同じ内容ばかりが書かれていた。
 創建は天平時代というから、何とも大昔の古い歴史を持つお寺である。 ここも狭い境内で本堂や鐘楼など一通り揃っているが、鐘楼のすぐ横に石造仏があった。これは十三仏石塔と呼ばれるもので、1558年(永禄元年)と1612年(慶長16年)の刻銘があるとのこと。まあこの辺りの話になってくるとまったくの勉強不足で、詳しいことはよくわからない。本堂などは再建されてわりと新しいものだと思われる。けどもここにポツンと年代ものがあると、やはりその背後に長い歴史があったのだということを改めて感じさせられた。

    

 帰りは京田辺市へ抜ける幹線道路を走ってその後24号線から帰宅したが、とにかく暑くてたまらないといった1日だった。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 劉暁波氏死去 | トップ | 宇治にも厳島神社がある »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。