to Heart

〜その時がくるまでのひとりごと

ココ・シャネル

2009-08-17 23:38:33 | the cinema (カ行)
私は流行をつくっているのではない
スタイルをつくっているの

製作年度 2008年
上映時間 138分
監督 クリスチャン・デュゲイ
出演 シャーリー・マクレーン/バルボラ・ボブローヴァ/マルコム・マクダウェル/マルク・ボウシエ/サガモア・ステヴナン/オリヴィエ・シトリュク

第二次世界大戦後、亡命生活を終えてファッション界へカムバックを果たした1954年以降のシャネルが、自身の駆け出しの時代を追想するという2部構成で描れる。
1954年のパリ。空白の15年を経てファッション界に戻り、復帰コレクションを用意したココ・シャネル(シャーリー・マクレーン)のオートクチュール店には、たくさんの評論家や顧客が集まった。しかし、コレクションは不評に終わり、シャネルと、ビジネス・パートナー、マルク・ボウシエ(マルコム・マクダウェル)はがく然とする。

15年の亡命生活から戻ってきたココ・シャネルの復帰コレクション当日。
その騒然としたステージの傍ら、腹を括った71歳のシャネルは、自身もシャネルの大ファンだというシャーリー・マクレーン。
そして、貧しく家族の愛に薄かった少女時代、お針子として社会に出て行く回想シーン。
若き日のココを演じるのは、ジュリエット・ビノシュそっくりのバルボラ・ボブローヴァ。

そう、ジュリエット似のため、最初から少し老け顔なので(失礼)、最初の恋人エチエンヌと出会ったのが幾つのころなのか少々解りづらい。
また次に出会う、ココにとっては生涯で最も愛したひとであるボーイ・カペルとの出会までがちょっと長すぎるような感じがした。
エチエンヌとのエピで、彼女の上昇志向、負けん気もプライドの高さも、
それゆえ自立に拘っていく部分も描かれてはいるのだけど。

なぜ1954年の復帰コレクションが酷評されたのか。
そして、諦めない強気のココが再度開いたコレクションが大好評だったのか―?

フランスの国民感情に触れられず、アメリカで受け入れられ成功したカムバック劇を、
いかにシャーリー・マクレーンの名演技、存在感をもってしても
空白の15年のその時を一切語らずにこの2つのショーを受け入れるのには違和感が拭えなかった。

この作品、もとはアメリカのテレビドラマだというから、編集でカットされたのかもだけど・・・
女としての幸せをいつも目前でとり逃してきたココが、デザイナーとして世に出るまでの
ロマンス的な部分が中心に描かれているわけだけど、
時間が長い割りにちょっとアッサリ目な感じ。
まぁ、シャネルブランドのタブー的部分だし、無理かもだけど
シャーリー・マクレーンを起用するのなら、第二次大戦後の亡命生活にも触れてもらいたかったところ


名言をたくさん残したココ。
中でも"美しさは女性の「武器」であり、装いは「知恵」であり、謙虚さは「エレガント」である"
は共感するところだけど、
この作品の中のガブリエルからは謙虚さを感じ取るのは難しいかな(笑)

予告がよかったので期待が大きかったのか、
キャストは魅力的だったけどちょっと中途半端な感じが否めず、
シャネルブランドのコレクション自体もそれほどではなく、
あのNO.5誕生なども軽く一瞬で流され、(実際そんな感じだったのかもだけど)
まぁ普通に楽しめたといった作品でした〜。
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8 コメント

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美化気味? (かえる)
2009-08-18 00:58:26
こんばんは。
若ココの女優さん、ジュリエット・ビノシュに似てましたよねー。
確かに、タブーな部分を描かなかったための流れの不自然さ・違和感は拭えませんでしたね。
台詞。 (BC)
2009-08-18 02:42:06
kiraさん、こんばんは。
トラックバックありがとうございました。(*^-^*

>この作品、もとはアメリカのテレビドラマだというから、編集でカットされたのかもだけど・・・

この作品を観ていて妙に名言ばかりで台詞が浮いているなぁ〜と思っていたんだけど、
テレビドラマが元だったのですね。


P.S.
加藤さんを舞台で生で見られるのは嬉しいんだけど、
舞台はお金がかかるのでちょこっとキツイかも?
それと、中山美穂・西島秀俊と共演した映画『サヨナライツカ』が
今年中に公開されるのかどうかが気になるところかな。
★kiraさん★ (mig)
2009-08-18 21:09:15
こんばんは♪

確かにラブストーリメインだからちょっと拍子抜けな部分もあるかもだけど(長いしね)
わたしは楽しめた派です★

>あのNO.5誕生なども軽く一瞬で流され、(実際そんな感じだったのかもだけど)

あははほんとに。
もっとみたかったんだけどなーこういう部分。

Ps.ゴシップにkiraさん意識してディカプリオ様載せたんだけどkiraさんみてくれたかなー?
空白 (rose_chocolat)
2009-08-19 08:28:05
調べると本当に彼女の人生は綺麗ごとではなくて、確かに叩かれても仕方ないかなという出来事があったようです。
フランスで、必ずしも彼女が万人に受け入れられているわけではないようです。

シャネル創業100周年記念ですので、彼女のことを悪くは描けないと思います。今後、シャネル関係の映画が2本くらいあるようですが、そのことは頭にあらかじめ入れて、現実の人生と、映画での描き方とを比べるのがいいのかもしれませんね。
かえるさん* (kira)
2009-08-29 16:04:59
まあ、記念映画ということで、
たくさんのスポンサー、企業イメージとかあっても、
美化しすぎず書いていく法はあったと思いますが。
ちょっとラブも描き方が中途半端かなぁーと感じてしまいました
BCさん* (kira)
2009-08-29 16:28:24
仰るように、
TVで誰もが(トシ関係あるかな^^;)目にしたようなシーンや、
有名なセリフを当てはめていった印象はむぐえませんでしたね〜

そうそう、加藤さんの東京公演、
行きたいと思っていたら、またもや年末の地獄のような忙しい時期に被りました〜
なんとかならないものかと思ってますが、
多分、今度の恭子ちゃんの映画の舞台挨拶も、無理かも
なんで12月なのぉ〜

そういえば、「サヨナライツカ」追情報が、さっぱりですねぇ・・・
rose_chocolatさん* (kira)
2009-08-29 16:39:13
女としての幸せを、いつも目前で掴み損ねてきた、
その最たるものが本作で描かれているボーイにあたると思うんですが、
(実際は職業が違う気もしますが)
やはり空白の亡命期間に触れないと、その喪失感とかも迫ってこないし、
ま、あ、TVでもそのことには触れてもあり得ないような脚色でしたが

もうすぐ公開になる、本国フランス発、では
どのように描かれているか、
また一つの楽しみではあります。
migちゃーん* (kira)
2009-08-29 17:18:34
あれ〜〜?
順序が狂ってしまってごめんなさい

なんかラブ以外、さら〜っと流されちゃったとこも
物足りなかったわ〜。
でも、当時の老舗香水ブランドは、殆どがまだ貴族とかが出していたと思うし、
専属の"ネ"と言われる調香師もいないシャネルはあんな気性だし
アッサリ決めたかもね〜NO.5

ゴシップ記事、その前にもレオの写真アップしてくれたでしょうありがとう♪
コメント入れずにごめんなさいね♪
いつも見てるから気づいてたよ〜。嬉しかった

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