心の部屋を開けたのは・・・
原題 Marvin's Room
製作年度 1996年
監督 ジェリー・ザックス
脚本 スコット・マクファーソン
音楽 レイチェル・ポートマン
出演 メリル・ストリープ/レオナルド・ディカプリオ/ダイアン・キートン/ロバート・デ・ニーロ
戯曲『マーヴィンの部屋』を映画化した作品。白血病といった重いテーマを扱いながら、人間ドラマとして希望のある描き方がよかった。
父親の看病を放棄し、実家から遠く離れた町で暮らすリー(メリル・ストリープ)。
姉のベッシー(ダイアン・キートン)は結婚もせず、寝たきりで認知症の父親と叔母の面倒を一人で看てきた。
しかしベッシーが白血病にかかり、親族の骨髄提供が必要となり、連絡を貰ったリーは20年ぶりに実家に戻ることに・・・・。
婚期も逃し、父親の介護を一人で担ってきた長女。
しかも同居の叔母さえも物忘れが酷く、父親の事を頼める状態にないのに、
相変わらず自分の事しか考えない妹・・・死ぬわけにはいかない、ベッシー。。。
美容師のライセンスを取り、子供2人と安定した生活をする為に頑張っているが
自己中心的で周りを見る余裕がなく、常にイライラとして
生きていくことで精一杯で息子のことが理解できない母親、リー。
姉の身体は心配だが、父親の看護を押し付けられたくない。
母親からの愛情を感じることが出来ず、記憶にも無い父親の写真だけを残し
家に火を放って、更生施設に入れられてしまうが、心の奥で母の愛情を試している
心の居場所を求め、自分をもてあます思春期の長男、ハンク(レオナルド・ディカプリオ)。
姉妹の20年振りの再会のシーンにあるぎこちなさ。
そこに長く実家に寄り付かなかったリーのうしろめたさが見て取れる。
ハンクや弟は、初めて会う叔母や祖父に戸惑いながららも子供らしく馴染んでいくが
リーは今までの生活を捨てる気はない。
姉とのわだかまりがとれていく一方で、
自分には反抗的なハンクが、会って間もない姉に心を開いていることに驚くリー。
ハンクの変化をみて、少しづつ変わっていく母親をM.ストリープが丁寧に演じていく。
主演は一応M.ストリープなのだが、3人の心情が同じような割合で映し出されるため、ちょっと見誰が主演か判らない。
ベッシーの包み込むような優しさと、病気への不安。
役作りの為か、パサついたようなダイアン・キートンに感情移入して観てしまいました。
やがて誰にも訪れる親の介護、または自分の病気、或は老い。
ベッシーの立場になるヒトもいるだろうし、リーのような生き方をしていた人もいるはず。
人が一人死んで何も変わらないということは無い。
ベッシーに命の危険があるということは、老いた二人の面倒を誰が見るかということも問題になるはずだが、ここでは直接的なセリフは無い。
痴呆のみられる老人二人との生活の中で、味わった事の無いハンスとのエキサイティングなドライヴに
悲鳴を上げながらも楽しむベッシーが微笑ましい。
この海辺のシーン、ディカプリオの悪戯っこい表情が可愛い♪
優しいベッシーとの触れ合いの中で、少しづつ変わっていく心の変化をその表情だけで伝えてくるレオの巧さはここでも光っている
派手なストーリー展開はないけど、どこにでも居るような壊れかけた家族が
現実から逃げないで、ぎこちないながらも寄り添っていく姿がえがかれるラスト。
「愛を注げる人がいたなんて、本当に幸せ・・」
介護に明け暮れた人生をこう締めくくる、ベッシーの言葉が胸に沁みる、いい作品でした
原題 Marvin's Room
製作年度 1996年
監督 ジェリー・ザックス
脚本 スコット・マクファーソン
音楽 レイチェル・ポートマン
出演 メリル・ストリープ/レオナルド・ディカプリオ/ダイアン・キートン/ロバート・デ・ニーロ
戯曲『マーヴィンの部屋』を映画化した作品。白血病といった重いテーマを扱いながら、人間ドラマとして希望のある描き方がよかった。
父親の看病を放棄し、実家から遠く離れた町で暮らすリー(メリル・ストリープ)。
姉のベッシー(ダイアン・キートン)は結婚もせず、寝たきりで認知症の父親と叔母の面倒を一人で看てきた。
しかしベッシーが白血病にかかり、親族の骨髄提供が必要となり、連絡を貰ったリーは20年ぶりに実家に戻ることに・・・・。
婚期も逃し、父親の介護を一人で担ってきた長女。
しかも同居の叔母さえも物忘れが酷く、父親の事を頼める状態にないのに、
相変わらず自分の事しか考えない妹・・・死ぬわけにはいかない、ベッシー。。。
美容師のライセンスを取り、子供2人と安定した生活をする為に頑張っているが
自己中心的で周りを見る余裕がなく、常にイライラとして
生きていくことで精一杯で息子のことが理解できない母親、リー。
姉の身体は心配だが、父親の看護を押し付けられたくない。
母親からの愛情を感じることが出来ず、記憶にも無い父親の写真だけを残し
家に火を放って、更生施設に入れられてしまうが、心の奥で母の愛情を試している
心の居場所を求め、自分をもてあます思春期の長男、ハンク(レオナルド・ディカプリオ)。
姉妹の20年振りの再会のシーンにあるぎこちなさ。
そこに長く実家に寄り付かなかったリーのうしろめたさが見て取れる。
ハンクや弟は、初めて会う叔母や祖父に戸惑いながららも子供らしく馴染んでいくが
リーは今までの生活を捨てる気はない。
姉とのわだかまりがとれていく一方で、
自分には反抗的なハンクが、会って間もない姉に心を開いていることに驚くリー。
ハンクの変化をみて、少しづつ変わっていく母親をM.ストリープが丁寧に演じていく。
主演は一応M.ストリープなのだが、3人の心情が同じような割合で映し出されるため、ちょっと見誰が主演か判らない。
ベッシーの包み込むような優しさと、病気への不安。
役作りの為か、パサついたようなダイアン・キートンに感情移入して観てしまいました。
やがて誰にも訪れる親の介護、または自分の病気、或は老い。
ベッシーの立場になるヒトもいるだろうし、リーのような生き方をしていた人もいるはず。
人が一人死んで何も変わらないということは無い。
ベッシーに命の危険があるということは、老いた二人の面倒を誰が見るかということも問題になるはずだが、ここでは直接的なセリフは無い。
痴呆のみられる老人二人との生活の中で、味わった事の無いハンスとのエキサイティングなドライヴに
悲鳴を上げながらも楽しむベッシーが微笑ましい。
この海辺のシーン、ディカプリオの悪戯っこい表情が可愛い♪
優しいベッシーとの触れ合いの中で、少しづつ変わっていく心の変化をその表情だけで伝えてくるレオの巧さはここでも光っている
派手なストーリー展開はないけど、どこにでも居るような壊れかけた家族が
現実から逃げないで、ぎこちないながらも寄り添っていく姿がえがかれるラスト。
「愛を注げる人がいたなんて、本当に幸せ・・」
介護に明け暮れた人生をこう締めくくる、ベッシーの言葉が胸に沁みる、いい作品でした
プチレオ祭続けてらっしゃいますね~
昔のレオって、観始めると魅力に溢れていて惹き込まれます。なんてピュアで美しい青年だろう・・・って。
この映画はわりと好きでビデオを持っていて何回か観ています。
何か結論があるわけでもないのですが、優しい空気が好きです♪
メリルとダイアンとレオの心の動きが素敵でしたね!
いつか感想を書きたいなぁ~と思っていますが・・・いつになることやら(笑)
早速エコーさせていただきますね
テーマとキャスティングが凄い魅力的だっただけに
演出が中途半端でとても残念でした。
もっと面白くできただろうなとは思うんですけど
由香さんと、ひめさんに触発されたというか(笑)
若きレオはステキ止められません~
この作品は、ほとんど感想を書けなかったです。
どこにでもありそうな問題。身近にいそうな登場人物。
メリルの未熟な母親ッぷりも、
穏やかで愛にあふれた姉の焦燥も、
思春期の少年の真直ぐさと、批判的な眼差しを、
みんなどこかで経験しているように思えました。
言葉でなく伝わってくるものがあった作品でした
お越し下さり、ありがとうございます!
白血病、老人介護、母子家庭、
時代を問わず、テーマとして興味をひかれますね。
メインキャストの3人は流石の演技でした。
ただ、実際の老人介護はあの何倍も大変だと思いますが、
姉の愛情に溢れた介護をみて、変わっていく妹が、
息子へかける言葉にそれまでと違う優しさがでて、
それを受けたレオの一瞬の表情がこの作品のクライマックスだったと思いました
こちらからもお願いします。
レオは多感な少年を演じるのが上手いですね。
作中で流れるドラマとリー達の家族関係の在り方がリンクしてように思えましたが、うまく文章に落とし込めなかったです。無念~。
よかったらまたいらして下さいね。
この時期のレオの作品としては珍しい、
等身大の少年役だったのではないでしょうか?
セリフも少なめで、僅かな間での微妙な変化を巧く演じていいましたが、
派手さがない分、そして案外身近なテーマなだけに
ワタシも上手く感想が書けませんでした
またお邪魔させて戴きますね
レオって演技派なんだな~と思いました。
素敵な映画でしたね!
制作から10年を経ても、古さを感じさせない
家族の問題がテーマなだけに
実力者を揃えた、少し地味な作品ですが、
レオにキラリと光るものがその中にもありました。
やさしさを自分なりに振り返ってみる、、そんな映画ですよね
先日TBさせていただいた
「俳優別映画紹介」(http://filters417.blog37.fc2.com/)の
管理人の180tcpです。
TB返しありがとうございました。
kiraさんのサイト拝見いたしました。
情報量が多く素晴らしいサイトですね。
事後報告で申し訳ありませんが
この度、勝手ながら
貴サイトを掲載させていただきました。
もし、可能でしたら、
相互リンクをお願いできませんでしょうか?
ご検討いただければ幸いです。
今後とも、よろしくお願いいたします。
相互リンク、了解しました。
先日、いくつか記事を読ませていただきました。
拙いブログで恐縮ですが、コチラこそ宜しくお願いします。
リンク、今夜中には貼れると思います