to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

ある愛へと続く旅

2013-11-07 23:50:38 | the cinema (ア行)

愛した記憶を巡って――
いま真実(ほんとう)のあなたに会いにゆく

原題 VENUTO AL MONDO/TWICE BORN
製作年度 2012年
製作国・地域 イタリア/スペイン
上映時間 129分 映倫 PG12
原作 マルガレート・マッツァンティーニ
脚本 セルジオ・カステリット/マルガレート・マッツァンティーニ
監督 セルジオ・カステリット
出演 ペネロペ・クルス/エミール・ハーシュ/アドナン・ハスコヴィッチ/サーデット・アクソイ/ピエトロ・カステリット/ジェーン・バーキン
サラエボで運命的な出会いを果たし、夫婦となったジェンマ(ペネロペ・クルス)とディエゴ(エミール・ハーシュ)。切望する子どもが望めなかった彼らは代理母候補を探し出し息子ピエトロを授かるが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争が勃発する。息子を連れて難を逃れたジェンマだが、ディエゴだけが街に残って命を落としてしまう。それから16年後。ローマで暮らしていたジェンマは、サラエボ時代の友人に誘われてピエトロと一緒にボスニアへ向かう。街の風景を眺めながら、ディエゴとの深い愛を思い返す彼女だが……。

物語は、ローマで暮らすジェンマにかかってきた旧友ゴイコからの1本の電話で始まり、
イタリアでの現在の夫婦関係をさらりと描き、一人息子のピエトロの現在の様子が映され、
かつて留学していたボスニアに、ジェンマ母子が再び降り立ってからは、
20年以上前、誰もが輝いていた旧ユーゴスラビアの、紛争が始まる前の彼らの物語が始まる。―

「愛する人の子供を産みたい!」から、「愛する人の子供が欲しい」に変わるまで
そして、彼女の思いは彼の子供を得ることに執着するようになっていく――。


情熱的なディエゴとジェンマの激し過ぎる愛着は、次第に二人から笑顔を奪う。
ディエゴの子供を得る為に、周囲の人をも巻き込んでいくのだけれど、
折しもサラエボは民族紛争の戦火が激しさを増し、、悲劇が口を開けて待っていた。。。
代理母を買って出たアスカが子供を産み落とすと、ジェンマは赤ん坊とふたりで軍の輸送機に飛び乗り、、
なぜかディエゴはパスポートを持っていなかった…。

…こういう内戦の最中の物語は、往々にして家族が袂を分かつなどして、
心が引き裂かれるような場面が多いのだけど、
ここでは、ジェンマもイタリア人だし、ディエゴもアメリカ人。渦中の人ではないのです。
それでも、この地で燃え上がった二人の人生に、戦争の影が大きく覆いかぶさってくるのでした。

そして16年の後にジェンマが知る、ある愛。ある痛み。
途中から「サラエボの花」が過ぎりましたが、その描写は胸がつぶれそうです。。。

それにしてもアラフォーペネロペ、愛らしい女子大生から
それなりに枯れた中年女性までをキチンとみせてくれ、
イタリア版・「そして母になる」姿は、ちょっと悲しさが尾を引きますが、
様々に考えさせられる作品でした。
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4 コメント

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はじめまして (ann)
2013-11-30 09:42:14
ペネロペの大学生は無理があるに違いないと思っていたけど、とても自然で可愛くて惚れてしまいそうでした^^
彼女の演技力に圧倒されました

子どもを持つことにどうしてあそこまで執着するのか理解出来なくてそこだけなかなか気持ちが寄り添えませんでしたが...

最後に種明かしされる戦争の残したものについては、観終わってしばらく呆然とするくらいショッキングでした
annさま☆ (kira)
2013-12-10 07:55:57
コメント、ありがとうございます♪
お返事が遅くなり、申し訳ないです。

激しすぎる愛情とは、やはりこうなってしまうのか・・・
と、
ここでは紛争に絡めた悲劇でしたが、
「愛」とか「欲望」の持つ残酷さも、
それを乗り越える強さも描かれて、見応えがありましたよね。

でも、、ディエゴの取った行為はやはり逃げにしかおもえなかったです、、
ディエゴの選択 (sakurai)
2014-02-04 14:13:23
やはり共感はできませんでしたが、だからってジェンマのところに帰るわけにもいかず、アスカを守ることも難しい。
しかし、追い詰められていく役柄っていうのが、いつもながら似合うエミール君でした。
最初、ゴイコがやな感じだなあ~と思っていたのですが、だんだんといい男に見えてきました。
sakuraiさん♪ (kira)
2014-02-04 23:56:04
ゴイコにしても、ディエゴにしても、
それを愛とひと口に云えないものがありますよね、、
贖罪とか、博愛とか、そういうものを含めた愛ではあるのでしょうが。
人間の強さと弱さを浮き彫りにした作品でもあったなあ・・・と思いました。
それにしても、ペネが凄かったのが印象に残ってます。

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