東アジア歴史文化研究会

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天津大爆発の原因究明をさせない中国(宮崎正弘の国際ニュース・早読み) 

2015-08-27 | 中国の歴史・中国情勢
2015.08.27





天津大爆発の真相究明をさせない中国共産党の体質
21トンTNT火薬に相当する爆発力とはスカッドミサイル100本
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スカットミサイルに搭載できる爆薬は200キロから250キロとされる。天津812大爆発は一回目がTNT火薬に換算して一トン、二回目が21トンと推定された。となるとスカッドミサイルおよそ100本が一定箇所に集中して撃ち込まれたと想定していいだろう。まるで戦争、ビルが木っ端微塵と吹き飛び、爆発現場には大穴があいた。

もし巡航ミサイル「トマホーク」の通常装備に置き換えると3本分にあたる。トマホークミサイルに搭載の爆弾は通常454キロ爆弾が16個。ミサイル一本につき、およそ7・3トン。したがって天津大爆発の規模を比較すれば、トマホーク三本分に相当することになる。

産経新聞(8月27日)に寄稿した石平氏の論文によれば、中国国務院は天津の事故究明特別チームを送り込んだが、なんとこの現場検証責任の楊棟梁(元天津副市長)を「重大な規律違反」というイチャモンをつけて中央規律委員会が身柄を拘束し連行したという。習近平主流派にとっては、国務院特別チームに捜査され、原因が究明されることを懼れての措置である。

前号でも指摘したように、天津は各派閥の利権の巣窟と化けており、前書記の張高麗は江沢民に胡麻をすって政治局常務委員入りしている。張高麗はいま、シルクロード構造大プロジェクトの責任者である。

天津を地盤とする政治家は李瑞環(元政治局常務委員)である。かれは大工出身で、庶民に人気があり、胡錦涛に近かった。かれの一族が天津利権に関与した。
 
前の市長だったのは戴相龍で、かれは女婿のスキャンダルに揺れて失脚寸前、いま拘束されているとされる。戴相龍は、しかも中国人民銀行総裁だった人である。

爆発した倉庫は危険物取り扱い許可を得た、資本金の小さな利権集団であるが、会社情報は事故直後からネットから削除された。役員リストが消え、責任の所在が分からない。逮捕された「経営者」というのは雑魚である。背後にいる大物政治家らの名前は、一切でてこないため、共産党はなんとしても、原因を究明させない腹づもりなのだ。


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(感想)
この爆発はいったい何だったのか? ある方々では小型中性子爆弾ではないかと言っている。まるでキノコ雲ではないかと。10キロにわたって爆風でガラスが割れている。原因を究明してほしい。

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