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韓国大統領選挙、保守の洪候補が急速な追い上げ  「反米、反日、従北」の韓国は「赤い韓国」に転落へ(宮崎正弘国際ニュース早読み)

2017-05-05 | 韓国の歴史・韓国情勢
韓国大統領選挙、保守の洪候補が急速な追い上げ
「反米、反日、従北」の韓国は「赤い韓国」に転落へ
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韓国大統領選挙は最終盤に突入した。韓国の世論調査はあてにならないが、現時点での推定支持率は文在寅(共に民主党)が40%、安哲秀(国民の党)が21%、洪準均(自由韓国党)が20%前後と専門筋が見ている。

この間、北朝鮮はミサイル発射を一回に留め、予測された4月25日の核実験は延期された。おそらく次の核実験は韓国の大統領選挙以後だろう。

そうでなくとも、北朝鮮にとって極左の文在寅政権が生まれると、自動的に従北路線の「家来」を獲得できるわけだから、いくら無謀な金正恩でも、この段階で米国を刺戟することはしない。

5月4日から不在者投票(事前投票)が開始され、10%以上が投票を済ませた。文在寅の地盤である釜山では、安哲秀候補との差は大きく開き、むしろ安支持に流れると見られた保守票が洪準均候補に流れ始めた。
 
文とはまだ大きく開きがあるとはいえ、保守が急速に支持を巻き返している。

文在寅が主張していることを集約すると、大韓民国否定が基本の概念であり、親日派は徹底的に粛清するとしている。

またソウルと釜山の日本大使館、領事館前の少女像は「撤去しない」というのが公約である。つまり「不可逆」を謳った「日韓合意」は撤回するということであり、国際法は端から無視されている。

このまま文候補が当選するえば、「反米、反日、従北」の韓国は「赤い韓国」に転落することになり、政治的に云えば韓国は革命前夜である。

にも関わらず韓国民は文在寅を撰ぼうとしている。国家が破滅にいたる道を自ら選択するのだから、米国も内心で韓国を見限った。

あまつさえ不思議なのは、韓国株式が沸騰して、史上最高値をつけたことだ。(5月4日)。

しかも韓国通貨ウォンが高騰し、逆に危機に強い原油価格が低迷している。韓国の株式に投資しているのは外国人投資家なのである。
 
ソウルは「火の海」になるかもしれないというのに、マンション建設ラッシュが続いている。北が攻撃する筈がないという一種の「信仰」が支配している。

高級マンションの価格は東京並みか、東京より高い。町の表情はのんびりムード、緊張感があるのは保守系の集会だけである。

▼トランプは対北朝鮮への姿勢を軟化させたが

米国は空母カール・ビンソン攻撃群を日本海に展開し、空母ロナルド・レーガンの合流を待ち、さらにもう一隻の空母が佐世保か横須賀に回航されることになると、いよいよ戦争準備は完了する。はやければ六月ごろだろう。

すでに在韓米軍は南方に引き下がり、米軍家族の避難訓練も行われ、そのうえソウルの米国大使館は厳戒態勢にある(比較して在韓中国大使館の警備は手薄、というより殆ど警備していない)。

米国は「戦時作戦統帥権」を韓国に返上するとしたが、朴政権下では、それも返上した。韓国軍は戦う気力が失せ、士気は低下し、クーデタなど到底望めない。

ならば北朝鮮の軍事力はどれほどの実力があるのかは情報公開の透明性が薄いため、評価が大きく分かれる。「これまでにミサイル発射実験での成功率は56・3%で、このうち1000キロを飛翔するミサイル発射は四回成功している」(西岡力氏)。

ムスダン、北極星はまだ実戦配備されていない。ムスダンの射程は4000キロとされるので、グアムをカバーできる。

実践配備されているミサイルは、すでに実験済みのものであり、成功率云々だけで評価することは出来ない。軍事パレードに並んだ新型ミサイルは明らかに模造品。兵士の掲げた新型機関銃も、模型ではないかと軍事専門家は見ている。

問題は、日本はどうするのか、である。

特異な防衛路線である「専守防衛」では敵基地への報復攻撃さえ不可能であり、核シェルターの整備もなく、住民の避難作戦の策定もされていない。GDP2%の防衛費も、財務省はまったくやる気がなく、このままでは大変な事態に陥落するという不安が増すばかりである。

日本の平和ぼけは治癒の見込みがない。「戦争」と「平和」は対立概念ではなく、戦争の結末が「和平」であり、peaceの動詞はPACIFY(「制圧、平定」の意味)であることを理解しない(ちなみに中国語には「平和」の語彙はない。「和平」である)。

すなわち「平和」とは戦争と戦争の間にある休憩時でしかなく、次の戦争への準備期間である(クラウゼウィッツの「戦争論」)。日本は、この危機をバネに防衛力を強化する絶好のチャンスでもあるのだが。

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