東アジア歴史文化研究会

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう
歴史の書き換えはすでに始まっている

『和の国・日本の民主主義』馬淵睦夫著(KKベストセラーズ)再掲載

2017-09-23 | 日本をダメにする勢力
一年前の記事である。つい先日、馬渕氏に「21世紀の妖怪グローバリズムの終焉」について講演をしてもらったばかりだ。いまこそこの本を日本人は読むべきだと痛感する。グローバリズムの甘い罠に踊らされ、日本人としての気概、国柄を失ったら後悔してもしきれない。

馬渕著『和の国・日本の民主主義 』のなかで特に印象に残っているところは、アメリカ(その背後にいる勢力、グローバリスト)の進める民主化の正体(西洋型民主主義)は、「カネと情報で支配できる、支配しやすい社会にする」ということである。

そして、21世紀の妖怪グローバリズムとは「1%がすべてを取ってしまう」という発想。20世紀の妖怪は「共産主義」でした。グローバリズムと共産主義は、ともに「ひと握りのエリートによる独裁主義」という点で根は一つです。1%の富裕層のためのグローバリズムなのです」と。

ぜひ馬渕睦夫氏の著書をお読みいただきたい。

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グローバリズムという甘い罠に仕組まれた計略とは
日本はアメリカから言われる前に世界一の民主主義国家だった



日本は別にアメリカから民主主義を教わったわけではない。戦後、日本人はまったく洗脳されてアメリカが民主主義国家だと思いこんできた。トンデモナイ誤解である。

日本こそ、世界最古にして最先端の民主国家であると馬淵氏は満腔の自信をもって力説を続ける。いうまでのなく「民主主義」と対立するのが「全体主義」だ。それはけっきょく、イデオロギーであり、一神教(宗教)であり、排外的なナショナリズムの狂気であり、生存への不安、焦燥、恐怖がある日、飢えや死から逃れようとして、狂気の行動を取るのだ。

1917年のロシア革命、1949年の中国共産革命は大量の流血をともなって全体主義国家を産んだ。その影響はソ連の衛星国(東欧、モンゴルなど)と中国共産党の衛星国(ラオス、カンボジア)などを産んだ。そして全体主義=共産主義の悪政ウィルスは世界にばらまかれ、あちこちに愚行が繰り返され、悲劇を産む一方で、植民と経営に失敗した欧米列強は、皮肉にも被植民地からの移民を大量に受け入れ、ナショナル・アイデンティティ喪失の危機にさらされ、歴史の報復を受けている。

この点で日本は海洋国家であり、単一民族であり、多神教であるがゆえにユーラシアが体験した全体主義とは無縁でいられた、歴史の僥倖に恵まれたとも言える。だからこそ日本的経営の復活、そして日本精神の再武装がいまの日本に求められている。でなければ「グローバリスム」という「新しい妖怪」に滅ばされてしまう。

そして、一度は破産したはずの共産主義あるいは社会主義運動が、ソ連崩壊以後は「グローバリズム」の隠れ蓑に本質を隠して、世界をグローバリズムという一神教的思考で統一しようとした。クローバリズムという妖怪も一種全体主義的である。

その破産が世界中で現れ、米国にトランプ現象、英国のEU離脱、ドイツの新党運動も、いやイタリアもオランダもフランスは政権与党を窮地に追い込むか、敗北させている。これが現代世界である。全体主義との戦いはまだまだ続くのである。

馬淵説は、これからも広く静かに国民に浸透していくだろう。

宮崎正弘氏書評

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