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無毛の雑学① 日本伝統「毛をそろえる」

変態なヨーロッパ人に質問されました。

『日本人女性は何故汚毛を剃らないのか』

「それは」

通訳はアタクシの配偶者がしました。




結論から申し上げますと毛は大人の証だったのです。

日本の価値観に「一人前」ってのがありまして

正確には”一人分の仕事をする”ことを意味しております。

花柳界、遊女界隈においては

「眉をひく」すなわち眉を剃って描くことを許されるのは

一人前の仕事ができるようになった女に限ったことでありました。



おそらく昭和時代まで身体的特徴である下の毛のありなしは

生えそろって大人

生え始めから少女

無毛を幼女

と云ったのでありました。

それぞれを一人前、半人前、子供と呼んでおりましたな。




従いまして

下の毛を整え客をとるのが一人前の嗜みだったのであります。

原則として毛の生えそろわない少女は客をとらせない仕来たりだったようです。



一般にも「毛のありなし」は大事なことで

一人前の女性であるなら毛があって当然

逆に毛のない女は不逞を働き仕置きで剃られたものと

つまり罪人扱いされるのでありました。

その一例として江戸風俗史によりますと

とるにたらない軽犯罪を犯した女罪人の汚毛を剃り

「○○の罪」と書かれた札で剃られた土手を隠しまして

番所の中ほどに晒すって仕置きがあったそうです。

ときどき風が吹き札をさらってしまったとか。





誤解がないよう補足いたします。

江戸時代に銭湯があらわれた頃

男女素っ裸の混浴が当たり前だったそうです。

やがて風紀上よろしくないと幕府のおたっしがあり

腰巻がされるようになり

男女別の風呂が登場したとのことです。

江戸時代に描かれた草津温泉挿絵に

穴を掘った湯船に男女が何も身に着けづ混浴する姿があります。



裸をみられることが恥なのではなく

一人前の証である下の毛がないことが恥とされた文化が確かにあった証。

その後も汚毛は大人の証とされ

整えることはしても

全くのつるまんは意味は失われましたが恥であるとされ

アタクシの時代まで受け継がれてきたのであります。




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