木下寄席 きおろしよせ

生で落語を聴く会

6/30 俳句と落語

2017-07-01 01:11:04 | 俳句
朝顔の引き捨てられし莟(つぼみ)かな  子規

明治27年の作、句の前書きに
 草庵の囲ひあるとある限り蕣(あさがお)はひつかせて朝な朝な楽しみにある日家主なる人の使して杉垣枯れなんとて尽くそを引かせたる誠に悲しく浮世のさまなりけり
子規の心情を思うに哀しい。この句を知って、落語の「人情八百屋」の家主がすぐに浮かんだ。
ぼて振り八百屋が、客の貧乏暮らしを見かねて与えた銭を、家主が店賃として奪っていく様だ。
引き捨てられた莟、咲くこともなかった莟、莟という表現により痛々しさが倍増する。
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6/25 落語と俳句

2017-06-25 21:26:20 | 俳句
子規句集より二句
 正月の人あつまりし落語かな
 春の夜や寄席の崩れの人通り
明治28年の句である。今も落語ブームだそうだ。
この句からも、当時の寄席の賑わいがわかる。
NHK学園の、第2回目のリポートが返ってきた。初心者を続けさせる配慮が伺える。
分かっていても褒められると嬉しいものだ。2泊3日で旅行中も俳句の吟行よろしく作ったね。
下手の横好きってやつです。
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6/17 落語と俳句

2017-06-18 00:23:23 | 俳句
明治26年の作
行燈の油なめけり嫁が君  子規

「はじめての俳句」の2回目のレポートを提出したばかりの俳句超初心者です。
季語が分かりませんでした。
この句の季語は嫁が君である。正月三が日に鼠を呼ぶ忌み名。関西地方のことばという。
この句を読んで、落語「もう半分」「脛かじり」が同時に思い起こされた。
行燈の油をなめるのは、赤ん坊である。老人の金を盗んで自殺に追い込み、その金で店を成功させ、こどもにも恵まれた夫婦。生まれた赤ん坊の顔が自殺に追い込んだ老人の顔だった。この赤ん坊が、夜な夜な行燈の油をなめるのだ。
もう一つは、勘当された若旦那が入り婿に行った先の娘が、夜寝床を抜け出し、墓場で死んだ赤ん坊を食べていた。
怪談じみた噺、気味悪い噺として、同時に思い出させる句であった。

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