しかぜきょうこの1日1枚+

スペイン在住フラメンコ研究家/通訳コーディネーターによるフラメンコCD紹介

第55回 レメディオス・アマジャ「メ・ボイ・コンティーゴ」

2006-02-18 04:18:14 | カンテ
つーわけで最近素直な私です。。。
レメディオスをもう1枚。
これが彼女のベストアルバムでしょう。

プロデュースはビセンテ・アミーゴ。
メルセといい、レメといい、フラメンコの通にしか知られてなかった
実力派歌手をみごとに再生させたのはすばらしい!
そのコマーシャル的な曲づくりのうまさから
一時は90年代のパコ・セペーロともいわれたのでした。
なんてことはどーでもいーです。
そ、パコ・セペーロも80年代とかすごかったですもんね。
マリア・ヒメネスとかもそうでしょ。

で「メ・ボイ・コンティーゴ」
なにをもってベストにあげるか、ですが、まずはよくまとまっているということですね。
のりがよく、大衆性があって、フラメンコ性もそこそこある。
彼女の声も調子がいいって感じだし。
一番ヒットしたのはTuru Turaiだけど
フラメンコ業界的にはTorre del viento やBlanca del salとかもじゃないかな?
(この2曲の繰り返し、を何度踊りの伴唱できいたことやら)
でもレメはやっぱタンゴがいいですよね。
彼女はトリアーナ生まれだったかと思うけど、もともとバダホスの方のファミリーで
だからタンゴがいいんでしょうねえ。トリアーナもタンゴ有名だし。

このアルバムが発売される頃は彼女、ほんと忘れられた存在だったのが
見事に復活。
続いて2枚アルバムだしましたが、いまいちぱっとせず、
最近はほとんどみかけないのはさびしいです。
うまく波に乗ったメルセと好対照ですね。

最後のハレオ・エストレメーニョ、
聴いた人しかわからない終わったあとのお楽しみ
こういう遊び心もまたまるですね。





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