Kinugasa の日々放談(時事・生活)

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知事選と原発

2016-10-17 00:03:38 | 時事、身辺雑記
とのみね高原




新潟で、野党の推薦する米山隆一候補の県知事当選が確実になった。

泉田前知事は、任期末には原発に対する反対の姿勢は明らかだったし、県民の支持も厚かった。反政府の立場での立候補が予想されたからか、地元の新聞社、新潟新報から様々な圧力があったことが伝えられたのと、政府与党は長岡市長の森民夫氏を新潟知事に立候補させることとしたことなどから、泉田前知事は立候補を辞退した。

一方野党側では、民進、共産、自由、社民の野党統一のはずが、民進党は、支持団体の連合(電力総連)への原発政策をめぐる対立を避けるため、野党共闘を拒否し、自主投票としたことから、野党側の結束は却って固まった。

連合トップからの声だろうか、次の選挙はどうするのだ、と民進党に対する『労連』側の批判は厳しい。

また、先の7月、鹿児島県知事選でも、九電川内原発の再稼働に反対する三反園訓新知事が誕生した。(みそのだ あつし知事、とは難しくて私には読めない)

政府与党、自公にとっては、深刻にならざるを得ない。

だが、いったい、労働組合の全国組織である連合やその中の電力労連はいったいどうするのだろうか。

連合も電気労連も、労組幹部だけの組織ではない。労組幹部がいかに経営側と企業活動に協力的であったも、それが一般労組、ましてや全国民にとって利益をもたらすものかどうか、労組幹部は考えたことがあるのだろうか。

自公政府の進める原子力政策に対して、労組幹部がいかに協力的であっても、電力労連が国民の意思を無視して、政府の原発政策を率先して進めるようなことはやってはならないはずだ。

実は、これまで、『電力労連』のHPトップには『我々は、政府の原子力発電政策の実践の先頭に立って戦後日本の経済成長の先陣を切ってきた自負を持っている』といった趣旨の宣言があったのが、今日、確かめようとしたら、このような趣旨の文章はどこにも見当たらなかった。

今年の9月に行われた第36回定期大会でも原発に関する議事や討論は見つからない。

自民、公明推薦の森民夫候補の原発に対する姿勢は、『安全を確かめる。安全に確信がなければ<東電に>対し反対という覚悟はある』と、政府に対する態度は明らかにしていない。これで、政府与党自体が及び腰であることがわかる。

戦後経済政策の牽引車となってきた自負などは、いつの間に、どこへ行ったのかは知らないが、これだったら、選挙後に連合トップから、『民進党は次の選挙をどうするのか』などという発言があるのはおかしい。『支持しないぞ』と脅しをかけているように見える。

原発事業所の労働者であっても、雇用関係の中で、労働条件の向上を求めて電力事業者に対して要求を掲げて労組としての主張を示せばよい。

原発事業所の労働者の職場で、原発廃炉となってもすぐに失職するわけではない。仮に全炉廃炉と決まっても、廃炉の工程は何十年と続く。そのための貴重な労働力として頑張ってもらわなければならない。

電力事業の経営陣は、どのみち、退陣後は華麗で豊かな引退が保障されているのだろうが、一般組合員だけが失職し、路頭に彷徨うなどのことがあってはならない。それをどのように防ぐかが労連の仕事ではないか。

新潟新知事は明確に反原発を打ち出している。これで、世界一を誇る柏崎・刈羽原発の再稼働は簡単には行えない。

再稼働なし、全炉廃炉、となれば核燃料の処理問題こそが、総連が政財界とともに全力で取り組む課題になるだろうと思う。
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2 コメント

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秋深し (春庭)
2016-10-18 03:12:12
とのみね高原のススキの原、すてきなところですね。ススキの中を歩く姿もおもむきがあって、「思索散歩」の感じです。

新潟の知事選挙。知事には原発を止める権限はない、ということですが、これで県民の声を無視するなら、いよいよ、覚悟をきめて、、、と言っても、年末解散して、どうなるのかなあ。
脱原発と労組 (kinugasa01)
2016-10-18 14:28:39
行政的には知事は東京電力に対して営業停止などを命じる権限はないそうです。

それは、原発は国民に電力を供給する国家事業として国が管轄しているからだ、ということになります。

ただし防災などについては、知事に『意見を聞く』『協議をする』などのことをしなければなりませんが、あくまで決定権は国になるようです。

しかし、県民や、電力労組などが反対すればこれは無視できなくなります。事業を起こす最初の行為は、用地の確保ですが、国有地であっても地元住民の反対があれば強行できません。(事業の継続維持ができなくなるからです)

新潟の柏崎も、知事は再稼働を止める権限はありませんが、選挙結果からみても、政府は強行再稼働をおこなうと、次の国政選挙に影響しますから、政府・東電は強行はできないでしょう。

ここで、労組が、原発再稼働に対する態度を明確にしないのはいけませんね。

少しずつでも原発なしの日本になって行ってほしいです。

とのみね、美しいところですが、私はもうあそこまでは歩けなくなりました。
 kinugasa

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