Kinugasa の日々放談(時事・生活)

政治、社会、時事、日常雑記について放談

72年目の長崎

2017-08-09 22:18:24 | 時事、身辺雑記
写真は須磨離宮公園。近隣には広大な庭園つきの大邸宅が蝟集していたが、震災後、邸宅街は元通りの復旧はかなわず、敷地いっぱいに立った高層住宅や、現代建材のプレハブ家屋、そんな余裕もない所では賃貸ガレージになってしまった。離宮は幸い健在だった。



今日、長崎原爆の日。毎年広島の次に被爆した長崎の市長宣言には、必ず『長崎を最後の被爆地としたい』という言葉が含まれる。

今年はさらに、7月に国連で、核兵器禁止条約が採択されたが日本政府がこの条約の交渉会議にも参加しなかったことを非難し、採択された『条約』を批准するように迫ったことが大きく報道された。

安倍首相は訪問先の長崎で、国連が採択した『核兵器禁止条約』は、『我が国のアプローチと異なるものであるから、署名、批准を行う考えはない』と、政府方針を記者会見で語った。

理由として首相が主張したのは、核兵器保有国が一国も条約に参加していないことを挙げて(条約を批准することで)保有国と、非保有国との隔たりを深め『核兵器のない世界』の実現をかえって遠ざける結果となってはならない、と語ったと伝えられる。

米国の核の傘を一独立国の安全保障の一環とする自民党政府にとっては、その傘をこわすことになるような条約を批准できるわけがない。

ただ、保有国、非保有国を対立したものととらえ、人類の悲願に無感覚な安倍総理は、あるいは現在の国連の機構改革・再建設に先鞭をつける役割を果たそうとしているのかもしれない。

核軍縮どころか、自国の原子力発電所の使用済み核燃料(核のゴミ)処理方法も決められないままでいる政府が、改めて非核三原則を確認したと伝えられるが、このような矛盾・昏迷で、長期安定政権を続けるにはもう、限界の兆しを示している。

政労使の一体化を示すつもりでとん挫した『高プロ』残業代収奪法案に見られるように国内の労使関係を『政府・官房』内で処理できるような錯覚から早く脱却しないと、次の選挙はおぼつかなくなる。

そういえば、『高度にプロフェッショナル』な職位から『労働時間の定め』をなくするなどという事案は、結局、基準法の内部破壊を試みた中心人物の一人、逢見直人連合事務局長の連合会長への昇進は見送られ神津里季生会長の退任が取り消しとなり、神津会長が続投となった。

何もかも、安倍一強に縋り付いて、労組の利益に反して政財界に奉仕する『政権御用役員』は政権の浮沈に準じて労働条件を不安定にし、格差拡大、社会保障の劣悪化を貢物として差し出さなければならないことになる。

間もなく終戦の日がやってくる。明治以来の富国強兵・列強比肩・軍国日本政策の破綻の記念日だ。その先触れとしての広島、長崎の原爆記念日、きれいごとのご挨拶だけでは済まされない。
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