kintyre's Diary 新館

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映画『リアル・スティール』を観て

2011-12-15 11:32:20 | アメリカ映画 2011

11-84.リアル・スティール
■原題:Real Steel
■製作年・国:2011年、アメリカ
■上映時間:128分
■字幕:松浦美奈
■料金:1,000円
■鑑賞日:12月14日、TOHOシネマズ渋谷


□監督・製作
:ショーン・レヴィ
□脚本
:ジョン・ゲイティンズ
□原案:リチャード・マシスン
□製作総指揮:ジャック・ラプケ、ロバート・ゼメキス、スティーヴ・スターキー、スティーヴン・スピルバーグ、ジョシュ・マクラグレン、メラリー・マクラグレン
□撮影監督:マウロ・フィオーレ
□美術:トム・マイヤー
□衣装デザイン:マーリーン・スチュワート
□音楽:ダニー・エルフマン
◆ヒュー・ジャックマン(チャーリー・ケントン)
◆ダコタ・ゴヨ(マックス・ケントン)
◆エヴェンジェリン・リリー(ベイリー)
◆アンソニー・マッキー(フィン)
◆ケヴィン・デュランド(リッキー)
◆ホープ・デイヴィス(デブラ・バーンズ)
◆ジェームズ・レブホーン(マーヴィン・バーンズ)
◆カール・ユーン(タク・マシド)
◆オルガ・フォンダ(ファラ・レンコヴァ)
【この映画について】
スティーヴン・スピルバーグとロバート・ゼメキスが製作総指揮を手がけ、『ナイト・ミュージアム』のショーン・レヴィが監督を務める本作。2020年という近未来を舞台に、ロボット・ボクシングを通して心を通わせていく父と息子、少年とロボットの物語だ。
ヒュー・ジャックマン演じるダメ親父と、ダコタ・ゴヨ演じる生意気な少年が、一つの目的に向って進むうちに親子の絆を強くしていく過程は、なんとも心を打つ。しかし、ただの感動物語だけではなく、『トランスフォーマー』のようなロボット同士の対決の迫力と面白さや、場末の賭けボクシングの世界の怪しさ、自分より強い選手に戦いを挑むスポーツ映画としての魅力といった様々な楽しみ方がある作品だ。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
チャーリー・ケントンはかつて将来を嘱望された期待のボクサーだった。チャンピオンを目指してトレーニングに打ち込んできたものの、時代は高性能のロボットたちが死闘を繰り広げる“ロボット格闘技”の時代に突入。もはや人間のボクサーは生きる場所を失い、チャーリーは人生の敗残者も同然だった。

辛うじてロボット格闘技のプロモーターとして生計を立てているものの、乏しい資金力で手に入れられるロボットは、リングの上であっという間にスクラップ状態。人生のどん底にも関わらず、さらなる災難がチャーリーに舞い込んでくる。
赤ん坊の時に別れたきりの息子マックスが最愛の母を亡くして、11歳になった今、初めて彼の前に現れたのだ。だが、マックスは、そう簡単にチャーリーに心を開くはずもなく、親子関係は最悪の状態。そんなある日、2人はゴミ捨て場でスクラップ同然の旧式ロボット“ATOM”を発見する。それが、彼らの人生に奇跡を巻き起こす“運命の出会い”であることに、チャーリーもマックスもまだ気づいていなかった……。

ATOMは古い型のスパーリング・ロボットだったが、この型特有の模倣機能が備わっていたのが大きかった。マックスは対戦相手だったノイジー・ボーイから取りだした音声認識システムをATOMに組み込み、プログラムを徹夜で進化させる。マックスは、父がかつては諦めない闘いぶりで観客を魅了していたボクサーだったことをベイリーから聞かされ、ATOMに技を教え込んで欲しいと懇願されマックスの願いを聞く。
これを機に、チャーリーの中に眠っていた感覚が蘇り、ATOMは連戦連勝街道を突っ走り、遂に、最強ロボットであるゼウスとの戦いに挑む。最強ゼウス相手に超満員の観衆は大興奮、このクライマックスの戦闘シーンにはジーンとさせられた。誰もがゼウス圧勝を予想するなかでも、ATOMは今までも不利な戦いに勝利してきた経験がここで活きてきた。
ゼウスは初回にダウンを奪ったものの、徐々にATOMの反撃にあい焦りが募って来る。必死に反撃を試み王者の強さを見せるが、ATOMの攻撃も執拗だった。観客は攻め込まれるゼウスをみて大いに興奮するが、結局は初回にダウンを奪ったゼウスが辛うじて判定勝利を収めるが、観客はどちらが真の勝者か知っていた。

その勝利の裏で、マックスは親権者の叔母夫婦に引き取られることが決まっていた。当初はぎこちなかった父子関係も、ATOMを通じてその絆は強固なものになっていた。

当初、観賞するか決めかねていたこの映画だったが、観て大正解だった。恐らく自分の年間ベスト10入りするのは間違いないだろう。生き別れ状態だった父子が、心を通わせるまでの物語だが、シャイな父はボクサーとしては大成しなかったが、息子マックスが発見したATOMに自分が成し得なかった夢を託せるまでになっていった。マックスも孤独な自分の境遇を嘆くだけでは無く、この格闘ロボットと共に成長していく様子が描かれていたのは良かった。
ラストの格闘シーンでは、ハリウッド映画にありがちな「勝者こそ真の王者」ではなく、日本的な「負けるが勝ち」的な終わり方だったし、叔母夫婦に引き取られるシーンはホロリとさせられた。
日本的と言えば、余談だがマックスがノイジー・ボーイをコントロールする時に使う言語は「日本語」だったし、マックスのTシャツやロボットのデザインの一部も漢字だった。
マックス役でヒュー・ジャックマン相手に堂々と演じていた子役のダコタ・ゴヨには今後大いに注目したい。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kintyre)
2012-01-31 23:40:41
>タケヤさん、こんばんは
この作品は、予告編を観た時の印象と実際に観終わってからの印象とは違っていました。
当初は単にロボットファイトに関する映画か?って思っていましたが、実際には親子間の絆を描いていて感動しました。
TBありがとうございます。 (タケヤ)
2012-01-31 00:11:31
リアル・スティール・・・

結構、長い時間掛けてみなさんから
TBもらってます。

でもそれだけ面白かったって事
ですよね~。

すごいな~。

また時々でいいので遊びに来て下さい。
Unknown (kintyre)
2012-01-29 10:00:41
>KLYさん、こんにちは
仰る通り、最後は勝敗を通り越して、父の必死な姿を息子に見せることで、このあと、叔母夫婦に引き取られても、ATOMを通して築いた父子の絆でマックスは何時までも父を尊敬することでしょう。
ヒュー・ジャックマンとダコタ・ゴヨのがっぷり四つの演技、最高でした。
Unknown (KLY)
2012-01-28 23:12:58
勝ち負けが問題じゃないんですよね。
父親が自分のために必死で戦うその姿、そこに息子はとてつもない憧れを抱き、自分が将来越えるべき目標を見出すんだと思うのです。
男の子はみなその気持ちを自然ともっているんじゃないかなぁ。思い出すだけでも泣けてきますよ。

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