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映画『顔のないスパイ』を観て

2012-03-02 23:42:01 | アメリカ映画 2012

12-21.顔のないスパイ
■原題:The Double
■製作国・年:2011年、アメリカ
■上映時間:98分
■字幕:種市譲二
■観賞日:3月1日、新宿バルト9(新宿三丁目)

 

□監督・脚本:マイケル・ブラント
◆リチャード・ギア(ポール・ジェファーソン)
◆トファー・グレイス(ベン・ギアリー)
◆マーティン・シーン(トム・ハイランドCIA長官)
◆テイマー・ハッサン(ボズロスキー)
◆スタナ・カティック(アンバー)
◆スティーブン・モイヤー(ブルータス)
◆オデット・ユストマン(ナタリー、ベンの妻)
【この映画について】
東西冷戦で活躍した元CIAエージェント、そして冷酷なスパイ“カシウス”の2つの顔をもつ男・ポールを演じるのは、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した『シカゴ』をはじめ、数々の話題作に出演の名優リチャード・ギア。本作では孤独で複雑な二面性を持つ難役に挑み、62歳とは思えぬ壮絶なアクションも披露。そしてポールに憧れ、“カシウス”逮捕に執念を燃やす若きFBI捜査官には、『スパイダーマン3』のヴェノム役でお馴染みの若手俳優トファー・グレイス。
2人の脇を固めるのは、『地獄の黙示録』のマーティン・シーン、人気TVシリーズ「トゥルーブラッド」のスティーブン・モイヤー、『イースタン・プロミス』のテイマー・ハッサンなどの実力派のベテラン勢。監督は、『ウォンテッド』『3時10分、決断のとき』など多くのヒット作を輩出する人気脚本家マイケル・ブラント。長年温めていた企画を、初監督作となる本作でついに映像化した。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
メキシコ、アメリカに隣接するソノーラ砂漠。国境警備員を殺害し、アメリカに渡ろうとする一団がいた――。6ケ月後、ワシントンで、ロシアと密接な関係を持つダーデン上院議員が暗殺、その手口から浮かび上がったのは、死んだはずのソビエトの伝説のスパイ“カシウス”の痕跡だった。

CIA長官ハイランドは、カシウスをリーダーとする暗殺集団“カシウス7”の追跡にキャリアを捧げ、今は引退した元エージェントのポール・シェファーソンを呼び戻し、議員を内偵していたFBIの若手捜査官ベン・ギアリーと共に事件解決にあたらせる。
ポールは、すでにカシウスは死亡、議員殺害も模倣犯によるものと考えていたが、渋々捜査に協力。一方、カシウスに魅せられ、大学で彼についての修士論文も書いているベンは、カシウスが殺しを復活させたと確信する。そんな中、2人はかつてポールが射殺したはずの“カシウス7”の一人、ブルータスがまだ獄中で生きていることを知る。ポールは、カシウスの死を証明するため、ベンを連れ刑務所へ赴くが、ブルータスから、暗殺者の掟を破ったため、カシウスにはある“罰”が下されたことを聞かされる。

そして2人が帰った直後、情報と引き換えに入手したラジオの電池を飲み込み病院へ運ばれたブルータスは、見事脱走に成功。だがカシウスを名乗る男に捕まり惨殺される。現場にはポールの姿があった……。カシウスの魔の手は、ベンにも伸びていた。家族のいないポールは、自分と違い守るべき者がいるベンに捜査から外れるよう命じるが、カシウス逮捕にこだわるベンは全く聞く耳を持たない。
そんな中、半年前の国境警備員殺害事件の際に奪われた車が発見される。監視カメラに映っていたのは、元特殊部隊でKGBのボズロスキーの姿だった。彼とカシウスが同じ時期に表舞台から姿を消し、20年後に再び出現したことから、本部ではカシウス=ボズロスキーの線で捜査が進められていく。しかしベンは、過去の事件の検証から、カシウスの真の正体に気づく。一方、ポールも最後の落とし前をつけるため、ボズロスキーの元へ向かっていた……。

この作品、ストーリーの進行と共にどこかアンジェリーナ・ジョリー主演作の「ソルト」と重なる部分が多かった。あちらと違ってポール=カシウスである点が早い段階で示されるので、観ている方の関心はポールの正体を果たして「カシウス研究家」でもあるベンがどこで気が付くかという点か?
その過程でポールの「ダブル」としての活動履歴が断片的に判り、ポールが「スパイは家族を持ってはならない」との掟を破った事で同僚だった?ボズロスキーに家族を抹殺された苦い過去がある。再びボズロスキーと対峙することになったポールに取って彼は家族殺しの復讐と、自分の過去を封印する意味もあり、そして、ベンがまだ自分の正体に気付く前のベンを守りたかったからだ。ベンが自分の正体を知れば、いずれベンとポールは敵対することは明白で、家族を大事にしているベンを自分のようにしたくなかった優しさはリチャード・ギアらしさが出ていた。

ラストでベン自身もロシアからポール抹殺指令を受けて送りこまれたスパイであることが判り、ポールはハイランド長官から「リクルート」を受けるシーンで終わる。
実はカシウス復活を試みたのはCIA自身?であり、議員暗殺を裏で糸を引いていてカシウスの犯行のように見せかける(実際はボズロスキー)ことで孤独な隠遁生活を送っていた彼を表舞台に引き戻し、その過程で違う畑のFBI捜査官ベンまで引っ張り出し、最後は長官自ら「リクルート」の言葉を彼に投げ掛ける。随分と回りくどいのだが、これで幕となるのだが果たしてポールとベンのこれからの人生はどうなるか...そんなことも頭をよぎった。

前述したように「ソルト」と似た展開もあるが、あちらは旧ソ連で活躍していたスポーツ選手を長期計画でその子供たちをアメリカへ送りこむ話なので発端が違うのだが、アメリカでの活動と言う点では共通点も多かった。
リチャード・ギア演じる隠遁生活を送るポール役は、非情に徹するスパイという雰囲気からは遠いが家族を抹殺された隠遁生活者としてのイメージには合っていた。その後、表舞台に復帰しかつての得意技を電光石火の如く披露しスマートに立ち去るシーンは彼らしかった。
一方のベン役のトファー・グレイスは個人的にはよく知らない俳優だが、ポールと行動を共にして家族を大事にする役だったがスパイとしての裏顔もあるのだが、そういう見せ方をしない演出の影響もあるのだがあくの強さは感じられなかった。

スパイ映画という東西冷戦時代には観客を魅了した話題だが、今はテロリストとの関わりが興味を引く中でリチャード・ギアを主役に据えたのは正解だった。欲を言うならば、ポールがカシウスだと気付くまでの過程をもう少し掘り下げてもらいたかった。

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4 コメント

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こんばんは (かのん)
2012-05-13 21:38:52
話題作というほどではありませんでしたけど、単純にハラハラドキドキ出来て楽しめました。リチャード・ギアは善い人のイメージが強いですけどそれを逆手にとって悪人を演じても魅力的かもしれませんね。
Unknown (kintyre)
2012-05-13 22:55:19
>かのんさん、こんばんは

リチャード・ギアは演技力ありますから、悪人の役でも彼なりに魅力的な役にすることが出来るでしょうね。
今回はとことん非情なスパイではなかったですが、それも彼らしくて私は良かったと思っています。
こんにちは。 (オリーブリー)
2012-05-14 18:12:33
リチャード・ギアはお年を召してドンドン優しい顔になっていますね。
先日、80年代作品の「ブレスレス」を観ましたが、イケてないチンピラな青年が似合ってました(笑)
ラストシーンがカッコ良かったです。
Unknown (kintyre)
2012-05-15 23:16:24
>オリーブリーさん、こんばんは

リチャード・ギア、良い歳の取り方をしてい
る俳優になってきました。基本的には「良
い人」系のキャラを演じれば、どんな作品
でもハマると思います。
私は「シカゴ」での彼のタップダンスも格
好良かったですよ。

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