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PC遠隔操作「真犯人」30歳男を逮捕、決め手は「猫」

2013-02-11 17:56:07 | 時事ニュース・国内

 遠隔操作ウイルスに感染したパソコン(PC)から犯行予告が送られた事件で、警視庁など4都府県警の合同捜査本部は、ネット掲示板に殺人予告を書き込んだとして、威力業務妨害の疑いで江東区のIT関連会社社員・片山祐輔容疑者(30)を逮捕した。
4人が誤認逮捕され、「真犯人」から警察を挑発する犯行声明が届いていた一連のPC遠隔操作事件。声明に書かれた、記憶媒体入り首輪を付けた猫が、容疑者逮捕の“きっかけ”になった。捜査本部は、容疑者が一連の事件に関与したとみている。



威力業務妨害容疑で逮捕された片山祐輔容疑者(30)が浮上したきっかけは、神奈川県藤沢市の江の島に設置された防犯カメラの画像だった。
警視庁などの合同捜査本部は、1月5日に報道関係者らに送り付けられたメールの内容通り、猫の首輪に取り付けられた記憶媒体を発見した。さらに、島の防犯カメラを調べたところ、この猫の写真を撮影する若い男の姿が映っていた。メールの送り主に翻弄されてきた捜査員らは色めき立った。さらに、警察が入手した片山容疑者の携帯電話に、この猫の写真が保存されていたほか、片山容疑者が昨年11月下旬、東京、埼玉、山梨の3都県にまたがる雲取山に車で向かっていたことも確認された。「真犯人」が1月1日に報道関係者らに送信したメールの指定した場所だった。

今後は起訴に向けた裏付けと、他の12件の犯罪予告についても捜査を進める方針だ。しかし、遠隔操作につながる書き込みに匿名化ソフトが使われている上、片山容疑者は容疑を全面的に否認している。押収したパソコンの接続記録などの分析でいかに証拠を見つけられるかが焦点になるとみられる。

警察はこの事件で4人の誤認逮捕者を出したことでメンツ丸つぶれとなり、犯人探しに躍起になっていたことだろう。捜査が難航していたのは、誤認逮捕者を出したことで慎重な捜査が続いていたのも事実だろうが、何よりサイバー犯罪捜査の難しさもあったのは想像に難しくない。
仮に、片山容疑者がこのままネット上だけで犯行を繰り返していたら、果たして今回の逮捕劇はどうなっただろうか?片山容疑者に取っては、警察をおちょくり続けていた事で生じた優越感に浸り過ぎで、江の島の猫の首輪に記憶媒体を取り付けた事で足がついたのは誤算だっただろう。逆に警察にすれば、自分達のフィールドに片山容疑者が降りてきた事で、捜査は一気に進展して行ったのだろう。
これを教訓に警察内部にもPCオタクのような人物を登用しないと、類似事件の捜査は今後も後手後手を踏むことになりそうだ。



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