11-82.50/50 フィフティ・フィフティ
■原題:50/50
■製作年・国:2011年、アメリカ
■上映時間:110分
■字幕:石田泰子
■料金:1,800円
■鑑賞日:12月4日、TOHOシネマズ渋谷
□監督:ジョナサン・レヴィン
□脚本・製作総指揮:ウィル・レイサー
□製作総指揮:ネイサン・カヘイン
□撮影監督:テリー・ステイシー
□美術:アニー・スピッツ
□衣装デザイン:カーラ・ヘットランド
□音楽:マイケル・ジアッキーノ
◆ジョセフ・ゴードン=レヴィット(アダム)
◆セス・ローゲン(カイル)
◆アナ・ケンドリック(キャサリン)
◆ブライス・ダラス・ハワード(レイチェル)
◆アンジェリカ・ヒューストン(ダイアン)
◆マット・フルーワー(ミッチ)
◆フィリップ・ベイカー・ホール(アラン)
【この映画について】
ガンで余命わずかと宣告された青年の葛藤(かっとう)と周囲の人々の姿を、笑いと涙を交えてつづるハートフル・ドラマ。コメディー俳優セス・ローゲンの親友で、ガンを克服した脚本家ウィル・ライザーの実話を基に、シリアスになりがちな闘病記を新鋭ジョナサン・レヴィン監督がユーモラスに描き出す。
迫り来る死を意識しながら病魔と闘う主人公を、『(500)日のサマー』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが好演し、彼の親友をセス・ローゲンが演じる。(この項、シネマトゥデイより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
シアトルの公営ラジオ局で働く27歳のアダムは火山の番組を取材中で、信号はきちんと守り、ジョギングが好き(シアトルなので一昔前のマリナーズの野球帽を被っていた)で絵に描いたような律儀な性格だが、ガールフレンドで画家のレイチェルは、アーティストのせいかマイペース。同僚で親友のカイルも女好きでお気楽なタイプだ。
ある日、アダムは腰の痛みが治まらないので検査を受けると、「悪性神経鞘腫 神経線維肉腫」、つまり「ガン」と診断される。酒もタバコもやらないアダムだが、このガンは5年後の生存率が50%、転移後の生存率は10%という過酷な病気だった。
落ち込んでいてもしかたがないと腹をくくったアダムは、医師の指示に従って抗ガン剤治療を受け、さらにセラピストのキャサリンの診察を受けることに。まだ24歳でセラピーの経験が少ない彼女に不安を抱きつつアダムは前向きに病気と闘おうとするが、抗ガン剤治療は思った以上に過酷だった。
そんな中、スキンヘッドにしたアダムはアランやミッチという患者仲間に励まされて病を乗り越えていく。一方、カイルはアダムと一緒に行った本屋で美人店員に声をかけ、まんまとデートの約束をとりつけたところ、そのデート先のギャラリーでレイチェルが他の男とキスする現場を目撃してしまう。これをきっかけにレイチェルは看病疲れを告白、ついにアダムも彼女との別れを決意する。
そんな折、病院にバスで通うアダムをキャサリンが送ってくれ、彼女と話しているとアダムはリラックスしている自分に気づく。しかし、患者仲間のティムが息を引きとり、さすがにアダムも自分の余命をリアルに意識し始めた。さらに彼は医師から、抗ガン剤が効いていない現実を知らされる。大きくなった腫瘍は摘出手術を行わないと、転移の危険があるという。「自分が生きる確率は50/50(フィフティ・フィフティ)。半分の確率に賭けるのもいいじゃないか」と決意を固めたアダムは、愛する両親とカイル、そしてキャサリンに見送られ、手術台に上るのだった……。
最近この手の作品が増えているような気もしますが、やはり27歳という若年で癌を宣告されたらどんなに強靭な精神の持ち主でも「死」を意識するだろう。本作は脚本を書いたウィル・レイサー氏の体験談で、レイサー氏がセス・ローゲンと親交があり、そんな関係で脚本化したそうで、実際にセス・ローゲンもプロデューサーとして名を連ねている。
実話に基づいた作品だが、果たしてどこまでが本当の体験談でどこまでが脚色されたのか判り辛いが、随所に洒落っ気のあるシーンが目立つのでセス・ローゲンのアイデアもかなり盛り込まれている可能性大だ。
主人公のがん患者を演じるジョセフ・ゴードン=レヴィットは「(500日)のサマー」や「メタルヘッド」での怪演が記憶に新しい俳優で、本作では出演が撮影開始前に急遽決まったとのこと。それでも彼の演技の奥深さを感じさせられた。でも、あのバリカンで頭を丸めるシーンは見ていてドキドキしました。
対するセス・ローゲン、「グリーン・ホーネット」では勝手に一人で目立っていて悪評を振りまいていた?が、本作では良い意味で他の出演者とは異なるカラーを出していた。癌発症で落ち込むアダムを天真爛漫な性格そのままに励ます親友の役で、こういう個性が彼の持ち味となりそうだ。
女優陣では癌発症後、浮気現場をカイルに目撃されたレイチェル役のブライス・ダラス・ハワード(ロン・ハワード監督の娘)は浮気がばれる役(男としたら許せないけどね)、研修中の頼りなさそうなセラピストを演じるのはアナ・ケンドリック。アダムから別れを告げられてから、アダムを精神的に支えることになるアナ・ケンドリック、「マイレージ・マイライフ」では嫌な新入社員役を演じていたけど、その美貌はこれからが楽しみな女優さん。でも、車内が滅茶苦茶汚くてアダムに嫌味を言われていたけど、綺麗な女性でもあれでは幻滅だな自分だったら。
ストーリー的には癌治療の辛さ、特に、病院での治療で知り合った高齢者の二人の一人が、急に亡くなったことで落ち込むアダム。最後は、難しい治療に挑むことで覚悟を決めるのだが、最後まで身近で励まし続けていたのが冗談ばかり言っているカイルだった。そして、いつもお節介ばかり焼きたがる母だった、そこにこれからはキャサリンがその輪に加わって、メデタシメデタシ。
それにしてもアメリカの医師って、日本のように深刻に(別に私は癌経験者では無いですが)告知しないのですね。











設定は重いが 内容はコメディ色で
楽しく見れましたね
セス・ローゲンがいい味でした!
ご指摘通り「若くして癌を発症した物語」ときけば重い展開を想像しますが、セス・ローゲンの個性が発揮されていてコメディ色も出ていたのは良かったです。
深刻な場面との調和が取れていたと私は思います。