kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

バンド・オン・ザ・ラン スーパー・デラックス・エディション(3CD+DVD)

2010-11-14 00:00:00 | 音楽


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ポール・マッカートニーがザ・ビートルズ解散後、1971年に結成したWINGSは1982年に正式に解散(事実上1980年には解散状態でした)するまでポールのバンドとして一時代を築きました。
なかでもここに紹介する「Band On The Run」は1973年暮れに英国で発売され日本では1974年に発売された。ポールのザ・ビートルズ解散後の最高傑作と称され(ファンによっては異論もあるようですが)るアルバムで、グラミー賞も受賞した。
このアルバムは、その後の、WINGSのライヴやポールのソロ転向後のライヴにおいても、未だにこのアルバムの収録曲からの演奏は高い人気を誇っています。私も東京ドームにおいてポールのコンサートを何度か観ていますが、やはり、「Band On The Run」や「Jet」のイントロが耳に入った瞬間にぶっ飛びました。
さて、今回の豪華盤でのリイシューですが、ポールが所属レコード会社をコンコードへ移籍してことで、移籍に伴い原盤権も移ったことから、ポールのWINGS時代やソロ名義アルバムも、今後この形式で随時発売になるそうで、私の様な熱心なマニアには嬉しいニュースです。

ディスク:1(リマスター・アルバム)
1. バンド・オン・ザ・ラン
2. ジェット
3. ブルーバード
4. ミセス・ヴァンデビルト
5. レット・ミー・ロール・イット
6. マムーニア
7. ノー・ワーズ
8. ピカソの遺言
9. 西暦1985年

Disc1は通常のアルバム収録でリマスターが施されています。因みに、この収録曲順は英国盤使用です。今回、単独でも販売されています。

ディスク:2(ボーナス・オーディオ・トラックス)
1. 愛しのヘレン
2. カントリー・ドリーマー
3. ブルーバード (『ワン・ハンド・クラッピング』より)
4. ジェット (『ワン・ハンド・クラッピング』より)
5. レット・ミー・ロール・イット (『ワン・ハンド・クラッピング』より)
6. バンド・オン・ザ・ラン (『ワン・ハンド・クラッピング』より)
7. 西暦1985年 (『ワン・ハンド・クラッピング』より)
8. カントリー・ドリーマー (『ワン・ハンド・クラッピング』より)
9. ズー・ギャング

Disc2の1,2はシングル発売された音源で当時は2がB面でした。1は米国盤LPでは7と8の間に収録されましたが、これは米国盤のみの特例です。
3~8は未発表映像「One Hand Clapping」からの音源で、今まで何故か未発表になっていました。これに関してはDisc4で後述しますが、5,8はそのDisc4の映像盤においては未収録となっており、このDiscだけの貴重なテイクです。
9は英国発売のシングル「Band On The Run」のB面にだけ当時収録されていました。英国のTV番組のテーマ曲としてポールが提供したものですが歌なしのインスト曲です。

ディスク:3 (オーディオ・ドキュメンタリー)
アルバム制作秘話
Disc3は音声だけによるアルバム制作秘話です。以前、発売されたDLX盤と同じものですが、一度聴けば充分です。正直言って退屈でした。

ディスク:4(DVDボーナス・フィルム)
1. バンド・オン・ザ・ラン (ビデオ・クリップ)
2. マムーニア (ビデオ・クリップ)
3. アルバム・プロモ
4. 愛しのヘレン (ビデオ・クリップ)
5. ウイングス・イン・ラゴス(無音のモノクロ映像に「バンド・オン・ザ・ラン」の別ヴァージョンをBGMとして使用)
6. オスタレイ・パーク(アルバム・ジャケット撮影風景)

Disc4の1,2,4はPVでYou Tube等で普通にご覧になれます。3はアルバムの宣伝用に制作されたビデオ。5はアルバムを制作したナイジェリアのラゴスでの様子など。
6はアルバムジャケット撮影の様子。アルバムのジャケットにはウィングスのメンバー3人とジェームス・コバーンなど英国を代表する俳優が映っていますが、その撮影の様子です。

7. ワン・ハンド・クラッピング (TV放送用にアビイ・ロード・スタジオにて1974年8月に収録されたスタジオ・ライヴ)

【ワン・ハンド・クラッピング】収録曲
1.ワン・ハンド・クラッピングのテーマ
2.ジェット
3.ソイリー
4.C・ムーン
5.リトル・ウーマン・ラヴ
6.恋することのもどかしさ(メイビー・アイム・アメイズド)
7.マイ・ラヴ
8.ブルーバード
9.レッツ・ラヴ
10.オール・オブ・ユー
11.アイル・ギヴ・ユー・ア・リング
12.バンド・オン・ザ・ラン

 

13.死ぬのは奴らだ
14.西暦1985年
15.ベビー・フェイス

このDisc4の7は今回のスーパーデラックス盤の最大の目玉かも知れません。この映像は、このアルバム発売後に、ウィングスがアビーロード・スタジオにてTVスペシャル用に企画したもので、アルバム収録曲を含むレパートリーをスタジオで演奏したものです。
タイトルは「One Hand Clapping」で、マニアには当時からブートレグ(海賊盤)などで広く知られていて、映像も海賊版が広く出回っていたようです。私は、You Tubeの存在を知ってからこの映像の一部を見ていました。この映像がお蔵入りした理由は不明ですが、今回のDVD映像を観るとオリジナル・マスターが経年で変化したのか、それともマスター紛失でコピー版からの映像なのか微妙で、所々見苦しい点がありますが音質は問題ありません。

収録曲の中では9はペギー・リーへ提供した曲で、ここではポール一人だけの演奏シーンがあります。10と15も9と共にアルバム未収録曲で、11もポールがピアノで一人で演奏していますが、この曲はポールのソロ名義でシングル「Take It Away」に別テイクが収録されている。
14はアルバム「バンド・オン・ザ・ラン」収録曲で、こちらも演奏シーンはポール一人だけで。珍しくハンドマイクでレコード音源をバックに歌っている。

本来は今回収録された15曲とDisc2の音源の2曲以外にも未発表の映像が存在するのですが、完全版ではないようです。狭いスタジオでメンバーが窮屈そうに演奏している様子がメインですが、所々、メンバーやポールの音声が被ったり、休憩の合間のリラックスした表情なども観ることが出来ます。
ドラマーのジェフ・ブリトンが大好きな空手の道着を着用して演奏しているシーンは笑えます。彼のウィングス在籍は短期間でした。その彼の演奏を巡ってリンダが注文を付け、彼がそれを反省するシーンもありますが、その後、渡米してレコーディングの最中に他のメンバーといさかいを起こして脱退することになるので、何となく意味深に私は感じてしまった。

以上が、私が買った「スーパー・デラックス・エディション(3CD+DVD)」の中身で価格は12,000円でした。このアルバムは限定1万セットでの発売です。
約25.5cm×31.5cmのハードカヴァー・ブック・スタイルで約120Pの超豪華版です。国内盤は対訳が付録で付いているのですが、これを全部読むのは大変なので、少しずつ休日に読む予定です。シリアル・ナンバー付きで私のは「33797」でした。


私は奮発して買いましたが、「デラックス・エディション+DVD 限定盤」やDisc1と2だけのもあったりしますので、興味のある方はCDショップで確認して買った方が良いと思います。



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