11-32.キラー・インサイド・ミー
■原題:The Killer Inside Me
■製作年・国:2010年、アメリカ・スウェーデン・イギリス・カナダ
■上映時間:109分
■字幕:高橋諭治
■鑑賞日:5月1日、ヒューマントラストシネマ(渋谷)
■料金:1,000円
□監督:マイケル・ウィンターボトム
□脚本:ジョン・カラン
□撮影監督:マイケル・ザイスキンド
□衣装デザイン:リネット・メイヤー
□編集:マグス・アーノルド
◆ケイシー・アフレック(ルー・フォード)
◆ジェシカ・アルバ(ジョイス・レイクランド)
◆ケイト・ハドソン(エイミー・スタントン)
◆ネッド・ビーティ(チェスター・コンウェイ)
◆イライアス・コティーズ(ジョー・ロスマン)
◆トム・バウアー(ボブ・メイプルズ保安官)
【この映画について】
作品ごとに異なる作風で私たちを驚かせてくれる、マイケル・ウィンターボトム監督。1950年代に多くの犯罪小説を書いたアメリカの作家ジム・トンプスンの「おれの中の殺し屋」を映画化。
過去にトンプソン原作の『ゲッタウェイ』『グリフターズ/詐欺師たち』などが映画化されている。本作はノワール小説の手法にのっとり、主人公による一人称の語りが多いが、まったく共感する余地がなく、私たちはとまどう。殺人者といっても、いわゆる“異常犯罪者もの”“二重人格者もの”とは趣を異にし、主人公が抱える心の暗闇の理由は明快には明かされない。その得体の知れなさはある意味、現代的であり、そこにこの作品を「今」映画化する意味があるのだろう。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
1950年代の西テキサス。田舎町セントラルシティの保安官助手ルー・フォードは、物腰が柔らかくて愛想がいいと評判の青年だ。29歳の彼は亡き父親の屋敷を相続、幼なじみの女性教師エイミー・スタントンとの気ままな逢瀬を重ねている。
そんなある日、ルーは上司からジョイス・レイクランドという娼婦に対する市民の苦情処理を任され、彼女の自宅に赴く。暴れるジョイスをベッドに押さえつけたルーはベルトを手にし、彼女の尻をありったけの力で何度も叩く。
やがてルーが詫びると、欲情したジョイスは自らキスを求め、二人は激しく愛し合う。この日以来、ジョイスとの情事が日課になったルーは、彼女から思わぬ話を持ちかけられる。彼女に夢中のエルマー・コンウェイを引っかけ、金をむしり取ろうというのだ。彼の父親チェスターは地元建設業界を牛耳る顔役で、6年前にルーの義兄マイクをあの世送りにした疑いのある人物だった。
復讐の念に駆られたルーは準備を整え、作戦決行当日の夜、エルマーよりひと足早くジョイスの家を訪れる。だが突然彼女の顔面にパンチを浴びせ、容赦なく殴り続けたルーは何も知らずにやってきたエルマーを射殺、その拳銃をジョイスの手に握らせる……。事件を担当する検事ハワードはルーに疑いの目を向け、ルーとチェスターの因縁を知る建設組合長ロスマンも意味深な言動でルーを苛立たせる。
そんな中、事件の容疑者としてルーもよく知る地元の若者ジョニーが逮捕された。裁判所に出向いたルーは、首吊り自殺に見せかけて彼を殺害。
だがルーが以前ヤケドを負わせた流れ者の男が自宅に現れ、犯罪の口封じ代を要求される。男に金を渡す日。その日は結婚を誓い合ったエイミーと駆け落ちをしようと約束した日でもあった。だがルーは、さらなる殺人を重ねることを決めていた……。
この映画、題名にある通り「二重人格」を思わせるものであり、幼馴染との結婚が既定事実となっている保安官としての表の顔と、実は凶悪殺人犯としてのもう一つの顔を持っているのがテーマ。当然ながらこれを違和感無く演じる俳優の演技力と存在感の確かさが要求される為、また29歳という設定から演技派のベテランを起用する訳には行かないから、知名度もある程度あって演技力を期待されてケイシー・アフレックが配役されたのだと思う。
結果的に彼の演技力は確かなものであり、裏の顔である殺人犯としての表情などはスクリーンにアップになると恐怖感すら感じさせられるから大したもんだ。だが、ストーリー的には原作が1950年代の時代物なのと、設定が田舎町なので住民同士全員が顔見知りのような土地柄での出来事なので、尚更、普段は保安官として信頼されているルーが実は凶悪殺人犯だったという落差が結果的に強調されているようで、ラストも撲殺したと思っていた娼婦のジョイスが顔が変形しながらも現れたことで、止めを刺そうとしたが囲まれていた警察官からの有無を言わさない一斉射撃で息絶える。
まあ、そんな感じで終わってしまいます。ルーの生い立ちが断片的にフラッシュバックで語られるものの、どうもそれだけではルーが何故殺人犯になったのか判り辛く、その辺は原作を読めばわかるのかも知れませんが、映画では触れられません。
ストーリー的にも俳優達も、これと言った目玉が無く盛り上がりに欠ける部分もあるのは事実で俳優の演技は問題無いけど「華」が無いのが残念かな?って何だか纏まりのない日記になってしまいました。










