殺人未遂罪などで服役中の受刑者が脱走するという衝撃的な事件。50時間以上逃走を続けた李国林受刑者(40)=中国籍=は、昨日、大勢の市民が見守る広島市西区の路上で身柄を確保され、逃走容疑で逮捕された。逃走中、空き巣などを繰り返し、市民に恐怖を与えた李容疑者。逮捕後は「何も話したくない」と語り、「疲れた」と捜査員にもらしているという。
警察官がジャンパーに書かれた名前で呼び掛け、職務質問したところ、「李国林です。疲れたから刑務所へ帰る。食べていない」と話し、所持していた果物ナイフを警察官に差し出したという。自らマスクを外して頬の傷を示し、同35分ごろに逮捕された。
逮捕時の李受刑者はジャンパーにズボン姿で、マスクで顔を覆い、ニット帽をかぶっていた。所持金はわずか10円だった。
それにしてもこの前代未聞の脱走劇、オウム手配犯以来の特別手配犯として広島県警が行方を追ったが、李受刑者が空き巣を繰り返し、空家に潜伏して中国へ電話した形跡まであるとのことだったが、周辺住民は不安な50時間を過ごしたことになる。塀の外に協力者が居ない限り、脱獄犯はまずは逃走資金と食料の確保が第一だ。警察は地形的にみても中州から外に出すことは絶対避けたかった筈だ。
李受刑者は果物ナイフで武装していたそうだが、空腹と寒さの影響か?素直に職務質問した警察官に「投降」した。
しかしながら、今回の逃走劇、そもそも広島刑務所の工事を巡る不注意から発生した。足場を残したりセンサーを切ったりと「隙」だらけだ。囚人は当然ながら全員が隙を見つけて逃走したいと願っているだろう。李受刑者はその思いが強かったのだが、残念ながら外部協力者の存在は確認できていない。名画「ショーシャンクの空に」のようには行かなかったようだ。










