kintyre's Diary 新館

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映画『マリリン 7日間の恋』を観て

2012-04-29 13:54:20 | ヨーロッパ映画

12-34.マリリン 7日間の恋
■原題:My Week With Marilyn
■製作国・年:アメリカ・イギリス、2011年
■上映時間:100分
■字幕:戸田奈津子
■観賞日:4月29日、角川シネマ有楽町(有楽町)

 

□監督:サイモン・カーティス
◆ミシェル・ウィリアムズ(マリリン・モンロー)
◆ケネス・ブラナー(ローレンス・オリヴィエ)
◆エディ・レッドメイン(コリン・クラーク)
◆ドミニク・クーパー(ミルトン・グリーン)
◆ジュディ・デンチ(シビル・ソーンダイク)
◆ジュリア・オーモンド(ヴィヴィアン・リー)
◆ダグレイ・スコット(アーサー・ミラー)
◆トビー・ジョーンズ(アーサー・ジェイコブス)
◆ゾーイ・ワナメイカー(ポーラ・ストラスバーグ)

◆エマ・ワトソン(ルーシー)
【この映画について】
エルビス・プレスリーと並ぶアメリカン・ポップカルチャーの巨大なアイコンがマリリン・モンローだが、映画で見せる“オツムは少し弱いけどセクシーで気立てのいいブロンド娘”というパブリックイメージと、実際のマリリンはかなり違っていた。
スターではあるが演技に自信がなく、常に誰か頼れる人がいないと精神的に不安定。そんな彼女の素顔を書き残したのは、本作の主人公であるコリン・クラーク。彼の回顧録に記された実話が、この映画の原作。映画好きなら、マリリンだけでなく、実名で登場する有名人たちの素顔も興味深いだろう。
出演は「ブルーバレンタイン」のミシェル・ウィリアムズ、「パイレーツ・ロック」のケネス・ブラナー、「イエロー・ハンカチーフ」のエディ・レッドメイン、「ハリー・ポッター」シリーズで「ハーマイオニ」を演じるエマ・ワトソン、「007」シリーズで「M」を演じるジュディ・デンチ。
(この項の一部、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
名優ローレンス・オリヴィエが監督と主演を務める『王子と踊子』の撮影で、ハリウッドからロンドンへと渡ったマリリン・モンロー。スタッフから大歓迎を受ける彼女だったが、初の海外撮影に対する重圧などから現場に遅刻するように。ローレンスたちに冷たくされて困惑するマリリンに、第3助監督のコリンは第三者からの視点でアドバイスを送る。それを機に、二人は心を許し合う仲になるが……。

故ジョン・F・ケネディ元米国大統領と親密な関係にあったとされるノーマ・ジーンこと伝説の女優マリリン・モンローが、初の海外撮影として渡英した先で知り合った名も無き若手スタッフの回顧録を元にして製作されている。従って、主役はあくまでもそのコリン・クラークであるが、実際はミシェル・ウィリアムズ演じるモンローであるのは言うまでも無い。
アカデミー賞受賞こそはマーガレット・サッチャーを演じたメリル・ストリープに貫録負けしたものの、モンローそっくりのメイクと演技(体型は違うけど...)で彼女になりきっていたのには好感が持てる。
私はモンローの映画はTVで(勿論、ノーカットでですが)3~4本観た程度で劇場で観たことはないです。それでも彼女の出演作をみた経験からミシェル・ウィリアムズのメイクはウリ二つで驚いた。それ以上に彼女の演技は抜群に上手かったけど、共演陣も監督経験もあるケネス・ブラナー、大ベテランのジュディ・デンチと言った経験豊富な俳優陣が居たのは大きかっただろう。

ストーリー的には夫アーサー・ミラーが帰国後情緒不安定なモンローは、第3助監督のコリンと言っても監督のパシリみたいな立場の彼がモンローへ出番を告げる役目だったことから彼に少しずつ心を開く。そのコリンの彼女役がハリポタ・シリーズでハーマイオニだったエマ・ワトソンだった。
マリリンに取って帰国してしまった夫を除くと演技コーチであるポーラと楽屋で二人だけで過ごす時間が多くなり、監督を筆頭にスタッフのイライラは募り監視役でもあるコリンは間近に彼女と接して双方の立場が分かるだけにどうして良いか悩む。そんな彼女とコリンがポーラを巻いて二人だけでの時間を過ごした1週間は彼女に取って良い意味で気分転換になった。世界的大スターを小旅行に連れ出したコリンは、大胆にも彼女に求愛するのだが恋愛に初心だったコリンは結果的に彼女に当然ながら振られてしまう。そもそもスター女優に「全てを捨てて僕と一緒に」と迫っても彼女がウンと言う訳は当然ながら無い。

結局、コリンの献身?もあって立ち直った彼女は撮影現場に戻り彼女らしい演技で映画は無事に完成して米国へと帰るのだった。大スターだった彼女にこのような隠された時間があったとは知らなかったが、そこにはノーマ・ジーンには戻れない彼女の葛藤もあるなかで一瞬だけでも素顔のノーマ・ジーンを思い出したかのような姿が上手く描かれていた。
ミシェル・ウィリアムズは気分屋で精神的に不安定なスター女優を場面毎に見事に演じ分けていた。次作に期待して観たい。



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