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映画『カラスの親指』を観て

2012-12-01 19:13:47 | 映画・邦画

12-95.カラスの親指
■配給:20世紀フォックス、ファントム・フィルム
■製作年・国:2012年、日本
■上映時間:160分
■観賞日:12月1日、新宿武蔵野館(新宿)
■料金:1,000円

 

□監督:伊藤匡史
◆阿部寛(武沢竹夫)
◆村上ショージ(入川鉄巳)
◆石原さとみ(河合やひろ)
◆能年玲奈(河合まひろ)
◆小柳友(石屋貫太郎)
◆鶴見辰吾(ヒグチ)
◆ベンガル(質屋の店主)
◆ユースケ・サンタマリア(競馬場の客)
◆戸次重幸(豚々亭のマスター)
◆なだぎ武(馬々亭の店員)
◆古坂大魔王(ノガミ)
◆上田耕一(ヒグチの手下)
【この映画について】
「月と蟹」で直木賞に輝いた作家、道尾秀介の小説を実写化。ワケありの詐欺師コンビが、ひょんなことから共同生活を送ることなった姉妹と青年と共に一世一代の勝負に挑む姿を活写する。
『テルマエ・ロマエ』の阿部寛とベテラン芸人の村上ショージが詐欺師コンビにふんし、絶妙な掛け合いを披露。共演には『北の零年』の石原さとみ、『グッモーエビアン!』の能年玲奈、『トウキョウソナタ』の小柳友など、バラエティー豊かな顔ぶれが集結。全編にちりばめられた伏線が一気に回収される、ラスト20分に圧倒。(この項、シネマトゥデイより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
悲しい過去を背負ったままサギ師になったタケと、成り行きでコンビを組むことになった新米サギ師のテツ。そんな2人の元に、ある日ひょんなことから河合やひろと河合まひろの美人姉妹、それにノッポの石屋貫太郎を加えた3人の若者が転がり込んでくる。彼らもまた、不幸な生い立ちのもと、ギリギリのところで生きてきたという。
これをきっかけに始まる他人同士のちょっと奇妙な共同生活。やがて、タケが過去に起こしたある事件が、彼らを一世一代の大勝負へ導くことになるが、この時は誰一人、それを知る由もなかった……。社会のどん底で生きてきた5人の一発逆転劇。そして驚愕の真実が明かされる……。

売れっ子俳優の阿部寛と個人的に名前さえ知らなかった関西系芸人で映画初出演の村上ショージの凸凹コンビが見事だった作品だ。原作は何時ものように読まずに観賞するのだが、ラストの20分は村上ショージ演じる「テツさん」に騙されたと感じた観客多かったでしょうね。
冒頭でユースケが競馬場で登場したものの、この僅かなシーン以外での登場は無くゲスト出演みたいな役割で、質屋のベンガルも同じようにワンシーンだけでの登場だった。基本的にタケさんとテツさんのコンビ+まひろ・やひろ姉妹+やひろの彼氏貫太郎5人がメインで展開する。
展開だけ追っていると途中で何となく「あ〜、そういう事かな?」って気付かされるシーンがあり、その通りに進むのだが、セリフの中とか一瞬映るシーンが後になって意味を持つ場面もあり、目が離せない展開が実は続いているのだった。
ひょんなことから5人が共同生活を送るシーンが実は重要であるのだが、ここが家族みたいな雰囲気があって(実は...真相は後に判る)ホンノリさせられ、5人に取っても最後に別れるシーンで回想されるくらい印象的だった筈だ。

ストーリーを追って行くと阿部寛演じるタケさんが年上のテツさんをリードするようになっているが、実は、最後のテツさんの告白=ネタバレで全ては末期癌で余命1年程度と宣告されていたテツさんが仕組んでいたことが分かり、テツさんがタケさんを利用していたことになっている。5人が別れてタケさんがテツさんを病院に見舞いに行って判るのだった。

そして、そのテツさん「入川鉄巳」という名前なのだが、これにも伏線があり、テツさんがタケさんに盛んに「言葉の遊び」を仕掛ける場面があったのが、ここでもテツさんはタケさんを騙していたことが判明。「イリカワテツミ」の言葉の順番を変えると実は本当の苗字は「河合(カワイ)」だった。と言う事は例の姉妹の「父親」だったんですね。この辺りのプロットはテツさんの「筆跡」が何度かアップになるシーンがあって、そこで注意深く観ていると判るのですがね。
テツさんはタケさんが贖罪の意味で姉妹に現金封筒を送っていたことを知っていて、姉妹も途中でそれに気がついて、ラストの新宿でのお別れの場面で、姉妹に「もうお金送らないで良いからね!」と言われてタケさんも胸のつっかえが下りたでしょう。

タケさんの借金地獄から逃れるための裏街道人生と、それに纏わる話しと5人で闇金融業者の鼻を明かした盗聴バスター隊のくだりは愉快だったけど、あんなの直ぐにバレそうだけどご愛嬌か?だけど、その中の会話でまひろが咄嗟にテツさんを「この人、私の父で、私は娘です」と言ってテツさんをギョッとさせるシーンは、テツさんの心境が判って良かった? 

「テルマエ・ロマエ」で風呂設計技師役で登場したばかりの阿部寛、ここでは借金返済地獄にはまり挙句の果てに詐欺師に落ちぶれた中年男役で登場。この阿部寛と関西芸人村上ショージの絡みが絶妙だった。村上ショージは映画初出演とは思えないほど良い味を出していたが、そこは監督の演出もあったのだろうが持ち味を引き出せたのではないだろうか?
やひろ役の石原さとみ、まひろ役の能年玲奈の姉妹役もばっちり。石原さとみは「貞子3D」ではイマイチだったけど、今回の様な役の方が合っていたのだろうか?能年玲奈は始めて観た女優だが、今後期待が持てそうな女優さんだった。
上映時間が2時間40分と最近では珍しく長時間だったのは、一旦は終わったと思わせながらも、ラスト20分でテツさんのなぞ解きをしたからだった。でも、個人的には長さを感じさせない面白さがあって良かったです。

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