8日は台風18号が日本列島を直撃です。台風の上陸は久し振りですが、スピードが随分速く9日には北海道の海に過ぎ去ります。その9日は“台風一過の爽やか秋空”との予報で、大阪の友人4名で生石高原へ…折角遠いところから来るというのでウンと楽しんで貰おう…前日、スーパーで4名分のちょっとランクアップの弁当の買い出し…青空のススキ草原で弁当広げて…母親が子供の遠足のお弁当に寄せる気分です。(^^
が…高原の早朝は濃い霧に包まれ、おまけに雨で極寒…トホホです。8:00頃には霧も消え雨もあがったのですが、薄日が差す程度で青空は見えず…それでも一通り歩いて身体が温まったところで弁当をそくさくと食べ、そのまま高原をあとにします。
いい加減な天気予報ばかりなのでこの際、言わせてもらおう…台風18号の予報もナンなんだァ…2日前には大阪直撃の進路予報。これには多くの関西人を“ゾッ”とさせます。近畿に甚大な被害をもたらした戦前の“室戸台風”、40数年前の“第2室戸台風”は四国の室戸市から紀伊水道を上って大阪に上陸の最悪のコースでした。それと全く同じ…
そして次の日(7日)は我が和歌山直撃の進路予報…夕方には田辺市、白浜が上陸の予報。田辺、串本方面の方には申し訳ないのですが、そうなると和歌山市では雨の心配だけ。結局、進路の確定もなく串本沖を通って東海に上陸でした。「予定は未定に付き暫し変更」は良くあるのだが、「変更」が余りに多いのは「予定」(予報)では無く、単なる“たわごと”でしょうが…TV各局の気象予報にはメッセンジャー予報士でなく気象庁の責任者がしろ!…10月1日(曇り時々雨→晴なのに中止)、そして今回の9日の予報にkinsanは怒ってます。
http://blog.goo.ne.jp/kinsan130/d/20071101 (夢よ、もう一度…)
この前の総選挙の某政党ではないのでネガティブなことを言っていてもしょうがないので、台風一過の生石高原の状況ですが…
アクセス道はさすがに落ち葉で埋ってましたが、落石や大きな枝が折れて道を塞ぐようなこともなく、車で踏みつけられた木の葉の“青汁”で結構汚れた程度でした。しかし、いち早く道路清掃がはじまり帰途につく頃にはきれいな状態に戻ってます。草原のススキは些か穂が細くなり、先週より見劣りするように思えます。大きく成長した“アケボノソウ”などは倒れてましたが、いずれの草花も枯死するようなことも無く一応、“ホッ”とです。
さて、列島が台風一色の間、季節はひとつ進んで“陰寒の気にあふて 露むすびこちんとすればなり”二十四節気の「寒露」次候「菊花開」(きっかひらく)の時節です。暦でキクが咲く頃ですが、生石高原では野菊(ノコンギク、イナカギク)は先月の末から咲き始めてます。標高のある高原から秋の花が麓へと降って行くよい例でしょうか。
「ヒメヒゴタイ」 姫平江帯 キク科、越年草。 県・絶滅危惧種
“ヒメヒゴタイ”が美しく咲いてます。当初は“まるチャン”ともども今年の個体数を心配しましたが例年より少ないものの“安心”の範囲です。しかし、この場所(蛇紋岩層)に咲く同じ“トオヒレン属”で仲間“キクアザミ”の姿は見ず終いでした。
こうして改めて咲いた花を見ると、名前の由来…色糸で編んだ“ひも”の産地だった中国の地名…その“ひも”の切れ端の“ほつれた”姿には納得です。
「イナカギク」 田舎菊 キク科、多年草。 別称 ヤマシロギク
「メカルカヤ」 雌刈萱 イネ科、多年草。
ススキ、ワレモコウ、カルカヤなど花であるのに異質な姿のものへの愛惜の思いは日本人の繊細な感情の表れでしょうか…“ワレモコウ”はなかなか写真には難しいのですが、“メカルカヤ”は以外にフォトジェニックです。
「ミヤマフユイチゴ」 深山冬苺 バラ科、蔓性常緑小低木。
よくある“フユイチゴ”の花と思ってましたが、Kaさんの見たては高山系の“ミヤマフユイチゴ”で、葉の先端が尖ってます。新たな発見をしたような思いで嬉しくなります。 Kaさんありがとう。
「アキチョウジ」 秋丁字 シソ科、多年草。
― 生石高原、秋の山野草観察会 ―
本日は“アキチョウジ”以外は蛇紋岩(じゃもんがん)層の草花が主役です。ここには他に“アキノキリンソウ”そして、“ムラサキセンブリ”の群落に早くもたくさんの花を付けた株もあり、これからが楽しみです。
そして、18日(日曜日)Pm1:00スタートで“秋の植物観察会”がNPO主催で行なわれます。高原は秋の山野草の見頃です。kinsanも金曜日にリアルタイムの草花の追加投稿を致しますのでご参考に…
ご希望の方は当日“山の家おいし”スタッフまでお申し出下さい。いつもの通り参加無料です。なお、お問い合わせは ― 073 489-3586 ―です。
ムラサキセンブリ ヒメヒゴタイ ハバヤマボクチ 図鑑でしか見たことのない花たちでした。
名残の秋の七草も・・・
生石高原は如何でした? お天気も爽やかできっと皆さんと楽しい一日だったことと思います。
高原には春~秋にかけていろいろな山野草、取り分け“稀少種”がたくさん生育します。ススキ草原に可憐な草花…また、皆さんでお越し下さい。
本日はありがとうございました。また、遊びに来て下さい。皆さんに宜しく…