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遠州横須賀町街道ちっちゃな文化展

(ちっちゃな文化展の横須賀の町並み)

昨日日曜日、掛川市の横須賀に「遠州横須賀町街道ちっちゃな文化展」が行なわれて、女房と出かけた。横須賀の古い町筋に、個人のお店や民家の座敷まで開放して、それぞれ絵画、版画、写真、彫刻、陶器、ガラス工芸、金属工芸、伝統工芸、手芸など、プロ、セミプロ、アマチュアが入り乱れて、一軒当り一人から三人、その作品を展示するミニ美術館が77軒も並んでいる。そこに近郷近在から見物人がやってきて、三々五々その人並みが絶えない。

毎年、今の時期に三日間行なわれ、もう12回を数える、街を上げての文化祭である。記憶では、昔、一度見に来たことがある。5年目も終わりに近付いているブログに書いていないから、5年以上前のことである。女房に言わせると、年に一度とはいえ、自宅を座敷まで開放する町屋の住人たちが立派だと思う。自分にはとても出来ないことだという。

旧役場そばの駐車場に車を停めて、歩き出した。最初に見たのは栗山製麩所で作られている麩菓子だった。麩菓子とは懐かしい。まーくんはなぜか味の無い麩をパクパクと食べる。麩が好きなようだ。喜びそうだから帰りに買おうと話ながら過ぎる。

最初に入ったのは、佐野せいじという見付在住の版画家である。版画の作品が海野光弘を思わせるような風景画で、一枚数万円の値札が付いていた。女房が話すのを聞いていると、子供の新築祝いに面白そうだと話していて、電話番号まで聞いていた。


(栄醤油醸造工場)

古い醤油屋さんの栄醤油で店の裏の古い工場を開放して見学させていた。鰻の寝床のような町屋を抜けると裏に古色蒼然とした醤油醸造工場があった。築どのくらい経つのか見当もつかない、醤油の香りがいっぱいの工場には、柱や壁や梁にいっぱい醤油の麹菌が住み着いていそうだ。だから建て替えなど思いも浮かばないのだろうと思った。天然醸造用の大きな樽がいくつも並び、醤油になるまでに一年半ほど掛かるという。操業が寛政七年(1795)というから、200年以上続いている。


(横須賀凧)

横須賀凧が飾られた店もあった。鮮やかな図柄はおなじみのものである。とにかく、会場ごとに覗いたり上がり込んだり、さすがに後半ではお互いにバテてきて、はしょった部分も多くて残念な思いもあったが、もう十分の気持が勝った。

引返しながら愛宕下羊羹を求め、富士宮焼きそばを買い、天ぷらうどんを食べて、小雨が降ったりやんだりし始めた中を駐車場に戻った。結局、3時間ほど見て回ったことになる。麩菓子は食紅が使ってあるものしか残っていなかったので、止めにして帰った。女房や娘の、孫たちへの食へのこだわりは、気の使い過ぎかもしれない。
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