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「壺石文」 下 31 (旧)三月十八日、十九日、廿日、廿一日~、廿三日~

(台風一過の夕焼け)

台風5号は日本海へ去った。しかし、東北の日本海沿岸を北上するも、まだ台風の名前を失っていない。史上3番目の長寿の台風だと言い、明日の様子ではさらに順位を上げそうである。当地は台風一過の夕焼けが夕空を彩った。

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「壺石文 下」の解読を続ける。

十八日、午ばかり、馬に乗りて、こゝを立ちて、坂元新地駒ヶ嶺など云う宿を過ぎて、岩井の宿に至れる時は、雨いみじう降りて肌寒きに、日さえ暮れぬれば、侘しき事言わん方なし。相馬の城下、中村と云う所に至りて宿る。
※ 坂元(さかもと)- 現、宮城県亘理郡山元町坂元。
※ 新地(れい)- 現、福島県相馬郡新地町。
※ 駒ヶ嶺(こまがみね)- 現、福島県相馬郡新地町駒ヶ嶺。
※ 岩井の宿(いわいのしゅく)- 現、福島県相馬市黒木。
※ 中村(なかむら)- 現、福島県相馬市中村。相馬市の中心地。


十九日、こゝより西と思しき方を指して、杤久保八木沢など云う山里を経て、関の沢と云う所に至りて宿りぬ。
※ 杤久保(とちくぼ)- 現、福島県南相馬市鹿島区栃窪。
※ 八木沢(やぎさわ)- 現、福島県相馬郡飯舘村八木沢。
※ 関の沢(せきのさわ)- 現、福島県相馬郡飯舘村関沢。


廿日、飯樋(イヒドイ)、山小屋田沢百目木(ドウメキ)などいう村々を過ぎて、石沢という村に至れる頃は、日暮れぬれば、宿らんとするに、宿らさざりければ、田面(たづら)の道を、野こえ山こえたどり来て、新館と云う村に到りて宿りぬ。
※ 飯樋(いいどい)- 現、福島県相馬郡飯舘村飯樋。
※ 山小屋 -(「山木屋」の間違い?)現、福島県伊達郡川俣町山木屋。
※ 田沢(れい)- 現、福島県二本松市田沢。
※ 百目木(どうめき)- 現、福島県二本松市百目木。
※ 石沢(いしざわ)- 現、福島県田村市船引町石沢。
※ 新館(にいたて)- 現、福島県田村市船引町新館。


廿一日、案内(あない)の男(おのこ)を雇いて、舟引村椚山村牧野村など云う山中をゆき/\て、吉野辺村に至りて瀧氏の家に宿りぬ。
※ 舟引村(ふなひきむら)- 現、福島県田村市船引町船引。(田村市の中心街)
※ 椚山村(くぬぎやまむら)- 現、福島県田村市船引町椚山。
※ 牧野村(まぎのむら)- 現、福島県田村市大越町牧野。
※ 吉野辺村(よしのべむら)- 現、福島県田村郡小野町吉野辺。


廿三日、浮金村に移ろい来て、佐藤氏の家に宿りぬ。
※ 浮金村(うきがねむら)- 現、福島県田村郡小野町浮金。


読書:「銀座恋一筋殺人事件 耳袋秘帖」風野真知雄 著
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