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鳥寄せのミカンとスズメ

(「ジュランタ宝塚」にミカンを刺す)

メジロが何羽も庭に飛んできているよ、と前々から女房に言われていた。思いついて、昨年晩秋に剪定し、まだ新芽の出ない「ジュランタ宝塚」の枝に半分に切ったミカンを六つばかり刺してみた。「ジュランタ宝塚」は「日向ぼこ書斎」のガラス戸のすぐ外にある。5分ほどして窓際に立って不用意にカーテンに手をかけるとバタバタっと小鳥が飛び立った。


(軒先のスズメの列)

その後、「日向ぼこ書斎」のカーテンの隙間からしばらく観察してみたが、驚いて飛び立った小鳥は戻ってこない。午後3時過ぎの今の時間、外はけっこうにぎやかである。電線にスズメが20~30羽、集まって留まっている。スズメにミカンは似合わないから、先ほど飛び立った小鳥では無いのだろう。そのうち一羽が芝生の上に落ちるように降りると、待っていたようにぱらぱらと降りた。そこの芝地は、時々長いロープに付け替えてムサシを柵から出してやると、飛び回る場所なのだが、今はムサシは柵の中、最も奥の小屋でまどろんでいる。だからスズメには怖いものなしなのだろう。競うように芝生をついばんでいる。何をつついているのかは判らない。(後日、芝生を調べてみた。たぶん出かかった新芽をスズメは啄ばんでいたのだろうと思った。)


(芝生に降りてなにやら啄ばむスズメの群れ)

レースのカーテン越しに、少しでもこちらが動くと、一羽が気付いて飛び立ち、バラバラと一羽残らず飛び立つ。遠くへ飛んでいくわけではなくて、電線や小屋根の軒にもずらりと並んで、安全宣言がされるのを待っているように見える。またいっせいに芝生に下りる。二度三度の後でいっせいに飛び立ち、今度は群れになって、そのまま飛んで行ってしまった。庭に嘘のように静けさが戻った。このスズメの群れは確かにリーダーが居て、次なる餌場を目指して飛び立ったように見えた。

肝心の「ジュランタ宝塚」の枝のミカンであるが、その日は小鳥の姿を見ないまま夕方になり、ムサシが柵から出されて、鳥たちの世界ではなくなった。夜、女房に話すとメジロが来るのは朝だと言う。次の日、夕方「超散歩」から戻ってみると、ミカンはもう内皮まできれいに残して、実の部分は舐めたように無くなっていた。女房の話ではヒヨドリが来ていたという。ヒヨドリを呼ぶつもりではなかった。
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