引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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出張だし取り教室<2010年4月9日ふきのとう篇NO.2>

2017年01月04日 | いんどうさち出張・だしとり教室

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今年のだし取り教室も同じ4月です。

場所は、ふきのとうさんの店内。

アット・ホームな雰囲気の中、

だしとりをして、

20人分の五目ずしと胡麻豆腐の

お吸い物をつくりました。

今日は土曜日なので、学校がお休みの

子供たちが参加してくれる予定です。

 

できるんですよ、子供たち。

先ずは、一番乗りのすみれちゃんとごあいさつ。

きりりと三角巾をしめ、顔つきに大人度が増しています。

すみれちゃんが日常かつお節を削ってることは、

ふきのとうさんから聞いてます。

頼もしいですね。

そうだ!

カウンターのなかで手伝ってもらおう。

突然、思いつき、

「料理の方、今から手伝ってもらえる?

先ずは、おすしに使う生姜をお願い、

こんな風に縦に切ってね」。

 「これくらいに?」。

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 この後、小学生アシスタントは2人増え3人に。

1人は、かなちゃん(前回ごはんをよそっていた)

もう1人は、かえでちゃん(すみれちゃんのお姉さん)

まずは、だし取り教室で、

昆布を引き上げたり、

かつお節を加えたりしてもらいます。

<だし取り料理教室スタート>

料理の土台はだしですよ。

<真昆布とかつお節の一番だし>

だしの取り方は、昆布とかつお節の一番だし。

昆布は、ふきのとうさんで扱っている真昆布、、

かつお節は、削りたての本枯節と花かつおの2種。

2種のだしの取り方と、だしの味をみていただきます。

わたしの分量は、

水1リットルに対し、昆布は10g。

かつお節の分量は、

①削りたての一本釣りの枯本節、15g

②三沢地方で販売している花かつお、20g

取り方がちょっぴりちがいます。

●本枯節

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 ●市販の花かつお

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<取りたてのだしで、料理教室スタート>。

五目ずしとごま豆腐の吸い物、20人分つくります。

時間とコンロの問題があり、

みなさんには材料の下ごしらえの

デモストレーションを少量ずつご覧いただきました。

そのデモ通りにを子供たちが調理していきます。

下ごしらえと料理の内容

印は、だしをつかって炊きます>

①生姜の甘酢漬け、

②れんこんの甘酢漬け

③・凍み豆腐の戻し方、すし用の炊き方

④・干ししいたけの戻し方、照り煮の炊き方

⑤・かんぴょうの戻し方、炊き方

⑥・油揚の油ぬきの仕方、

⑦・にんじんのアクぬき、炊き方

⑧・ごぼうの笹がきごぼうの仕方、アクぬきの仕方、炊き方

⑨薄焼きたまごの、たまごのとき方、焼き方

⑩きぬさやのゆで方、すじの取り方、切り方

⑪海苔のもみ方

⑫酢めし用合わせ酢の、酢めしへの加え方

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炊きたてのごはんに

合わせ酢を加えて切り混ぜています。

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酢めしに、飾り用の薄焼きたまご、きぬさや、のり以外の

材料を加えてまぜます。黒くみえるのは、干ししいたけ。

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具を混ぜた酢めしの上に、

もみのりをすみずみまで広げて、

その上から薄焼きたまごを広げます。。

卵の黄色、菜の花畑のイメージよ。

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(2時間以上経過しています)。

絹さや、春の畑に芽がでてきたように

飾ってね。

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れんこんの甘酢漬けのせて、

子供たちの、しっかりした顔つき、ごらんください。

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生姜の甘酢漬けのせて、

できあがり~~~~~♬

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いい写真でしょう?

たいへんなことを経験しておくと、

今後なにか面倒なことが

あっても平気になります。

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重箱の盛り付け。

わたしは、口は出しましたが、

手は、一切出していません。

すべて、子供たちの手によるものです。

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さ、お椀もできました。

いただきまーーす。

子供たち、ほんとうにお疲れさまでした。

日本料理の基本、たくさん学びました。

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2班にわかれていただきました。

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ふきのとうの妙さんが、すみれちゃんに

「疲れた?」と訊いたら

「ふつうです」とこたえたそうです。

たしかに、そのあと、赤ちゃんをあやしていましたし、

小さな子供たち相手にお絵描きも。

疲れた風には、まったく見えませんでした。

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すみれちゃんのおかあさんに

「毎日、お手伝いしてますか」と、

うかがったら、

「ええ、毎日。

毎日したがるんですけど、

忙しいときは、今日はいいからって断るんです」。

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食が、

子供たちの<生活力>を育てます!

子供たちは、食べることが大好きです。

とくに成長期の子供の、

食に対する好奇心は、本能的なもの。

台所からの料理の香りが大好き、

台所での、小さなお手伝い、すすんでやります。

そのお手伝いを重ねていくうち、

ごはんが炊けたり、

味噌汁がつくれたり

おかずのつくり方が身につくようになります。

なにか一品でも自分でつくれるようになれば、

生きていくための自信が生まれ、

1人で暮らしていける<生活力>につながります。

今回の講習会、

なんどでも練習して

なにか、ひとつでも、

身につけてもらえれば、本望です。

.

最後に。

ご参加いただいた大人のみなさま。

子供たちの包丁さばきやデモストレーションを、

静かに見守っていただき、

また2時間超という長時間、

立ちっぱなしにもかかわらず、

飽きずに、私語を交わさず、身体を揺らさず

料理を見続けてくださったみなさまに

心の底から感動しました。

ありがとうございました。


ふきのとうさんは

「今年のテーマは、五目ずし!

お客さまの家庭の行事に、

五目ずし根付くよう、がんばる!」

とのことです。

どうぞ、よろしくお願いいたします。


 

 

 

 

コメント (2)
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