Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ピストのハンドルポジション ステムを試す

2016-05-11 20:26:30 | ピスト
今使っているトラックレーサーのハンドルのポジションを変更する計画です
手持ちの中のステムを試してみます





今回の計画は先日バンクを走った時に体型の変化も有りハンドル位置を
少し高くしたいと思った処から始まっています ステムを上げれば済む事
ですが 今回は浅い曲りのハンドルを使いハンドルの下部の握り部分を
上げようとしています








このハンドルステムは選手時代に使っていたものですが
CINELL チネリの MOD CHAMPION DEL MONDO
チャンピオン・ド・モンド 鉄製のマースバーは
少し珍しいですよね

※ このハンドルの名称は  Championではなく
  Campione(カンピオーネ)だそうです 友人が
  その様に教えてくれました






これに使っていたステムが NITTO PEARL G だったでしょうか
この頃は溝無しと 1本溝 2本溝が有ったと思います 現行の
パールより綺麗ですよね 国産のステムの中では一番好きでした




ハンドルを交換する為にドロップやリーチを測って
いましたが 突出し 100mm のステムを使えば良さそうです






このパールのステムが 100mm です これを試して
みましょう




ハンドルクランプが 25.6mm程で 少し微妙ですが
一度チャレンジしてみます








バーテープを剥しました






クランプボルトは前から作業をするタイプです






6mm の T型ハンドルのアーレンキーを使います
この工具も使う場所に依ってはとても良いのですが
大きな力が要る時は 工具の捩じれも発生し、少し
弱いですね






少し長いタイプのアーレンキーを使います






クランプボルトを外しました






ハンドルを抜き易くする為にクランプ部を拡げます
アルミは結構硬いですよ 大きなマイナスドライバーを
使っていますが、傷が付かない様に丁寧に進めます






それ程無理をする事無く外れました




鉄のハンドルですが錆びも無く綺麗な状態です






ステムも腐食も無く綺麗な状態を保っています
でも折角だから少し磨いてやります





今回のハンドルは外径 24.0mm クランプ 26.0mm ステムが入るでしょうか
入ればこのまま使う事が出来ます






入れて見ます 少し固いですね・・






スプロケットリムバーのハンドルを差し込んで
拡げますが 傷を浸けずに行うのは限界が有ります




では違う方法でやってみましょう アルミより柔らかい
木材を使います






木でクサビを作りステムの割に叩き込みました
これでも シャロ―タイプのアールの小さなハンドルには
入りません 多少予想はしていたのでやっぱりか・・ と
言う処です






もうハンドルに入れるのは諦めてステムの状態を
見ておきます






引上げ棒が茶色い色をしていますが これは錆びでは無く
カンパのピーナツグリスですね 今考えれば贅沢です






臼には薄く錆が出始めているのでオイルを塗っておきます
これでまたステムには休んでおいてもらいましょう




このステムが使えないとなると他のステムを持って来ても
駄目ですね 1インチスレッドタイプのステムでクランプの
前面が開くタイプが要ります




スレッドからアヘッド用のコラムコンバータを使わない限り
選択はこれ一つですね NITTO UI-2 フロントが開くタイプです




お茶でも飲みながらどうするか考えますか
クロモリの NJS フレームに似合うステムでも
無いですしね・・・





コントラストも鮮やかに上手く撮れました 今の時期は草花にも勢いが有りますね

今回はステムを上げれば済む処を、自転車の容姿を考えステムの高さは維持し
ハンドルの下部だけを上げる事を考えていましたが その為に似合いそうに無い
ステムを使うのに少し抵抗が有ります ロードならクロモリでも、このステムで
良いんですけどね

前回の記事 【 ピストバイク ハンドルポジションを考える 】 


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
前開きスレッドステム (al.junkdealer)
2016-05-12 08:48:49
はじめまして、毎回記事を楽しみにしています。
じつは私も前開きのスレッドステムを購入してコンパクトハンドルを取り付けた経験があります。
その時は記事にあるUI-2と迷い、見た目でDedaのMurexというステムを使用しました。

al.junkdealerさん (Kino)
2016-05-12 23:05:17
初めまして コメントを有難うございます

教えて頂いた デダの Murex を検索してみると
まだ新しいのが購入出来る様ですね

ただステムの角度が 70°ですね 私が使っている平行ステムと呼ばれる物は 73°なんですが この3°の差が厳しいかも分からないです
3°の前下がりになると結局ステムを上げる事になってしまいますから・・

情報を有難うございました
日東の "UI-12" (taku.c)
2016-06-03 23:53:21
初めてコメント差し上げます。

すでにご存知でしたら失敬ですが…
直近の日東のカタログに、31.8mmのハンドルクランプのスレッドステム「UI-12」という製品が掲載されています。
クロモリ製、オープンタイプで4ボルトのハンドルクランプです。
製品名で検索していただくとカタログのPDFがヒットするかと思います。
半年前にサイクルモードで実物を触る機会があり、販売も近いとの事でしたが、現在販売されているかどうかは、申し訳ありませんが未確認です。
ハンドル中央の見た目の太さや、2°の角度の変化に目を瞑れるならば、ハンドルバーの選択肢が大幅に広がるな、とちょっと目を付けていたところでした。

いつも心の落ち着く記事を拝読しています。お役に立てたら幸いです。
taku.cさん (Kino)
2016-06-04 09:20:34
初めまして コメントを有難うございます

ご紹介頂いた NITTO のステムを検索してみました

私が本文中に上げている 26.0mm クランプの UI-2
これのクランプ部が 31.8mm でクランプボルトが4本になった商品ですね
最近のハンドルの太さが31.8mmが多いのでそれに対応したのでしょうか

そうなんですよね 自転車の完成形と言うのはとても大切で クロモリの競輪仕様のフレームにこの形のステムが合のか?と言う処ですね 
自転車に親しんだ時代や周りの環境に依ってその感性は違ってくるとは思いますが使用部品のバランスは大切ですね

昨日の記事にでハンドルを触ってみましたが 大きくポジションが変化した自転車に対応出来ない自分が居ました 

これからの部品選択の参考にさせて頂きます 有難うございました 
天返しについて (初心者)
2017-08-04 12:00:17
はじめまして、毎回楽しく読ませて頂いております。天返しステムに興味があり、当時どのような使われ方をしていたのか、又、メリット、デメリット等を紹介して頂けないでしょうか。宜しくお願いします。
初心者さん (Kino)
2017-08-04 22:47:26
初めまして コメントを有難うございます

天返しステムの使い方、目的は過去の記事で紹介しています どうぞこちらをご覧下さい

過去記事 天返しステムでアップハンドル
http://blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/0fcfe7b87cc3737bc8725349d4be47e0
天返し (初心者)
2017-08-05 18:46:21
ありがとうございます、失礼致しました。
いつもありがとうございます (hpa)
2019-08-16 21:11:12
いつも楽しく新旧の記事を読ませて頂いております。初めて投稿させて頂きますが、時間の経った記事に投稿することをお許し下さい。
私は若い頃に自転車に狂い、今は古い自転車のレストアを趣味としている者です。
年間6台ほど古い自転車を組み上げて楽しんでおりますが、最近は古いフレームにSTIを装着するケースも増えております。
昔と比べSTIのほうがブラケットポジションを取る時間が長くなっている為、ハンドル形状もそれに合わせコンパクトなシャローを選択することが増えているのですが 記事にお書きになっている通りでクイルステムとの相性問題がよく発生致します。
そんな時は日東の工具に始まりネジを逆から方式やクサビを使ったり致します。
ただ、私がいつも前もってやる作業は ステムの割りのエッジの立っている部分4ヶ所の小さな丸面取り(0.5~1.0R程度)です。(アルミの物に限りますが)
これは、ハンドルバーを傷付けたくないのとハンドルバーを面で押さえたい為なのですが、この作業+グリス塗付でけっこういけます。
最初は「あ、これ絶対無理かも」と思えた組み合わせでもいけてしまう場合が多いです。
綺麗に丸面さえ取っておけば無理な力を掛けない限りハンドルバーにも傷が付きませんので、TVなどを見ながら知恵の輪のように数分~数十分ごにょごにょやっているとスポッと通ることもあります。笑
先日はHS-7400と日東106(旧タイプ)の組み合わせでしたがやはりすんなりとは通らず、ステム下部の幅狭部分、幅10mm程を舐める程度に面取りして知恵の輪5分程で無事通すことが出来ました。
どうしても駄目な時は、オープンクランプの物に逃げています。笑
hpaさん (kino)
2019-08-17 09:05:50
初めまして コメントを有難うございます

古い自転車を年間に6台組み立てると言うのは凄い事ですね
その自転車や部品の状態にも依りますが全ての美装と整備を行っていると 一台仕上げるのに 2ヶ月掛かる事も有りますから 殆ど毎日自転車を触っていらっしゃる事になります これを真剣に続けるには強い精神力が必要かと思います

ハンドルとステム は最近のシャロータイプでなくても入らない時は有りますね
クランプ部の端部の面取りはした事は有りませんが 微妙なあと少し・・ と言う時には効果は有りますね
それとグリスなどの潤滑剤を塗布するのも不思議な効果がありますね 以前サイズ違いでしょう と思う程入らなかったシートピラーがグリスを塗ると嘘の様にスポッと入った事が有ります

ご丁寧なコメントを有難うございます
お返事ありがとうございます。 (hpa)
2019-08-17 19:32:20
丁寧なお返事ありがとうございます。
年間6台。。そうですね、パーツは毎日触っています。
本日はベタついて来たレバーフードをまとめてごにょごにょ致しました。
古いパーツは晩酌の大切な肴です。笑
といっても1台づつ仕上げている訳ではございませんで、流れ作業的に仕上げております。
特にフレームに関しまして、此方は冬の寒さが厳しい地方ですので冬の間にフレームの下処理や再生デカールのデータ作りに注力して春は塗装。
5台中4台ほどは再塗装になりますでしょうか。。。出来るだけ手の掛からない状態の良い物をと思っておりますがなかなかそうも参りません。
パーツはOH済みの物をストックしてございますのでそれらから選択し、ぺちぺちと取り付けるのみです。取り外したパーツはOH待ちとなります。
再アルマイト(外注)するパーツが(コスト面から)一定量溜まるまで待たなければならなかったり、ごく小さなパーツの相性問題で頓挫したり致しますので、1台を追っていくと1~2年ほど掛かっておりますでしょうか。
ただ最近はやはりパーツ不足や新たなパーツ探し、パーツ作りに疲れてきておりまして、7速以前の物も8/9速仕様に組み替える事が多くなってきております。
素材としましてはちょっと鉄に飽きたこともあり、ちょっとハードルを上げてクロモリ後 端境期のアルミ+カーボンやWレバー台座の付いたカーボンフレームなど面白く弄っております。シマノのパーツですと#1050~,#600系,#6500系,#7400系,#7700系あたりになります。

ステムの面取りの件は「微妙なあと少し」というレベルではなく「あ、これ絶対ダメな奴や」と思った物でもスルっと入ったり致しますので何かの機会がございましたら是非お試しあれ。因みに私はパーツもキズ無く永~く使いたいので、フレームのシートチューブの割り内側も面取りしています。笑

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