Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ボスフリーを抜く サンツアー Perfect

2015-07-03 20:52:50 | 自転車整備 フリーホイール
現在主流のカセットスプロケットと呼ばれる以前のフリーホイールはボスフリーと
呼ばれていました これをホイールから外しましょう





マエダ工業のボスフリー Perfect パーフェクト このボスは初めて
歯数が自由に選択できる商品だったと記憶しています 私の手元にも
多くの替刃が残っています 今回はこれをホイールから外します






フレームのリアエンド巾が 120mm時代の 5段フリーです
この後、同じ巾で 6段の物が登場し徐々に多段化が進んで
行きます






この車輪も丁度 35年経っています ハブは Campagnolo
NUOVO TIPO スモールの 36穴 リムは SUPER CHAMPION
ARC-EN-CIEL 28穴 これでアルカンシェルと読んでいました




物が経済的にも供給面でも自由に買えなかった時代
この様な 36穴ハブ+28穴リムの組み合わせで良く
組みました




あまりスポークを強く張らず ソルダリングで調整
しています スポークを一杯に張るとホイールの
寿命が短くなるので 長く使える様に限界まで
スポークを張らないのは私のやり方でした




フリーを外しましょう 工具はこの 2点です






ボスフリーの抜き工具 これはフリーに依り爪の掛る
部分の形状が違うのでフリーに合った物を使います






まずハブからクイックシャフトを外します






ボスフリーのトップ側の表情です これはそれぞれ
違った顔を持っていますが ボス本体の内部機構の
基本構造はほぼ同じです






フリー抜き工具の爪をフリーの穴へ収めます






一旦外したクイックレリーズを再度装着し
コニカルナットで抜き工具を押えます




この時クイックの渦巻きスプリングは外して
おきましょう 付けておくと傷みます






モンキーレンチを抜き工具に掛けます サイズは
ハイブリッドタイプなら 250mm 従来の物なら
300mmの大きさが欲しいです モンキーを掛ける
方向にも基本が有ります 正ネジを緩める場合
この方向が正解です 裏向けで使うのは良く
有りません




どの程度の締まり具合か解らないので 初めから
目一杯力は入れずじわっと行きましょう 一気に
緩むとスポークで指などを挟み痛い思いをします
ここは気を付けた方が良いですよ




モンキーを使いネジを戻すのは緩む切っ掛け作りです
コニカルナットで押えているので多くは回りません






コニカルナットを外してからフリーを緩めて行きます
ネジに塗っているのはカンパのピーナツグリスです






ボスフリーが抜けました 外す、抜く これは
どちらでも良いですが ボスに関しては昔から
抜く、と良く言っていました




ボスフリー本体のネジ これをハブに切られたネジに
締め込みます このネジ規格にもヘッドや B.B シェルの
様に何種類か有るので交換する時は注意が必要です
日本の JIS規格は BSC 規格と呼ばれる物に合います






パン! と言う音がしました 特に力を加えて
いた訳では無いですがニップルの頭が飛んでいます
ここが飛ぶのは自分のホイールでは初めてです
これも直さないといけませんね





マンションの中庭に有る百日紅です これが綺麗に紫になるのは 10月ですが
こんな時期に小さな花が咲くのですね
最初の予定には無かった事ですが ニップルの交換は次回に行いましょう

次の作業 【 ホイールのメンテナンス ニップルの取替え 】


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ロータリーハンマードリル H... | トップ | ホイールのメンテナンス ニ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

自転車整備 フリーホイール」カテゴリの最新記事