Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

コルナゴ フレーム 塗装剥離

2014-05-14 20:09:42 | COLNAGO コルナゴ 組立
コルナゴのロードフレームが 1本保管して有ります かなり長く私が暖めていましたが
今回塗装をやり直す事にしました まずは現在の塗装の剥離から始めます





COLNAGO コルナゴのロードフレームですがこれは石川県のカツリーズサイクルの
成田さんが かなり荒れた自転車ですが Kinoさんならどうにかするでしょうと
レストアをしなさいと暗示するかの様に送って下さったものです ただこの様な物は
明らかな目的が無ければ仕事が進みません 誰かが喜ぶ姿を思い浮かべながら
作業をしたいものです そんな事で 3年程眠らせていました




今回これを組み上げると喜んでくれそうな人が
居るので完成の期限無しで進める事にしました






分解後丁寧にワックスを掛けていたので良い艶は
しています チューブは COLUMBUS コロンバスを
使っています






ハンガーシェル上の直付ワイヤーリード
チェーンステーのアウター受け ノーマルサイズの
リアエンド 全てが Campagnolo です バック巾 126mm
この辺りを見ると 35~40年近く前のフレームでは
ないでしょうか






ヘッドやダウンチューブその全てのステッカーが
駄目になっています




メッキが残念ですが コルナゴを表すクローバーの
肉抜きがされています






今回は塗装をどうするか迷いましたが 塗り替える
事にします 本職に依頼するのではなく自家塗装で
行きます 最初にする事は強い洗剤を使いフレームに
塗ったワックスなど油脂類を洗い落します






用意した洗剤はマジックリンと同等の物 これを
別容器に取り別け原液のまま使います






さすがに原液を素手で触るのは止めておきます
念入りにスポンジで擦りました






綺麗に見えているフレームでも何か怪しい色の
泡が立ちます この作業は塗装前になるべく
フレームに油脂分を残したくないから行っています






充分な水量で洗剤を洗い落します




洗浄前に有った艶が強い洗剤でカサカサになっています これを見るとワックスと言うのは
美装にはとても役立っていると言う事ですね この作業を行ったのは油脂分が無い方が
次に行う剥離剤の効率が良くなるのじゃないかとの思いも有ります




さて充分フレームを乾燥させたので 塗装の剥離を
行います






今回用意した剥離剤です 今まで使っていたのと
同じ物が有りませんでした 初めて使う物は少し
不安が有りますね






剥離剤を使う前にペーパーで塗装の表面を荒らして
やりますこれは正しい方法か解りませんが 今までの
経験で傷が付いている部分の方が剥離し易かったからです






全体を軽く荒らす程度で良いでしょう






剥離剤を刷毛が使える容器に取り分けます






刷毛でフレームの隅々まで塗って行きます 特に
入り組んだ 入り隅の部分は剥がれ難いので
充分な量を塗りましょう






塗る量はたっぷりと なるべく多く塗る方が良いですね




さて



塗布後 30分程度経ちました う~ん・・・
あまり良くないですね






本来ならこの様に全体の塗装が浮き上がって欲しい
のですが 今回は駄目ですね 気温も半袖で充分な時に
この状態は期待が外れました






仕方が無いです スクレーバーで塗装を落して
行きましょう






これは本当に忍耐作業です ひたすら塗装を
そぎ落とします




おおむね塗装が落ちたので 水で全てを洗い落します






パイプに残った塗料はこの後どうにでもなります
細かな所に入り込んだ塗料の除去に手間が掛かります







この後塗装の下地処理へと進みますが どの様に仕上げて行くか少し考えます 
想像した中で一番悪い状態ですが きっちりと綺麗にして見せましょう

次の作業 【 コルナゴの塗装剥離 二度目の剥離剤 】


コメント (25)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子供用自転車 ハブのグリス... | トップ | 一日で乗れる 子供用自転車 »
最新の画像もっと見る

25 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (にわ まこと)
2014-05-14 20:31:00
にわです。
自転車ではありませんが、同じペイントリムーバーを買って古い門扉の塗装を剥がそうとしたことがあります。ところが、どこがリムーバーだと言いたくなるぐらい剥がれなかったです。塗装にも色々な種類があるので、その塗装の種類に合ったリムーバーが必要なのかもしれませんね。ケレン作業ではとても時間が無かったので、結局近くの鉄工所に持ち込んで、ショットブラストを当ててもらいました。ショットブラストは強すぎるので、自転車には向かないですね。
Unknown (Unknown)
2014-05-14 20:41:00
全剥離の場合はリムーバーを塗ってからサランラップ等で包んで一時間程度放置すると良いんです
にわ まことさん (Kino)
2014-05-14 21:05:28
そうですね、仰る通り 今回の剥離剤で全ての塗装が剥がれる訳じゃ有りません
ですから今回の事は有る程度覚悟はしていました

自転車の塗装は 私がどれだけ一生懸命しても本職の方には足元にも及びません
そして自分の人件費を考慮すると間違いなく 塗装屋さんに任せた方が良いですね

でもこの様な事は 簡単に手に入る材料と道具で自分の手で全てを行うのが又楽しいです
お名前が分りません (Kino)
2014-05-14 21:07:11
折角コメントを頂戴しましたが お名前が分りません

その方法はどの様な剥離剤と塗装の組み合わせでも効果は有るのでしょうか
Unknown (Unknown)
2014-05-14 21:30:17
当方が使用している剥離剤はネオリバーという業務用の製品です。ウレタン焼付塗装も剥がせます。
ただ勘違いされているようですが、塗装剥離は一度でペロッと簡単にはいきません。記事の様にスクレーパーもフル活用しますし、塗布&剥離を数回行います。
保護具等を着用され、くれぐれも飛散によるヤケドにご注意ください。
ウチも (ブルー)
2014-05-14 21:40:47
ウチも子供用自転車の再塗装で、ホームセンターに有った剥離剤を使用しました。
ゼリー状で、まとわりつきやすい!と、書いてあった割には、見事に期待を裏切ってくれました。
やはり、業務用には、程遠いんでしょうかねぇ?
代用品として、ブレーキフルードの廃油を溜めているんですけど、今度は使う機会がなかなか無くて。w
Unknown (Kino)
2014-05-14 21:53:14
何か私が勘違いしているのでしょうか 何なんでしょう

今回の事は有る程度覚悟していましたし
一度塗っただけで見事にぺロっと綺麗に剥げた塗装も有りましたよ

近くのホームセンターで間に合わせた商品で全てが上手く行くとも思っていません
ここから次の方法を考えますね

ヤケドのご心配を有難うございます 充分注意し作業を進めさせて頂きます
期待してます (おが)
2014-05-14 23:05:22
こんにちは、
ついにコルナゴフレームのレストアが始まりましたね。
40年も経ったフレームがどうなるのかとっても楽しみです。
私はマウンテンバイクしか持ってませんが、古いものなので
古い部品がよみがえってゆくのを見るとうれしくなります。
以前にアランをレストアしたときみたいになるのでしょうか。
がんばってくださいね。
Unknown (Unknown)
2014-05-14 23:05:26
塗装のプロが施した塗装はそう簡単には剥離出来ないってことです。

>>一度塗っただけで見事にぺロっと綺麗に剥げた塗装も有りましたよ

きっとたまたま「塗装」というより「着色」のレベルだったんでしょうね。

難儀するほど強固な塗装を無理してまで全剥離するのは何故ですか?
どんな後塗りサフよりも良い下地なのに利用しないなんて勿体無いことですよ。


Unknown (age)
2014-05-15 01:07:29
いつも拝見し、勉強させていただいております。
今後、もしアルミフレームの塗装をやられることがありましたら、
是非、記事にしていただけないでしょうか?

よろしくお願いいたします。

コメントを投稿

COLNAGO コルナゴ 組立」カテゴリの最新記事