Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ヘッド小物 組付け 調整

2013-08-18 20:30:15 | わかり易い 自転車整備
前回ヘッド小物の中の圧入パーツ 3点の装着が終わりました 今回は
回転部分の組み付けと調整を行いましょう





ヘッド小物と呼ばれる部品の一式です この中の下段三個はフレーム自体に
圧入される物でこれの装着は前回に終わっています




リテーナーと呼ばれるベアリングですが
これも洗浄後この様にボールをセットしています




さて始めましょう まずフォークから始めます
クラウンコーン フォーク下部玉押しにグリスを
塗布します グリスは Super Lube を使っています






これは防水シールです これには方向が有るので
良く観察して取り付けましょう この様な部品は
ヘッド小物に依り様々でシールの無い物も有ります






リテーナーにグリスを良く擦り込む様に塗布します
ここでグリス不足は避けたい処です








リテーナーをフォークに入れますが これにも方向が
有るので注意が必要です 奥まで入れた時、少し回して
やれば 間違っている時には気が付くでしょう

フォークはこの状態で少し置いておきます








次はフレームのヘッド部分です 上部コーンに
グリスを塗布します 丁寧に塗り拡げてやると
良いですね




ここにも防水シールが入ります 方向に注意






リテーナーにグリスを塗り込み ヘッド上部に置きます




ヘッドの下部ワンの中にもグリスを塗布します






これはこの後で取り付ける 上部ワンですがここの
玉当り部にグリスを塗っておきます 今回は防水の
事を考えて多目の量を使いました




先程リテーナー等を入れておいたフォークです






フレームのヘッドの下から奥まで差し込みます






ヘッド上部に突き出たフォークコラムのネジに
先程内部にグリスを塗っておいた 上部ワンを
ネジ込みます






上部ワンを奥までネジ込んだら 一旦フォークを
回してみて異常なく回るか確認します もし何処
かで間違いが有ればこの時に気付くでしょう




ワッシャーが入ります






最上部の袋ナットを取り付けます




グリスが色々な所に付いていると思いますが
ウエスで綺麗に拭き取ります 何時までも放って
おくと汚れが拡がってしまいますから・・




これでヘッド小物の全てがフレームに取り付きました
次は玉当りの調整を行いましょう




ここで使う工具はヘッドスパナ 32mm の物を2 枚
使います ただヘッドに依り必要な大きさが違うので
ご自分の部品を確認する必要が有ります




この工具の使い方は 通常の 32mmレンチを
上部ワンの六角部に掛けます






次に使うのは スパナにスペーサー状の物が
付いた物です これを最上部の袋ナットに装着
すると スパナ同士に適切な隙間が開きお互い
のナットを上手く捕まえる事が出来ます






ここは正ネジです 下のナットを緩める方向へ
上のナットを締め込む方向へ回す事でお互いの
ナットをロックする事が出来ます

これをフォークを回転させベアリングのゴリを
感じる事なく 又フォークのガタを感じない所で
調整し固定します これが玉当り調整と呼ばれる
ものです






これでヘッド小物のグリスアップ、組付け調整
が全て終わりました





ヘッド小物の分解から今回の取付けまで 随分長く掛り申し訳なく思えて来ました
ただ自転車整備に係わる事を多く見て頂きたく思っての事なのでご容赦下さい
さて次は順番から行けばハンガー周りの整備かな? どうぞお付き合い下さい

前回の作業 【 ヘッド小物を フレームに圧入する 】

次の作業 【 ハンガーシェルを 掃除する 】


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