Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

チューブラー シームレスタイヤの構造

2014-09-27 20:56:25 | 自転車部品・用品
最近は使う人が少なくなったチューブラータイヤ そのタイヤには縫い目の無い
シームレスタイヤと言う物が有ります その構造を写真を使って見てみましょう





チューブラーのシームレスタイヤです これは SOYO ソーヨーの商品ですが
ロード用 トラック競技用 競輪用が作られています その構造を見てみましょう




今回私の手元に有るのは競輪競走で使う物です






SOYO RED R-Ⅱ ヤスリ目の 22mm 巾 190g 程度です






SOYO GOLD STAR ヤスリ目のサイドに独特な模様が
入っています やはり 190g 程度です




この 2種類のタイヤにだけ この様な競輪バルブと
呼ばれる物が使われています






上のネジを外すとコアを外す事が出来ます






コアにはパッキンが 2ヶ所に使われています
先端はスプリングが入っており上下に動きます
チューブ内に空気を入れたり抜いたりする為の
物です




構造と形は英式バルブと同じですが 一般車の物と
比べると小振りな造りです






競輪バルブの空気を抜く時の為の道具です
スポークを加工して作っています






バルブに差し込み中のコアを押し込み空気を
抜きます






タイヤの方を観察しましょう 裏側(リム側)には
通常のチューブラーと同じ様にフンドシ(フラップ)が
張られています




フラップをめくると縫い目が有りません これが
シームレスタイヤの大きな特徴です






タイヤを切って内部を見てみましょう




タイヤを断ち切った断面です 中に見えているのは
チューブです






もう少し良く見える様にサイドを切り裂きましょう






中にはとても薄いチューブが使われています 色や
感触はラテックスでしょうか






シームレスのもう一つの特徴 真円に近いケーシング
それに加硫、成型されたトレッドです






バルブ部分を見てみましょう ここにもフンドシが
張って有ります






バルブの周囲にはフンドシの下にもう一枚
保護繊維が張られています




裏側のフンドシとバルブ周りの保護布です






チューブを出してみましょう








バルブが付いていたケーシングの穴です






チューブは一本の筒状の物をバルブ部分で継いで
ある様です そこにバルブが付けられています






どの様にバルブが付けて有るのか バルブを外して
みます 接着剤で付けて有る様です






バルブの金属にゴム質の物が融着してあります






チューブにはバルブのゴムと同じ大きさの穴が有り
上手くこの穴同士を合わせてありました
チューブに印字された文字です 意味は解りません





河原で良く見掛けます モジャモジャ 華やかな花も咲きませんが綺麗だと思います

Seamless シームレス
縫い目が無いご婦人用のストッキングをシームレスなんて言いましたね
継ぎ目の無い引き抜き鋼管をシームレスパイプとか・・
この様に触っていると縫い目が無いため凄く繊細でしなやかさを感じます
タイヤを張る時にはかなりの技術が要りますね それを完璧に張る技術は
まだ私には有りません

  

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4 コメント

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目から鱗 (DUCK)
2014-09-27 22:58:46
いつも楽しく…と言うか真剣に拝見しています。

このたびの記事も、これは貴重な内容でした。

多分、僕の人生の中では縁のない種類のタイヤの解剖!(笑)

参考になりました。
Unknown (にわ まこと)
2014-09-28 09:27:11
にわです。
まず見られない構造を、詳しく知ることができました。恥ずかしいですが、チューブラってチューブが入っていないと思い込んでました。私の仲間にも、チューブラ派が何人かいます。絶対に軽いって言ってました。比べる術がないのでよく分かりませんが、突き詰めてゆけばチューブラになのかな?
DUCKさん (Kino)
2014-09-28 21:05:20
シームレスタイヤは凄く繊細なタイヤですね
取扱いも少し難しいです 私も完璧に張る自信が無いんですよ・・
にわさん (Kino)
2014-09-28 21:12:15
今回はシームレスなので縫い目が有りませんが 普通は縫って丸くしてあります
その為に高圧にも耐えれますね トラック用であれば 10キロ以上の空気圧で使う事も出来ます

ただ W/O との比較は 私が最近のクリンチャーを高いレベルで使った事が無いので無責任な事は言えません
信頼出来る先輩は チューブラーの方が安心感が有ると表現されます 

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